山 行 記 録 No.38                         

白山(2702m)

【日程】 2003年 8月 11日(月)〜14日(木)
メ ンバー】  リーダー・奥様  2名
1日目   自宅 (車) →福井 (車) 永平寺 (車)→加賀・大聖寺/深田久弥資料館 (車)→ 小松
曇時々雨  
4:15     13:30     15:00/16:30            17:40             18:30    
2日目  小松 (車)→ 別当出合 → 中飯場 → 甚之助避難小屋→ 延命水 → 黒ボコ岩 → 室堂(布団1人1枚)
 曇
      9:30     11:00/11:40  12:20/12:30   14:00/14:30   15:40/15:50    16:00     16:30    
3日目  室堂 →御前峰(白山山頂) → 室堂 → 黒ボコ岩 → 殿ヶ池避難小屋 → 別当坂分岐 → 別当出合
晴れのち 
6:25   7:00/7:50       8:15/8:50   9:15      10:00/10:10     11:10/11:15  12:20/12:40
 曇    (車)→ 白川郷 →   国府町(四十八滝温泉) → 高山 
            15:00/15:10    17:10/18:20          19:00
4日目  高山 (車) → 自宅 
    
10:00        17:30   
自己評価  眺望★★★★ /達成感★★★ /危険度★★ /疲労度★★★/総合評価★★★   

       
         白山御前峰(黒ボコ岩付近より)                白山御前峰山頂より大汝峰山頂
はじめに
日本三名山と呼ばれる白山はこれまで北アルプスの高い山から遠くに眺められ、アルプスの山々
と違い独立して聳え立つ姿が印象的だった。
昨年の秋にも一度計画したが、家からかなり遠いので、やはり連休等、休みが長いときに行こうと
延期し、機会をうかがっていた。しかし、せっかく行くなら花の綺麗な時期か紅葉のいい時期に・・・
と、思っていたが、今年は夏の訪れが遅く、お盆でも花の時期が間に合いそうと考え行くことに決
めた。

     
1日目
さすがに遠距離なので夜運転して早朝着でそのまま登るのは避け、ゆっくり移動日にあて、ノンビ
リ観光しながら行くことにした。

ルートをじっくり考えたが、白山は石川県で、登山口の別当出合までのバスとかも金沢から出てい
るがよくよく地図を見ると福井県側からアプローチするのも近い。白山スーパー林道から行くのもい
いが通行料金が高い・・。と、あれこれ考えていたが結局行き当たりバッタリの気分で、とりあえず
中央で松本経由、安房トンネルを抜け奥飛騨方面まで行きあとはそのときの気分で・・ということ
で。
そしてなんと福井まで行ってしまい、まず永平寺を見物。そして戻り道で加賀にある深田久弥 山の
文化館(しかし休館日で外からみただけ)や文学碑などを見学。小松まで戻って泊まり翌日に備え
る。
  
      永平寺               深田久弥文学碑         深田久弥 山の文化館

     
2日目(8/12)
天気予報が朝まで雨で午後から回復とのことなので、予約した室堂のビジターセンターに夕食前
までに着けばいいと思い前泊していた小松をゆっくり出発、別当出合には11時に着き、準備して
歩き出すが、何にもない駐車場だと思いながら5分ほで歩くとバス停と茶店やトイレがあった。
ここでコンビニに寄りそびれて買い忘れたおにぎりをここの売店で調達。ホッとして再出発。


登りは楽な砂防新道を行く。登る人の雰囲気は白山も富士山とちょっと似ており老若男女様々だ
が、地元の人が多いような気がする。(仕事でよく北陸の人の言葉を聴いているためなんとなく
判る)遅い時間にもかかわらず登る人はちらほらいる。

ダラダラな普通っぽい道をチンタラ歩きで行く。最初は日帰りで登ろうかと思ってたので、室堂ま
での道程ならゆっくりでいいやとなぜか気合が入らない。しかも雨上がりで蒸して(暑くはないが)
汗汗汗。
こんなに汗かくのも久しぶりのような気がする。そして一緒の奥様は早くもグズリ出す始末。
同時に登りだしたヨロヨロ歩きのばーちゃんに休憩しては抜かれ、また追い越したら休憩してる
間にまた抜かれ、最後は追いつけなくなる始末。あのヨロヨロばーちゃん最初からずっと同じ
ペースで、しかも休憩もせず登っていてえらい・・。ただ、うちらが軟弱な素人なだけかも。。

天気は次第に回復傾向。雲が出たりガスがかかったりだったのが南流道分岐を過ぎ、花が多く
なってきて、黒ボコ岩直下の急登の花の多い所まで来ると晴れ間が・・・。ここはお花畑で、かな
り多くの花を見ることが出来る。そして休憩していた人が旨そうに飲んでいる水場を見ると延命
水と書いてあった。 飲むとホント旨い!!。 命が延びた気がしてきた。。
   
