山 行 記 録 No.133
鳳凰三山(2840m) |
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【日程】 2007年 6月 30日(土) | 【メ ンバー】 お気楽 単独 |
天気 自宅 →(車)青木鉱泉 → 南精進ヶ滝 → 白糸の滝 → 五色の滝 → 鳳凰小屋 → 晴れのち曇り 2:40 5:20/5:49 7:20/7:25 8:46/8:51 9:23/9:33 10:10/10:33 地蔵岳 山頂 → 観音岳 山頂 → 薬師岳山頂 → 林道出合 → 青木鉱泉 → 自宅 11:12/11:25 12:35/12:50 13:05/13:20 16:03 16:28/17:15 20:40 |
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自己評価 眺望★★★☆ /達成感★★★☆ /危険度★★ /疲労度★★★★ / 総合評価★★★☆ |
鳳凰山のシンボル 地蔵岳のオベリスク | 最高峰 観音岳 |
はじめに
山スキーシーズンも終わって、最後に山スキーに行った日からは1ヶ月以上経過。山スキーシーズ
ン終盤は出掛け過ぎて奥様に顰蹙を買ったため暫くおとなしくしていたが・・ではなく、用事が多
くてなかなか忙しくて出れなかったし、今の車があと1回車検を通してあと2年乗るつもりが急遽
買い替えせなければならなくなり、車探しでつぶれたりで、絶好の梅雨の晴れ間の週末も2回断念
。なんとか車も決まりそろそろ出かけないと6月が全く山に行かない月になってしまいそう・・。
あてにならない梅雨時の週間天気予報も週末は雨マークからなんとか晴れマークに変わったことも
あり、いっちょ行ってみようかと思ったが・・百名山に行くとなるともう残っているのは遠いとこ
かキツイとこ。
一番近くで残ってるこの山は日帰りだとコースタイムも12時間25分とキツイが、まーなんとかなる
でしょうと思い、多分誰も同行してくれる人もいないだろうと思い単独で行ってみることにした。
この時期は晴れると強烈な紫外線と暑さになるが緑や花の期待出来る時期なので雨さえ降らなけれ
ばいいんですが・・。あと虫君も勘弁してください・・。
山行記
前日前々日とスポーツクラブもお休みして体力温存して長丁場に備える。しかし、寝不足で当日は
睡眠時間も少なくかなり眠い。
しかも家から出ると空気は湿ってどんより重い・・。蒸し暑くなるか・・と思ったが中央を走って
るうちに晴れてきた。が、笹子トンネルを抜けるとまた曇りで霧も。。
しかもあまりの眠さにパーキングで一旦休憩して数分×2回居眠り。
眠い目を擦りながら青木鉱泉に到着。思ったより舗装道が長くて走り易い道で助かった。。
駐車料金\750を支払っていざ出発!
中道からかドンドコ沢からか迷ったが滝見物をしながら登れるドンドコ沢からにした。
天気は曇が多いながらも陽も差してまずまず。最初はダラダラの登りだが大学生らしき若者グルー
プがテン泊装備なのにスゴイ勢いで追い抜いていく・・。スゴイ奴らかペース配分を知らないのか
と思いながらボーっとくっついて歩いていたら沢っぽい道の急登に・・ルートミスしたようで、そ
の若者らと確認しながら元の道に引き返し15分位ロスした。ここでその若者達より先に歩き始めた
ら2度と会うことはなかった・・。
青木鉱泉 | 南精進ヶ滝 |
最初の南精進ヶ滝は登山道より50mという看板があったので見学。ここで少しウトウト居眠りして
しまった。
まだ眠気の覚めないままタラタラ歩きして、次は鳳凰の滝は登山道から何分かかかるのでパス。
次第に道は急登になり、やや狭い切り立った箇所や、前日の雨で川が増水してギリギリ濡れずに渡
渉したりでややアクセントのある道、しかも急登りになると結構な段差があったりで、整備された
道ではあるが歩き難い所もあり、かえって登りに使った方がいいかもしれない。
白糸の滝、五色の滝とも結構見応えがあって綺麗で、特に五色の滝は冷風も一緒に運ばれて涼しく
暑さ凌ぎにはちょうどいい場所だ♪
白糸の滝 | 五色の滝 |
まずまずの天気だったが次第に雲が多くなってくるのが気がかり。各滝で休憩&数分の居眠りした
が、ようやくエンジンがかかり始めて急登をこなして行くとやや平らな川が流れている場所になり
正面に地蔵岳のオベリスクが小さく見え始め、左手には観音岳の斜面らしき姿が綺麗な緑色の木々
に覆われて聳えている。さすがに森林限界が高い。
一番目立った花はイワカガミ | 樹林帯の登りが続く |
この場所あたりからようやくテンションも上がってペースも少し上がる。ガスが背後から少しづつ
