山 行 記 録 No.113  

笠ヶ岳(2898m) 敗退記

【日程】 2006年 7月  22日(土)   【メ ンバー】  お気楽単独
天気        自宅 →(車) 新穂高温泉無料駐車場→ 笠新道登山口 → 1800m付近 → 笠新道登山口
霧時々雨  前日17:00       21:30/3:35          4:30/4:55      5:56/5:58       6:40     
          新穂高温泉 →  平湯温泉  →  (車) 自宅
           7:40/7:55                     20:05 
自己評価   眺望? /達成感★★ /危険度★★  /疲労度★ / 総合評価???
     
    

はじめに
北アルプス北部からはいい形に見える笠ヶ岳。分かり易い形。新穂高ロープウェイからは真正面
に聳えてアルプスと連なるとはいえちょっと微妙に離れた山というイメージ。

笠新道の急登は有名でそれなりの覚悟は必要かと思っていた。ちょうど7月下旬に金曜休みを取
り3連休となったので黒部五郎でも行こうかと思っていたが天候不良のため日程を短縮せざるを
得なくなり行き先も飯豊に変えようかと思ってたところ直前になって長野方面の方が天気予報が
良くなったので笠ヶ岳に変更、長野方面の大雨で登山道が心配だったが笠ヶ岳山荘にTELした所
笠新道は問題無しとのこと。ではと出来れば日帰りで登ってしまおうということで出発!


                     

山行記
金曜の夕方出発したのだが中央は諏訪〜駒ヶ根が通行止め、長野道も塩尻まで通行止めなので関
越で東部湯の丸IC〜三才山トンネル経由で松本に・・、R158は沢渡手前のトンネルは水が出たり
その手前は陥没していたりと大雨の爪跡が残っていたがなんとか9時半には新穂高の駐車場に到
着。夏休みの金曜の夜だっていうのにガラガラでビックリ。やはり大雨を嫌って山行中止にした
人が多かったのか・・。

車で仮眠して3時前に起床。3時半にヘッドライトを点けて歩き出す。軽い頭痛と喉の痛みがし
てなんとなくテンションが上がらない。。
真っ暗な中の一人での歩きはかなり不気味でいきなり目の前に猫?のような動物が・・猫の訳ね
ーなって思ったらすぐ逃げ出したが暗くて良く見えなかったがキツネ?イタチ?狸?か。
不気味さは蒲田川の増水したゴーゴーというかなりの音量で余計に増す。熊鈴を鳴らしてもこの
川の音で完全にかき消されている。
かなり不気味な怖い思いをしながら歩いて行くが道は大雨の影響はちょっとだけ陥没箇所はあっ
たが概ね良好。空が白み出したところで笠新道の登山口に到着。

笠新道登山口(まだ暗い・・) 笠新道

ここまで誰とも会わない。少し雨が落ちてきて急に登行意欲が薄れてくる。一応水を汲みどうし
ようか考えたがとりあえず行ってみようと20分以上悩んだ挙句登り出す。噂通りのかなりの急登
だが、道はまずまず整備されていてそれほど歩き難くない。一気に高度を上げられそうな道をチ
ンタラ登って行く。ブナの巨木が多い。

撤退地点付近のユリ♪

相変わらず天気はなかなか回復せず雨がポツポツ。カッパを着るほどではないが・・少し明るく
なったり暗くなったりの繰り返し。1800m付近まで登ったところで雨がまたバラバラ落ちてきて
木の葉にザーっと当たる音を聞いた所でもうモチベーションも上がらずやーめた!と撤退決定。
まだあと1000mも登らなければならず折角登ったのに景色が見られないのも面白くないし、翌日
の予報も良くなかったので・・。

ブナの木が多い笠新道 笠新道から出た登山道

降りると決めたらさっさと下る・・。急降下なので膝を痛めないように注意しながら下り途中3
人ほどすれ違っただけで笠新道登山口まで降りた。

増水した蒲田川

ここからは新穂高までゆっくり降りる。途中
何年前か大雪崩、今年4月にも雪崩事故のあった穴毛谷をじっくり見学。登山道には献花もあっ
た。改めて思うのはいかにも危なそうな谷だ。ちょっと山スキーでも入るには躊躇する感じ。


穴毛谷 手前の花は献花・・ 穴毛谷名前の由来はやはりこんなんだった(笑)

それにしてもまだ朝早い時間に人とすれ違うとなんか恥ずかしい??一度団体のオバちゃんにど
こから降りて来たの?って聞かれ「笠の方」からとだけ答えた。。大雨の後なので道の状況を聞
きたかったのだろうか・・ちょっとご期待には沿えません・・。
この日はやはり登ってくる人はかなり少なく山慣れしてそうな人が多かった。

寂しい新穂高 新穂高無料駐車場もガラガラ・・

新穂高の無料駐車場まで戻って来たが相変わらずガラガラのまま・・。


その後、平湯温泉まで戻り朝8時からやってるバスターミナルの3Fのスカイガーデン錫杖の湯
に。
朝なので客は誰もいないし後からも一人も来ない貸切。一応源泉かけ流しの温泉で気分も持ち直
してから帰った♪。。



あとがき

やはり天気が悪いとまったくヤル気が起きない・・。単独でなかったらピークまで無理にでも行
ったと思うがあっさりあきらめられてしまった・・。ま、あのアルプスの景色のために登ってる
ようなもんなんでしゃーないです。せっかく新穂高まで行ったのにとも思うけど・・。。

このところ下界は晴れてもピークは天気悪いというのが冬の山スキーから続いてるような気がす
る・・。確かにこの日の標高の低い山は天気は回復したけど標高の高い山は厚い雲やら積乱雲が
かかっていた。こんな時は間違いなく悪天なのであきらめもついた。
しかしちょっと根性なしだったか・・・(笑) ま、また次回頑張りましょう。。