山 行 記 録 No.21
                        

爺ヶ岳(2699m)・鹿島槍ヶ岳(2889m)

【日程】 2002年 9 月 21日(土)〜22日(日)
メ ンバー】  リーダー・奥様  2名
1日目    自宅 →   扇沢 →   ケルン →  種池山荘 →  爺ヶ岳(南峰)   →  爺ヶ岳  → 冷池山荘 →
 晴のち霧  
 1:15     4:40/5:10    6:25/6:30    8:55/9:40    10:20/10:35     10:50/10:55   11:40/12:40
          布引岳  →  鹿島槍ヶ岳  →  布引岳  → 冷池山荘(布団1人1枚)

           13:40/13:55     14:30/14:45     15:15/15:20      16:12
2日目     冷池山荘 → 高千穂平  → 西俣出合  →  大谷原  → 大町温泉 →   扇沢  →  大町温泉 
 曇り時々晴 
7:05       8:10/8:25    10:05/10:20   11:05/11:10  11:30/11:53  12:15/12:25    12:40
       
3日目     大町温泉(くろよんロイヤルホテル)  →  自宅 
 曇り時々晴 
         
自己評価  眺望★★★★ /達成感★★★ /危険度★★★ /疲労度★★★/総合評価★★★☆   
        
    

                
                   種池より鹿島槍ヶ岳
はじめに
紅葉の綺麗な時期に北アルプスに行く計画はしていたが、時期が難しい。今年の北アルプスは
8月の下旬に初霜や初氷の便りがあったので少し早いかなと思っていたが、9月に入って気温が高く
少し遅れ気味になりつつあった。しかし10月の連休の前に休みというと、この9月の秋分の日の3連休
しかない。そこで後立山好きの奥様の希望を聞いて鹿島槍に行くことにした。リーダーの本音は薬師
か剣あたりに行きたかったのだが・・・。また来年ということにした。

1日目
目指すは鹿島槍南峰だが出来れば1日目に登りたいが、自分と奥様の体力次第となりそう。夜中の
うちに家を出発。扇沢手前にある柏原新道の登山口横の駐車スペースに車を置く。柏原新道は登り
易い登山道とのガイドブックに記載されていたが、たしかに最初少し急な登りはあるが、その後は
さほど急ではない。

やがて後ろに針ノ木岳が見えるようなり、前方左手に種池山荘が見えるようなる。
天気が良くてなかなか景色も良いが、登山道はずーと日陰で夏ならいいがこの時期は結構寒い。
奥様もなかなかエンジンがかからないようで結構沢山の人に抜かれていく。シビレを切らせて先に
登って種池山荘で待つ。

種池山荘は稜線上で立山・剣、そしてこれから登る双耳峰の鹿島槍と目の前に爺ヶ岳が聳える。
爺ヶ岳への登りは結構急だが景色が良く眺望が素晴らしいため疲れない。右手の遥か遠くには槍
の姿も見えるようになった。紅葉も稜線上は丁度見頃を迎えていた。

爺ヶ岳南・中・北とピークを踏み、冷池山荘までとばして行き、宿泊手続きを済ませ、早速鹿島槍
までのピストンに出発。ピストンとはいえコースタイム4時間もかかるので夕食を2回目にしてと
頼んだが、先着順なので駄目といわれたので仕方なく素早く登る。しかしだんだん天気が悪くなり
長野県側にガスが沸いてきて夏のような天気になる。

稜線の途中から見えていた布引岳のピークが鹿島の山頂と思っていたがそこからまだかなりの
登りが残っていた。奥様はここで待っているといったので単独で鹿島槍に行く。頂上の手前10分
位の最後の登りがかなりきつかったが無事南峰のピークに到着。かなりガスが沸いていて、
立山と剣の姿は望むことが出来たが、五竜や白馬方面がまったく見えなかったのは残念。
             
        爺ヶ岳より剣・立山方面       鹿島槍南峰頂上

鹿島槍からの下山途中の稜線からは長野県側にブロッケン現象がよく現れる場所らしく、我々
の前にも何度か現れたのでたくさんシャッターを切った。写真はこちら
冷池山荘は最近、なるべく予約を入れてほしいとPRしており、ホームページ上でも混雑状況を
こまめに提供しているのでチェックしてからいくとよいだろう。
予約を入れていったのがよかったのか大部屋でなく小部屋に案内され、ゆったり目のスペース
で布団1枚に1人でゆっくり寝れた。
   
2日目
前日鹿島槍まで登ってしまったので今日は下山するだけ。朝もゆっくり出発。赤岩尾根を大谷原
を目指して下山。しかし3連休の中日だというのに登ってくる人が少ない。全部でも10人位しか
すれ違わなかった。やはり3大急登だから人が少ないのか・・・・。

リーダーは下山中、油断したのか足を滑らせて滑落、3mほど落ちて登山道で止まって助かった
が、もうひとつ下の段まで落ちたら大怪我をしたかもしれない。軽い打ち身と擦り傷程度で済んだ。
山の怖さを改めて感じると共に、油断大敵ということを肝に命じた。滑落・転落する人の多くは
警戒心の緩んだ何でもない登山道で起こるらしいという事実は確かなようだ。しかしどのように
滑って落ちたかがよく分らないのが不思議だ。

まあまあの早足で下山し、大谷原には予定より30分早く到着したが予約したタクシーは既に
待っててくれており大町温泉まで戻った。