上がってくるようになり、稜線に出る頃どうなるか心配になってきた。
ほどなく鳳凰小屋に到着。
ちょうど時間的にヒマにしていた小屋番のオジさんとお話。
鳳凰三山のコースタイムはかなりいい加減だという話題。これから行く地蔵から観音はコースタイ
ムはキツイ、逆に観音から薬師は楽だと教えてくれた。
なんか腹減ったのでカップラーメンでも頼もうとしたら、一応置いてないんだけどどうしてもって
言うなら作ってあげるよて言われて・・作ってもらいました♪
樹林帯を抜けるとオベリスクが見えてきた | 鳳凰小屋 |
腹ごしらえしたら地蔵岳の急登にかかる。砂礫の登りづらい道という話だったが、なるべく良く踏ま
れた硬い所を歩けばさほどズリ落ちたりすることもない。さすがに最後は足が進まなくなったが、大
きくペースダウンすることもなく到着。
天気悪くても最悪オベリスクだけ見れればと思ってたのでなんとか綺麗に見れて良かった♪
オベリスクも近くでみると形が変わる | 甲斐駒方面 |
眺望はほとんど期待してなかったが、甲斐駒や仙丈も少し雲がかかりながらも見ることが出来た。
オベリスクには時間的に登ろうという気は全く起きず、少々休憩して次の観音岳に向かう。
仙丈方面 | オベリスクと地蔵岳の看板 |
しかし、観音岳へのルートが分かり難い、一旦小さなピークを越してから行くのが正解のようだった
が、看板が入口に立ってないため一旦間違いかと思って引き返した位だった。
小さな地蔵が並ぶ | 北岳 |
小ピークに登ると北岳やその先の間ノ岳が見事に望めた。
北岳の大樺沢はまだまだ滑れるそうな残雪で、間ノ岳の斜面もかなり残雪が多い。
ここで景色を見ながら少し休憩すると、また不覚にも眠りについてしまった。慌てて起きたがほん
の10分程度で、またすぐ歩き出す。
少し歩いて行くとこの日始めてすれ違う人がいた。追い越したり追い越された人はいたが、随分人
が少ない。
観音岳への最後の登りはやはり少し長く感じたが、足が止まることなく到着。ちょうどこのあたり
からガスが沸き始め薬師岳方面が見えなくなりそうなので慌てて写真を写す。と、同時に北岳方面
もガスで見え隠れするようになってしまった。
観音岳 | 観音岳山頂 |
ギリギリ景色は見れただけラッキーだったがあと30分〜1時間ガスが遅ければ薬師岳までずっと眺
望が得られたのだが、あまり贅沢も言えない。
観音岳は大きな岩が何個か乗っかってるような山頂でその上で少し休憩した後、薬師岳へ。
ここは確かにコースタイムより短くあっと言う間に着いてしまった。
山頂はかなり広くどこが最高点か良く分からない。
朝、出発時にいた隣の車の人と再会したが、中道経由で来たらしく、結構ここまで時間がかかって
いたようだが、道は良く整備されていて歩き易いとのことで安心した。
薬師岳 | 薬師岳山頂 |
眺望も無くなったので休憩もそこそこに中道を下る。
今まですれ違う人が少なかったが中道ではすれ違う人が多くなった。鬱蒼とした樹林帯の急坂をど
んどん下り、御座石はすぐに通過、更に下っていくとやがて樹林帯の植生が変わり植林されたよう
な疎らな感じになり傾斜も少し緩んでくる。
なかなか休憩したくても下が濡れているしベンチや適当な岩も無いのがつらいとこ。立ったまま何
回か休憩。
苦手な下りで少し飛ばし過ぎたのか、右足の小指が当たるようになり、膝も笑い出したのでペース
を大きく落とす。
御座石 | 樹林帯の下り |
後半はダラダラ下って、まだかまだかと思いながら下るとやっと右手に廃墟となった小屋があって
その先に林道が。。長かった下りだった・・。
林道手前の廃墟 | 青木鉱泉手前の渡渉 |
林道に出てからは緩やかな下り坂を速足で歩いて、最後は大きな川に丸太の橋が架けられている所
を渡って、朝の最初の道に合流、少し歩くと青木鉱泉に到着。長い下りだった。。
そのままとっとと帰ろうと思ったが¥が高い青木鉱泉に千円払って入ったが、やはりここは何も設
備が無い割には高いと思った。
帰りはまた眠い目を擦りながら運転。何度か休憩して寝ながら家に辿りついた
おまけ
緑が非常に綺麗な時期だったが、花はあまり多く見る事が出来なかったのが少し残念・・。なんと
か天気には恵まれて、まずまずの眺望も得られたので満足だったが、秋の空気の澄んだ時期に再訪
したいと思った。
久しぶりの山スキー以外の普通の山歩きで、しかも日帰りで累積標高差が2000m近くあったが、登
りは荷物が軽かったせいか思ったよりバテずに足も止まらなかったが、下りの急降下は筋肉痛にな
った。しかも回復まで日数がかかったのは参った。
夏山歩きの長いコースに備えていいトレーニングになった1日だった。
今回が最後のお勤めの愛車BMWも無事走ってくれました♪ お疲れ様でした・・・。