山 行 記 録 No.40                         

四阿山(2354m)・草津白根山(2171m)

【日程】 2003年 9月 13日 (土)
  【メ ンバー】  リーダー ・ 奥様
 曇りのち  自宅 →(車)パルコール嬬恋スキー場 →  ゴンドラ山頂 → 茨木山分岐 →  四阿山三角点 
 晴れ      6:15              9:15/9:35                   9:45/9:50     10:50/10:55           11:10 
      → 四阿山山頂 → 三角点  → 茨木山分岐 → ゴンドラ山頂 → ゴンドラ山麓→(車)白根火口駐車場

          11:15/11:30    11:35      11:50            12:50/13:10    13:20/13:30       14:30/14:35
      →(バス)元白根登山口 → 鏡池分岐 → 元白根探勝歩道最高地点  → 元白根山三角点 →
             14:37/14:45      15:20            15:25/15:28              15:37/15:39
        → 鏡池分岐 → 元白根登山口 → 白根火口駐車場  →  草津温泉 →  (車) 自宅
             15:50       16:12         16:23/16:45                          22:45
自己評価  (四阿山)   眺望★(悪天)/達成感★★ /危険度★★  /疲労度★★ /総合評価★★ 
       (草津白根山) 眺望★★★☆  /達成感★★ /危険度★★  /疲労度★
☆ /総合評価★★★
    

     
       嬬恋スキー場と四阿山                  元白根山火口

はじめに
四阿山という名前は百名山のリストで見るまではあまりピンとこなかった。スキーをやる人間に
とっては、菅平スキー場のすぐそばにある根子岳のほうがよく知られているし、嬬恋高原スキー
場のすぐ横にあるのに山の名前はあまりよく記憶してなかった。しかも地元の案内には吾妻とい
う字になっている。名前の由来はこの字が変化したのかハッキリわからないらしい。

草津白根山はスキーで有名で何回か来たことがあり、初滑りや春スキーで賑わう。志賀や万座
と結ぶドライブウェイもあり観光地になっている。最高峰の元白根山は南側に表万座スキー場の
リフトが山頂のすぐそばまで延びており、こちらも何回か滑りに来ており、技能検定もここで合格
した思い出深い所。ここの眺望は開放感もあり全国のスキー場でも5本の指に数えられと言って
もよいだろう。 そんな何回も訪れているとこだがピークの看板はどこにもなかった記憶。
これでは登ったことにはならないのだろうか・・・。本当の山頂は何処か?どうなってるのか地図
で見るとかなり複雑な地形。 ここは是非、探索しなければ・・・。
    

山行記
3連休なのでどこかに行こうとは思っていたが、本当は北アルプスでも行きたかったが、天気は
あてにならないし、遊び過ぎの金欠病にも陥ったので、日帰りでどこかに行こうと。
最近、パルコール嬬恋スキー場のゴンドラが夏も週末を中心に運行するようになったため、お手
軽に行けそうな、四阿山に行くことにした。

朝早く出発する予定がチンタラしているうちに遅くなってしまう。取り返すために上田菅平I.Cまで
高速を使うが、危うく渋滞寸前に抜けられた感じ。台風14号の影響で、ドライブ中天気は目まぐ
るしく変わり、碓井峠あたりは濃い霧と小雨。しかし長いトンネルを抜け、佐久に出ると周囲の山
は上の方は雲がかかっているが日が差し、浅間山も頂上を除いて姿を現し、天気はさほど悪くは
ない。 そして9時過ぎにようやく嬬恋スキー場に到着。

ゴンドラで標高2050mまで一気に登る。しかし、山頂駅に近づくにつれ、天気が悪くなり、ガスは
かかるは、強風が吹いてくるは・・・しかしそれも一瞬で風は弱くなりガスも次第に普通の雲に・・
そして、山頂駅からスキー場の上部を横に歩き、稜線伝いに標高差約300mの山頂を目指す。

  
    ゴンドラ山頂標識       ゴンドラ山頂駅(奥には本白根)     スキー場上部お花畑  
 
最初はスキー場上部を歩く。スキーリフトを1本横切ってから、ダラダラの稜線沿いの歩きになる。
登るという感じはしない。稜線伝いだが、樹林も多く群馬側の眺望はいいが長野側はあまり良く見
えない。笹藪の中に道が付いているが、結構ヌカルミも多い。

