山 行 記 録 No.138  

飯豊山(2105m)

【日程】 2007年 9月 29日(土)   【メ ンバー】  お気楽 単独
曇り時々  会社(車) →  磐梯山SA(車) →  川入キャンプ場 → 横峰小屋跡 →  三国小屋 →
晴れ   
(前日)18:30     22:30/2:50頃       3:50/4:21         6:20         7:42/7:45 
           切合小屋   →  本山小屋 →  飯豊山 山頂 →  本山小屋  →  切合小屋  → 

         8:49/9:02     10:17/10:19   10:30/10:43    10:54/11:07    12:11/12:27      
           三国小屋  → 横峰小屋跡 →   川入キャンプ場 →(車)飯豊の湯 → (車)自宅 
        13:27/13:44     14:48         16:03                     24:30
自己評価  眺望★★★★/達成感★★★★/危険度★★/疲労度★★★★/総合評価★★★★
本山小屋付近より大日岳方面の景色 本山小屋付近より飯豊本山

はじめに

飯豊山はとにかく遠いのと不便なイメージで、標高があまり高くないので、夏は暑そうなので登る
なら秋と決めていた。出来れば紅葉の綺麗な季節に行って縦走したいと思ってはいたが、なかなか
休みもヒマもあまり無い。

普通の土日を利用して1泊2日で行くつもりで検討していたが、もしかして日帰りもやってやれな
いことはなさそうだと・・
飯豊山荘から大ー尾根往復か、川入から往復か検討したが、大ー尾根は点線ルートだし、道もいい
か悪いか良く分らず、自信が無いので川入からのピストンにて行くことにした。

しかし、コースタイム17時間+α!
2日分を1日で歩かなければならない・・しかもアプローチも楽でないため、万全の状態で挑みた
いが・・・。


山行記

前日は朝早めに会社に向けて車で出勤。少しでも早く登山口に着くには会社から直接向かいたいた
め・・。という思惑だったが仕事が忙しく予定より少し会社を出るのが遅れたのと首都高の渋滞が
ひどく、ETCの通勤割引を2回使う予定がダメになりゆっくり車を走らせる。

途中からかなり眠くなったのと、ETCの深夜割引も使えるため高速最後のSAの磐梯山SAで仮眠。
かなり寝不足だったが、予定より遅れて川入の先のキャンプ場の駐車場に到着。
すぐに準備して素早く出発したいが、眠くて体が動かず・・・結局予定の3時半出発より50分以上
遅れて出発!

一応日帰りの予定だが、避難小屋泊まりになってもいいようにシュラフと多めの食料を持った。
(暗くなるまでに下山出来るようなペース・・登り7時間以内・下り6時間以内で歩くつもり・・
ですが、さてさて・・。)

駐車場横の出発地点の看板 御沢小屋跡付近登山口入口の大杉(帰りに撮影)

またまた真っ暗な道を一人ヘッデンを灯して登る。最初は車道のような林道歩きで少し行くと御沢
小屋跡で真っ暗なので大きな杉も良く見えない。

ここから本格的な登りに・・・朝はエンジンがかからずゆっくり登りに。道は掘れていたり木の根
で登り難い所もあるが概ね良く整備されている道。

中十五里の看板 笹平の看板

途中、下十五里、中十五里、上十五里、笹平と看板が有り、つらい登りのいい目安になる。

中十五里で少し休憩していると後から登って来た人がすごいスピードで追い抜いていく。
ちょうど明るくなってきてヘッデンも不要になった。

横峰避難小屋跡地 峰秀水の水場

ペースはゆっくりのまま横峰避難小屋跡地を過ぎて地蔵山の巻き道の水場に到着。ここで休憩して
水を満タンにする。

稜線の道に出る 稜線からの展望はまずまず

水場から少し登ると稜線に出る。天気はまずまずだが、標高の高い所は少しガスが出ている・・。

剣ヶ峰の手前で急に腹が減ってきたため景色を眺めながら軽く朝食のパンを食べて休む。
剣ヶ峰は少し岩場になっていてクサリもかかっているが、さほど難しい道ではなく難なく通過。
更にやや急な登りを詰めて三国岳避難小屋に到着。

稜線から三国山方面の展望 剣ヶ峰

三国岳避難小屋は非常に綺麗な小屋でビックリ!
こんな綺麗なら泊ってもいいかなと思った・・もし帰路にバテたら泊るかも・・。

三国岳避難小屋 非常に綺麗な小屋内部

三国岳から先は西側では晴れているが東側はガスが多い。遠くに雪渓と飯豊本山方面が僅かに見え
るが、まだかなり遠い!!  まだまだ歩き続けなければ・・。

三国岳付近から本山方面の展望 同じく大日岳方面

三国岳から切合小屋までは稜線のアップダウンが続く歩き。
こういう歩きは結構苦手だ・・。
結構急なアップダウンなので足にダメージが来やすいので、ここもゆっくりマイペースで行く。
途中3箇所ペースが分るよう標識があり、種蒔山には種蒔と書いてある標識がある。