    別当出合             延命水            白山神社          室堂での夕焼け

そして黒ボコ岩まで登ると初めて白山最高峰の御前峰が顔を出した。ガスの中から山が見えて
くるときはいつも感動モノ。弥陀ヶ原の平らな道を気分よく歩いて最後にちょい登ると本日宿泊す
る室堂センターに到着。ここの宿泊は予約制で、この日はあまり混んでいないとはいえ、そこそこ
定員近くまでは埋まっていたようだ。
  
3日目(8/13)
室堂では夜中に暑くて目が覚めてしまい、外に出ると、でっかい明るい満月。しかし寒い!
満月なのに流れ星も見れたと奥様は喜んでた。(リーダーは寝ておりました)

朝は朝食時間が6時半〜と遅いため、ほとんどの人が御来光を拝みに登り40分の山頂へ。。しかし
我々はこの混雑を嫌って(ホントはゆっくり寝てたかっただけ)ゆっくり起きて、御来光を見て満足した
人達が朝食に向かう頃登り出す。天気は最高にいい天気になり登りだすといろいろな山が見えてきて
更に山頂に立つと、それまで見えなかった北アルプスの姿も!。方位板を見るといろいろな山が同定
出来て面白い。


白馬・剱方面

剱・立山方面

槍・穂高方面

乗鞍方面

御岳・南ア方面

御岳や乗鞍岳が比較的大きく見える。御岳の奥には南ア・荒川三山方面の姿も・・そして、左に目
を転じると焼岳に霞沢岳そして穂高、大キレットから槍、立山、剱、白馬の姿まで遠目だがクッキリ。
すぐ目の前の荒島岳やその先には伊吹山まで見られすぐ横には剣が峰や大汝峰。直下には池が
点々・・。 遠くには小松あたりの街や日本海まで見れた。
この眺望には満足!大満足!お見事でした。


    室堂と奥に荒島岳        御前峰山頂       山頂三角点で決める      お花畑と青空

予定ではお池めぐりをするはずだがすっかり満足してしまい取りやめ。室堂に戻り奥宮神社で参拝。
ここを参拝する人は皆、長く深々と頭を下げお参りしている。。さすが信仰の山だ。

荷物をまとめてさあ下山。すでに日が高くなっており暑さを感じるようになる。登って来る人は多く、
団体登山の人もかなりいる。「こんにちわー」の元気のいいあいさつに返事するのが大変。弥陀ヶ原
あたりの道の両側にはハクサンフウロがいっぱい咲いている。さすが白山の名前がついてる花だ。

黒ボコ岩を過ぎて観光新道に入ると急に人が少なくなり静かになる。そして花が急に増え道の左右
はお花畑で、晴天の中ノンビリ花を見ながら下る。花の写真はこちらです 

殿ヶ池避難小屋までは快適な尾根沿いの下りで、花の中を写真パチパチやりながらの歩き。。別山
の眺めも見事。。
しかし、だんだんとジリジリ照り付ける太陽で暑さが増していく。あっという間に腕が日焼けしていき、
最初は喜んで歩いていた道も花が少なくなるとだんだん苦痛になってくる(軟弱・・)。

しかも意外と下りづらく、足が休まらない道が続くという印象。別当坂分岐を過ぎると更に下りがキツ
クなり、膝が笑い出してくる。弥陀ヶ原で話をしていたガイドさんが話していたが観光新道はガイド
ブックには登りはキツイので下りに使うといいと書いてあるが「登りで使ったほうが眺望がよく、開放
感があり、花に癒されていい」と言っていたがホントその通りだと思った。

そして休み休みでやっと別当出合に着いた。あまりの暑さに早速売店でソフローズンを2つ頼んで
頭がツンと痛くなりながら食った(飲んだ?)ら涼しくなりホッとした・・・・。
登りではまったく筋肉痛の起きなかった足も、下りでやられるとは・・・。


白川郷

下山後、翌日以降どうしようかと考えたが天気が早くも下り坂とのことで
当初薬師岳に登ろうとしていた予定を変更。
車で白山スーパー林道(高い!)
を通り、白川郷の合掌造りを見学し、さらに高山の隣の国府町の温泉に
浸かった後、高山まで行き泊まる。

  
4日目
この日は天気次第で帰り道に焼岳でも登って上高地でも散策していこうと考えていたが、夜中のうち
から雨が降り出したので、あっさりあきらめ、さっさと家路についた。ずっと降る雨にうんざりだった。

  

おまけ
とにかく今年の夏は雨が多い梅雨が明けてないという感じがする。お盆休みも台風や長雨で参った。

白山はさすが日本三名山といわれるだけあるという印象。まだまださわりの部分しか行ってないため
今度チャンスあればゆっくり色々なコースに行きたい・・・。
とにかく僅かな晴れ間の日にちょうど当たってよかった。よかった・・・。