ガスの中をてくてく歩き、少し傾斜が急になると、茨木山との分岐の標識。ここから少し狭くなった
稜線を登ると2330mの三角点。ここから更にクサリのあるような急な所を5分ほど登ると最高点の
山頂。祠と木の標識がある。残念ながらガスで眺望はまったくなし。写真を撮って一休みしたあと、
すぐに下山開始。皮肉なことに下山中に天気はどんどん回復して、下山路右手前方には本白根山
が山頂までクッキリ見えるようになり、志賀方面や後ろには浅間山も山頂に近いとこまで見えるよ
うになって来た。
  
       登山道               山頂三角点             山頂最高点

そしてダラダラ道をゴンドラ駅まで戻った頃には天気はかなり良くなっていた↑の写真。
実は、この日の予定は四阿山のみのつもりでいたが、こうも天気がいいと草津白根も行って見たく
なり、急遽行くことに。時間もまだまだ大丈夫そうだ。

万座ハイウェイを車ですっ飛ばし、一気に草津白根のお釜横の駐車場まで行く。3連休の初日だけ
あって、すごい車と、お釜に登る人の列。ここから白根ゴンドラの山頂駅まで車で入って行くつもり
だったが、シーズン?は通行止め(看板には7/1から当分の間と書いてあった)になっていたので、
無料シャトルバスに乗った(歩いても10〜15分程)が、このバスは一応ゴンドラ利用者はタダで乗れ
るらしい。

奥様はここで一人で散策。リーダー単独で最高点を探索しに登り出す。スキー場のリフト横の入り
口からスキーコースを突っ切る登山道で最高点を探しに・・。円形競技場に例えられた大きなお釜
(空釜)の淵を歩く。この辺の地形は複雑で元火口らしき場所が多く、1番大きな火口のこれは見ご
たえがある。又、隆起して小高くなった丘も多い。歩道の横には既に花の終わったコマクサの緑の
葉が沢山ある場所を通過、探勝歩道最高点(2150m)まで行き、本当の最高点(2171m)の場所は
分かったが道は全くなく、藪を漕ぐのは無理そう。


弓池入り口の看板

元白根火口

元白根最高点

探勝歩道最高点

せめて三角点(2165m)はと思い、万座方面へ行く歩道を少し行ったベンチの近くから入る場所があ
ったのだが、有毒火山ガスのため通行禁止になっている・・・。しかし、この日は風がやや強く危険
は感じなかったので、ちょっとハイマツ&藪漕ぎして、かなりわかりづらい場所に三角点を見つけ出
した。自分なりにはここが火山ガスの危険で立ち入り禁止というのがちょっと??で、看板もガスで
危険とは書いてあるが、はっきり入ってはいけないとは書いていないようだ。この立ち入り禁止らし
き?看板の場所から三角点までは200m程度。この三角点から同じ距離の反対側に、表万座スキ
ー場のリフトの終点があるので、ちょっと安心して行けそうな理由だが・・、どこから有毒ガスが吹き
出しているか分らないし、無臭の場合は気づかないうちにガスでやられる可能性もあるので、決して
マネしないで下さい・・・。草津白根界隈では昔、火山ガスで死者も出ており大変危険。。あくまでも
自己責任ですので御注意を。
  
     元白根山三角点           さっき登った四阿山も        一輪だけ咲いてたコマクサ

だんだん日も暮れてきたので、足早に来た道を戻る。誰もいない遊歩道を歩き、コマクサは咲いて
ないかと探したが、さすがにこの時期は無理かと・・・しかし、ちょっとしぼみかけたコマクサが一輪
だけ咲いているのを発見して満足。

帰りはシャトルバスを使わず白根火口の駐車場まで戻る。ほとんど人のいなかった元白根探勝歩道
とは対照的に、白根火口のお釜を見学に登る人は黒山の人だかり・・・。あまりの違いに唖然とした。
このあたりは、天気のいいときは散策するのは本当に気持ちがいい。

最後に車で草津に降り、お楽しみの温泉に浸かって(大滝の湯)から帰宅した。
    


おまけ
今回はハイキングコースのような山歩きにといて温泉にも浸かりゆったり気分だった。
この辺りはどのシーズンもいろいろな楽しみ方がありいつ来ても面白く、車ですぐ近くまで行けるので
お手頃に楽しめる。お釜の見学だけではもったいないです。。