稜線は少し紅葉しているがまだまだ早いようだ・・。

やっと稜線の紅葉が始まったところ 種蒔山の標識

種蒔山を過ぎて少し行って笹薮っぽい所を抜けると前方に切合小屋が視界に入ってきてホッとする。

切合小屋で軽く休んで、外で景色を見ながらパンやおにぎりを食べてこの後の登りに備える。
しかし、予想外に人が少ない・・・ここまでに会った人は追い抜いた人1名とすれ違った人1名の
たったの2名!!。秋本番の飯豊とは思えない人の少なさだ。。

切合小屋 切合小屋の横にはまだお花畑が・・・

切合小屋を出発すると少し草原のような雰囲気のまだお花畑が残っている所を歩く。

まだ草紅葉 草履塚の標識

また登り一辺倒になるわけでなくまた登っては下り。途中草履塚、そして姥権現と通り過ぎると
御秘所の岩場のクサリ場になるが、ここもさほど難しいわけではなく難なく通過。

姥権現 御秘所の岩場

御秘所から上は御前坂という最後の急登となる。
時間的に若干余裕も出来たためマイペースでゆったり登るが少し足が上がらなくなってきた。
この急登を登り切った所が本山小屋かと思ったら一の王子という場所ですぐ先にやっと本山小屋が
見えてくる。

御前坂・・あとひと登り 一の王子より本山小屋方面

景色を眺めながら、やっと本山小屋に着いた。ガスがずっと多かったが、ここに着いた頃からガス
が少しづつ消えていきラッキーなことに眺望もかなり良くなり大日岳方面がかなり綺麗に見えるし
北側の景色も雲海と共にかなり遠くまで見えるようになってきた♪

本山小屋 本山小屋より北側の景色

本山小屋は帰りに寄ることにして、まずは本山山頂に向かう。。


飯豊本山 本山直下の紅葉

小屋〜山頂の間の稜線は景色が素晴らしくて、何度も立ち止まって写真を撮りながらの歩きとなる。
紅葉はちょうど山頂直下の稜線で見頃を迎えているようだ。

これから徐々に山を降りていくと思われるので2週後位が全山紅葉が見頃になるのかも・・・。

飯豊本山山頂 本山山頂より御西岳・大日岳方面をバックに

やっと山頂に着いて、長い登りもようやく終わった♪

ガスが完全には取れていないが、景色はやはり素晴らしい♪
すぐ横には紅葉の中にまだ残雪も残っており、この標高での残雪は冬は相当な雪の量だろう・・。
この先の稜線の烏帽子・梅花皮・北股岳方面もなかなか綺麗だし歩いてみたくなった。。

本山山頂より北側を望む 本山山頂より北股岳方面

誰もいない貸切の山頂で軽く腹ごしらえして、もう少しゆっくりしていたかったが寒くなって来た
ので一旦本山小屋まで下ることに・・・
紅葉をゆったり眺めながら歩き、誰もいない本山小屋で少し休憩。
本山小屋も中は綺麗だが、やはり狭いという印象・・・。

本山山頂直下の紅葉 本山山頂より本山小屋方面

さて、下山にかかるが、やはり稜線はアップダウンが多いので稜線歩きが終わるまでは気が抜けな
い。さほど飛ばさずに歩いて、登りよりは余裕があるので、紅葉している場所をじっくり見ながら
いく。

一の王子直下の稜線の紅葉 切合小屋付近の紅葉

切合小屋で少し休憩して更に下る。ここから三国岳までのアップダウンがやはりキツイ。
なかなか足があがらなくなってつらくなってきた所でやっと三国岳避難小屋に着く。

さすがに中で少し横になって休む。このまま昼寝して泊まりたくなってしまうが、時間はまだ13時
30分で、このままゆっくり下っても日没には余裕で間に合う。
ちょっと休んだだけで、また歩き出す・・。
ここからは、ほぼ下りだけになるので安心。
稜線から下り坂になると少し足取りも軽くなってどんどん下る。

登山口付近のブナはまだ青々 無事駐車場に到着

途中少しだけ水を飲む程度の時間をちょっとだけ休んで一気に下り、草木がまだ青々としている川入
のキャンプ場の駐車場に無事到着。
かなり体力は消耗したが、予想より早めに下山出来て良かった♪


帰路は「いいでのゆ」に立ち寄り、温泉に浸かってそばを食べ、その後は疲れて眠くなったので高速
のPAで休み休み運転しながら帰ったので、遅い帰宅になった。



あとがき

飯豊は時間があれば、やはりじっくり縦走してみたい。残雪期か秋に再訪したい・・。
か、石転び沢の山スキーにでも来てみたい。。

日帰りはかなりキツイかと思ったがなんとかなるもんだ・・。
ただ、体力的にはかなりシンドイけど長い歩きの得意の人は問題無く歩けるでしょう。。。
この日は日帰り組は自分含めて3人。残りの2人は自分より後から出発して追い抜いて行ってしま
い、かなり足の速い人達でした。

いずれにしてもまた早い機会に再訪してみたいですね・・・。