山 行 記 録 No.76  

会津駒ヶ岳(2133m)山スキー

【日程】 2005年 3月 27日(日)   【メ ンバー】  リーダー・TAKUさん   2名
夜行日帰り   自宅 →  (車)西那須野 →  桧枝岐村役場 → 会津駒ヶ岳登山道入口 → 林道合流 →
晴れ       22:10(前日)    0:15/5:15         7:25/8:00                8:12            8:45        
    
      1990m付近 → 会津駒ヶ岳 山頂 → 会津駒ヶ岳登山道入口 → 桧枝岐村役場→(車)自宅
         12:40/12:55    13:43/14:08                 15:19              15:30       20:10  
自己評価   眺望★★★/達成感★★★★/危険度★★★ /疲労度★★★★ / 総合評価★★★
     
    
会津駒ヶ岳(登頂前) 会津駒ヶ岳(登頂後)

はじめに
会津駒ヶ岳は昨年のまったく同じ日に御嶽山に行くかどうかで最後まで迷って結局御嶽山に行って
しまった経緯があり、春の山スキーシーズン到来とともに今年こそはと意気込んでいたが週末の天
気が微妙で、いつもは土曜日に行くべき所だが、今回も土曜の天気報では冬型は弱まっていたもの
の日本海側は雪。仕方なしに日曜日に行こうかと考え、前回前武尊で同行したTAKUちゃんも日曜は
都合がつかなかった予定が直前でOKになり、会津駒につきあわせてしまう事にした。

去年の白馬岳以降、すっかり楽な山行が続き、標高差1000m以上は11月の甲武信だけで、少し厳し
い山もたまにはいいかなと思っていた。とはいえ山スキー日帰りで、残雪期とはいえまだまだ冬の
天気なのでどうなることか・・・

山行記


日帰りでの山行だとちょっと遠いので夜行日帰りにすることになりTAKUちゃんのワゴン車で出発。
荷台がベッドになるので近くまで行って車中泊にすることにし、塩原温泉手前の道の駅で仮眠。思
ったよりよく寝れたが、自分のイビキでTAKUちゃんのほうはあまり寝れなかった様子。しかも道の
駅到着直前で車の調子が悪くなり、うまく走って着けるかどうかの心配もあり落ち着かなかった様
子。

車は登り坂では速度が落ちるものの何とか走ってくれたが、桧枝岐までは前日迄にかなりの雪が積
もって道路は圧雪状態がずっと続き、時間のかかる道だったが無事到着。しかし滝沢登山口は高い
雪の壁で車は入ることは出来ず周りをウロウロ、10分弱歩くが桧枝岐スキー場か村役場が安全に置
いておけると考え、役場の駐車場に置く(ホントに駐車していいかは?です)

準備したりで出発は遅くなって8時を廻ってしまった。天気は心配だったが予報より回復は早く晴
れてくれた♪ 登山口の標高が930mなので約1200mの登り。最初からシールで登って行く。前日ま
でに新雪が50p程度は積もっている様子だったので遅めに出たのが功を奏した?のか、トレースも
あり一安心。

国道から登山道に入った所 林道をショートカットして登った斜面

出発してトイレの先ですぐに林道から左にそれ、トレースを追って谷筋を詰めて登って行く。すぐ
に谷の左岸に渡り植林された樹林帯を登ると少し開けて所に出て、林道らしき道のカーブの所で左
側の尾根に近い所を更に登って行く。やがて前方の単独の男性を追い抜き、更に先に3人組の先頭
らしき集団に追いつく。しかしどうも道がちょっと違ってるようで、もっと早めに右側の尾根に取
り付くのが正解なのかも・・尾根の上に出るのに雪庇が邪魔して苦労したが6人でなんとか登った
がちょっとタイムロス。。
尾根に出て少し行くと林道の方から登って来たらしい?トレースと合流。まだ先行者がいたのでホ
ッとする。又、暫く登って高度を稼いで行くと3人組を追い越し次に2人組みの山スキーの人達と
会う。まだ標高は1600m位だがこの人達は早々滑り降りるそうで、よくよく聞いてみると、すぐ前
方はもう3人だけらしく、かなりラッセルが大変らしい。確かに雪は重くて深いので苦労しそうだ。
そして更に登って行くと前方にその3人が見えてきて、確かに先頭でラッセルしながら登っており
かなり大変そうだ・・。これから斜度も緩くなり登りも少しづつ楽になるかと思っていたが・・・
まだまだ先は長いし思いやられる。
そしてゆっくり登っていったがすぐにその3人に追いつき、少しの間交代でラッセル。ホントに深
くて(膝程度)重い雪に悩まされ、ほんのちょっとラッセルしただけですぐに大汗でバテてしま
う。。

まばらな樹林帯を登る キツいラッセル(TAKUちゃん)


