山 行 記 録 No.30                         

雲取山(2017m)

【日程】 2003年 4月 19日(土)
  【メ ンバー】  リーダー ・ ラベンさん  2名
 晴れ     自宅 →(車) 後山林道終点→ 三条の湯 → 三条ダルミ → 雲取山頂上 →  三条ダルミ
時々曇り
     3:00         6:15/6:30      6:55/7:00   8:50/8:55      9:30/10:35     10:55/11:00   
         → 三条の湯  →   後山林道終点  →  (車) 自宅

            12:25/12:45    13:05/13:15          16:00     
自己評価  眺望★★★ /達成感★★  /危険度★  /疲労度★★ /総合評価★   
        
    

                    
                      雲取山(三条タルミ手前より)
はじめに
春のこの時期、やはり山はまだまだ冬。登れる山も限られる。
今年の冬は残雪も多く、まだ雪山ばかりだが関東の太平洋側の気候の山で比較的標高の低い
山で日帰り可能なお手軽な百名山ということで、両神山か雲取山かどちらかにしようか迷ったが
ちょうど天気も下り坂で北から前線が南下中。南のほうが天気が持ちそうだという理由で雲取
にした。(たいして変わらない気もするが・・・)

     

とはいえお手軽と言ったものの、奥多摩は高速のI.Cから遠く、しかも長く走りづらい林道を車で
行き、日帰りピストンのコースタイムも短いコースでも6時間で、しかも標高差は1000m以上あり
決して楽ではない。同じコースタイムでも後山林道の終点から三条の湯を経由して登るコースと
日原林道から登るのと2通りあったが後山林道からのコースのほうが情報も多く、無難な気がし
てこちらに決めた。

去年の秋から長いコースを登ってないのと林道の終点の駐車スペースが少ないこともあり、朝早
めに出発。奥多摩湖付近のちょうど桜が満開の中をドライブして後山林道に入る。林道は確かに
評判通り走りづらく落石には要注意だし、時々大きな石が転がってるので車の腹を擦らないように
減速して進む。とはいえ四駆車でなくても充分走れる道だ。

林道の終点はまだ4〜5台の車しか止ってなかったが、全部で10台弱しか置けない。ガイドブック
や地図には4台とか数台とか書いてあるが思ったより広そうだし、路肩も含めると10数台は置けそ
うな感じだ。

早速出発準備して歩き出す。左手に川を眺めながら緩やかな登り道を歩き20分ちょっとで三条の湯
に到着。わずかな休憩で、すぐ歩き出す。ここからやや登りが急になる。一緒に登ってるラベンさん
のペースは傾斜が急になってもさほど落ちず快調に飛ばして行く。やば、置いてかれるか・・・という
感じになるとちょうど止るという具合でペース的にはピッタシである。急な登りを過ぎると道は右に長
くトラバースしていく。日陰の所々に雪も出始めるが柔らかな雪で足がズボッとハマるような感じで、
アイゼンなどはいらない。それにしても登山者が少ない・・・。途中、大学のサークルらしき数名単位
のグループが3つくらいとオジサン3人組を途中追い越したが、すれ違う人も数名程度であまり見か
けない。


三条小屋

山頂より富士山

同じく南アルプス

三条ダルミに着く前あたりから後方に富士山や丹沢の山並みが見え出し、眺望への期待が増してく
る。三条ダルミから頂上まで急登になる。雲取山荘への巻き道は雪のため通行止めになっている。
急登に加え、雪が所々に残っているのとヌカルミで道を選びながら歩かねばならず、ちょっとキツイ。
山頂はまだかまだかと樹林帯の登山道の上ばかり見ながら進む。

頂上近くでようやく樹林帯が切れ眺望が広がる。ヤッターようやく山頂だ!想像していたより眺望が
いい。雲は多いがよく見える!富士山や丹沢、すぐ近くには奥多摩の山々が幾重にも連なる。大菩薩
や南アルプスの山々特に北岳や甲斐駒がよく見える。北に目を転じると両神山や浅間山まで視界に
入る。頂上は人がほとんどいない状態で、ゆっくり方位板を見ながら山座同定を楽しんだ。

山頂より石尾根

山頂標識

山頂標(山梨側)
1時間ほど山頂でゆっくり景色を楽しんだあと下山開始。山頂直下の下りでは登りで追い抜いた大学
生らしきグループとすれ違うが、新入生歓迎登山なのか大きな荷物を背負って雪道の急登で足を取
られて登れない女の子がいた。気の毒な新入生だなと思った。下山後はサークルやめちゃうのかな
と勝手に想像しながら見ていた。もう少し楽しみながら登らないと面白くないだろう・・・。

三条の湯までは一気に下る。登りでかなり標高を一気に稼いでいたのが実感できる位に下りは膝が
笑う位続いた。しかし、落ち葉がクッションになるような道でしかも凸凹が少なく歩きやすい道のため
あっという間に下山。まだ時計は13時を過ぎたばかり。標高差が1000m以上あった割りには意外と
あっけない山行だった。新緑には少し早かったが静かな山行で景色も楽しめて満足した。


おまけ
山頂避難小屋脇にあったトイレはちょっと、どうして、なんでこんなに、どうやったらこんなに汚せるの
という位、汚かった。管理する人がいないから?たまにしかこないから?掃除してない?
でも、やはり、使う人のモラル・マナーというかそれ以前の問題という気がした。
ということで、このトイレは使えないと思ったほうがよさそうです。