この時点で10時40分。一息入れて、もうちょっと様子見ながら登っていくことにし、更に登ってい
く。景色も次第に開け、左手には燧ヶ岳の姿がチラホラ見えてくる。
やがて後ろから追い抜いた人達が徐々に追いついてきた。ラッセルも人数が揃ってくれば多くやら
なくてもいいかも・・と楽することばかり考えている不謹慎野郎になってしまった(苦笑)
先頭の3人は同じパーティーかと思ったら年配の人2人と若い人1人で、若い人はパワーがあり先
頭もすぐ代わってくれたりで、多くの人が1990m付近と思われる場所で軽く休憩&食事タイムとな
ったり、ここであきらめて下る人が多い中ひとりで黙々とラッセルして山頂方面を目指して行く。

樹林の切れ目からは燧ヶ岳の姿が・・ 1990m付近より駒ノ小屋方面の斜面

これを見て途中で撤退も考えたがなんとか山頂まで行ってみようと思うようになった。
この日は風が強く途中で少し止んでいたのが、このあたりの樹林の切れた山頂に近い所はまた強風
が吹き荒れる。
休んでいた間に先行していった2人組の2人とも左手からのいきなりの突風に転倒! こちらも注
意しながら山頂を目指していく。天気はやや春霞みながらも快晴で見通しは良くテンションも上が
って来る。

山頂まであとひと頑張りだ・・ キツかったラッセルもあと一息で山頂


山頂手前の駒ノ小屋には向かわず右にカーブしながらひとりでラッセルする先頭の若い人?(モン
ベルの黄色いウェアーの人)はさすがに山頂直下でバテ、今度は我々2人でラッセル、さすがに雪
も風で飛ばされているのかくるぶし程度までに減っており、なんとか先頭で山頂へ・・・。
さすがに苦労した甲斐もあって、又天気も良く感動♪
タイムリミットで設定した14時迄にほんの少しだけ早く着く事が出来て良かった。途中何度か撤退
を考えたが黄色いウェアーの若い人(追い抜く時に話をしたがうちから結構近くの浦和から来てい
るらしい)のラッセルパワーに感謝感謝。。

ガッツだぜ山頂! 万歳!山頂


景色はやや霞んでいたが燧ヶ岳が大きく聳え、平ヶ岳や至仏なども見る事が出来て満足♪
写真で良く見る山頂の丸太の標識は完全に雪に埋もれ確認は出来なかった・・。
結局、山頂にはこの日我々を含めて6人だけ登頂。あとの大部分の人は1990mのあたりか、それ
より下で引き返していったようだった。

眺望は最高 平ヶ岳 登って来た道を振り返る(駒の小屋と燧ヶ岳)

そして時間も遅く風も強いのであまりゆっくりもしていられない。。早速滑る準備を。強風で剥
がしたシールとか飛ばされたりしないよう2人で一緒に剥がしながら準備していざドロップ!
頂上直下は少し凍っていたがすぐに中重パウダー、イマイチターンの決まらないうちに駒ノ小屋
のトラバースに差しかかり、少し歩き尾根伝いに来た道のトレースを確認しながら滑り降りる。
途中で撤退した人達を、ひと声かけながら追い抜いて行く。

頂上直下を飛ばすTAKUちゃん 滑った斜面を振り返る


雪質は中重パウダーからすぐに重い雪、そして薄皮モナカに変わる、傾斜の緩い場所は新雪に突っ
込むとすぐに止まってしまうような滑りの悪い雪に戸惑いながらも、砕氷船をイメージしトップを
浮かせながら滑り降りる。樹林帯が少し広くなり傾斜が増してくると今度はシャーベット状の雪に
変わる。前を行くTAKUちゃんは悪雪などお構い無しの滑りで樹林帯なのにガンガン行ってしまう。
自分は木と衝突だけはしたくないので安全運転・・というか、登りで力を使い過ぎで足は余力があ
まり無い・・。やっとの思いで置いていかれないように滑り、標高も低くなって来た日陰の斜面が
僅かにターンし易すかったが、あとは重〜い雪のまま。(南東向きなのですぐ重くなるようだ)
途中で先行者をほとんど追い越し、無事登山口に到着。

雪は見た目より重い・・ 滝沢橋の登山口に戻る・・お疲れさま


雪質にはかなり不満が残ったが苦労して登った山頂は晴れて景色も良く満足した山スキーだった♪
帰り道は心配していた車もなんとか走ってくれて、ちょい渋滞はしたものの20時過ぎには家に着く
ことが出来た。


 

おまけ
会津駒は山スキーでは有名な山だが今年は雪も多く、特に降雪直後はラッセル覚悟になるので、や
はり残雪期に完全に雪がザラメ雪になってから行ったほうがよいと思った。休日の晴天なのでもっ
と人の入りが多いと思っていたが・・・降雪直後なので避けた人が多かったのかも・・・・。



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