山 行 記 録 No.132  

富士山(3776m)吉田大沢A 山スキー

【日程】 2007年 5月 20日(日)   【メ ンバー】 TAKUさんMINMINさん
          dalfourさん・お気楽  4名
日帰り    自宅 →(車)河口湖畔 → (車)河口湖口5合目  →  6.5合目  →  7合目(東洋館)→
晴れ      2:30                         5:40/6:14          7:11/7:23     8:12/8:45 
       8合目(太子館)→  8合目(元祖室) →  本8合目(トモエ館)  →吉田口山頂→  

        9:00/9:09        9:43/10:13       10:28/10:33        11:49/13:15       
      白山岳下ドロップポイント(吉田大沢滑走)→吉田大沢8合目→ 5合目 →(車)河口湖畔→(車)自宅
          13:21/13:43                  14:07/14:47    16:10
自己評価   眺望★★★★/達成感★★/危険度★★★/疲労度★★★/総合評価★★★
     
    
スバルライン終点5合目より富士山 アイスバーン斜面の吉田大沢

はじめに
1週前の12日(土)に富士山吉田大沢を滑ってみて、そのスケールと斜面の素晴らしさにハマってし
まい、いつもなら同じ場所になかなか出撃しない自分も、これならもう一回行ってみたいと思った。
こんなに近くでこれだけ滑りを楽しめるんならわざわざ北アルプスとか月山とか毛勝山の方まで行
かなくてもいいかと・・(ちょっと北アのルンゼ系には後髪引かれた部分はあったが・・)
ということで、きっと柳の下に2匹目のどじょうもいるんだろと思い行ってみる事にした。
(と言っても12日も風は強く完全冬山登山でしたが・・・)


山行記

もう板納めしちゃってる仲間も多いが、メンバーも4人揃い合流しながらスバルライン下の某公園
に2台の車を1台置いて5合目に上がる。
天気はまたまた最高で期待が高まる♪
南アルプスが甲斐駒から荒川三山の南の方までクッキリ!
駐車場で有名ブロガーのTicaさん&Y棒さんも行かれるとのことで、もしかしてバッタリ出来るかも
と期待していたが・・
そう、らしきていうか、そのものズバリの車を発見!
まだ寝てるかもしれないので、こちらはせっせと準備。
さて、今回は前週と違って人が多い。MLで「今が旬」というレポに皆さん触発されたのと天気予報
も晴れだったのでどっとっ繰り出したよう。
それから、すぐ近くに群馬ナンバーの若者を発見。どうもこの前、山スキー仲間のよっちゃんがメ
ールで紹介したカイさんらしい方と思って声かけてみたらそうだった。
とかく山スキー人口は少ないので旬の場所ではバッタリの可能性が高いですね〜。
で、出発準備も整ってさあTicaさんに御挨拶と思ったら車はシーン・・、中を失礼!覗いてみたら
シュラフに包まってる・・ってガヤガヤやってたら隣の車の体格のいい方に「Ticaさんのお知り合
いの方ですか?」と声を掛けられ、思わず「え、はい」って言ったら、「うっちぃ」ですと挨拶さ
れた・・あ〜うっちぃさんですかとこちらも挨拶。


こんなやりとりをした後、我々4人とカイさんの計5人で山頂を目指してテクテク歩き出す。

5合目駐車場で出発準備中 6.5合目付近

まずは夏道沿いにゆっくり歩き。また、息が上がり易いのでホントにゆっくりのスピードでいく。
6合目を過ぎたあたりで一旦休憩。早くも風が気になってくる。しかし天気は最高で12日のビデオ
を見てるようなシーンが続く。唯一違うのは北アルプスが見えなかったことか・・(天気は弱い冬
型・・)
7合目の小屋が並ぶ手前あたりから雪の上を歩く。先行者が多かったのかステップが切ってあるの
で楽々と登る。TAKUちゃんとMINMINさんは板をソリ式に引っ張って行くので準備してる間3人は先
行する。

またまた晴天で山中湖がクッキリ♪ 7合目の小屋群

雪はかなり緩んでいるのでアイゼンも使わず行ける。
直登で高度を稼いで行く。
しかし人が多い多い。団体さんやらグループがやたら目立つ。先行していた団体さんの前を歩き7
合目の東洋館で一休み。遅れてきたTAKUちゃん、MINMINさんの到着を待ってまた出発。
8合目の手前あたりで若干凍っている所も目立ってきたのでアイゼンを付け更に登る。

8合目でまた休憩して皆の到着を待って出発。

小屋の影は休憩する人で大賑わい 団体さん?ツアー?も多い

8合目から本8合目の間で先行する団体さんを追い抜こうと思ってたら登高を止めて降りてきた。
え〜登るのを止めちゃうのー??
かなりクラストしだしたのでこれ以上は登らないらしい。
あとは2人組のオジサンも凍ってて滑る自信が無いからやめたと言って戻ってきた。あとひとりス
ニーカー姿のおにいさん。なんとスニーカーで9合目まで登ったそうで、休憩して見ていた人の間
で歓声?が上がった(笑)ん〜なかなかのチャレンジャーだ。一躍時の人だ。。
確かに本8合目の手前あたりはかなり凍っていたがアイゼンがあれば大丈夫そうだが・・、それに
日が高くなれば緩むだろうになー、先週もそうだったのに・・と、この時点では思っていた。

登りも苦しくなる 夏のような雲

本8合目を過ぎるともう山頂まで小屋が無く風を凌げるとこが無いので気を引き締めていく。
8合目までからはカイさんには先を行ってもらいバラバラと登って行く。
さすがにここから山頂はいつもなながらにキツイ。
何度も止まりながら登る。前を行くカイさんも少しペースダウン、後を振り返るとまだまだ3人は
時間もかかりそうなのであまり急がずにいく。

時折突風で耐風姿勢を取りながらの歩きとなる。
このあたりでツボ足で下山するガイド付きパーティらしき人達と2〜3組すれ違うが、皆さん年配
でかなり怪しい足取り・・。ザイルでしっかりつないで少々大げさな感じ。
風上側を歩いているので雪の粒をパラパラ落とされてこちらに当たって痛い。
9合目の鳥居を過ぎると更に山頂がぐっと近付いてくる。

最後の苦しい登り(鳥居付近が9合目) やっと山頂

そして、またまたバテバテで山頂にようやっと到着。

なんと12日に来た時とほぼ同じ時間に登り始めて、同じ時間に到着!、しかし今回の方が途中待ち
時間も多くかなり余裕があったし、あまり眠くなったり頭痛も出なかった分楽だった♪。

静かな山頂でボード&テレの人が2名と、先に到着したカイさんがいただけで割と静か。
しかし、その後パラパラと人が上がってきた。。
それにしても強風が収まらずに寒い!
白山岳 ドロップポイントで準備

下から登ってくる人を眺めていても退屈なので火口を見学したり剣ヶ峰の写真を撮ったり。自分の
やりたかったお釜滑走も何人かやってる。来年こそはやってみたいが底からの登り返しが大変そう
だ。(アリ地獄になりそうで・・)風が弱かったらお鉢めぐりでもしてみたいとこだが・・。

dalfourさんは途中強風とクラストで危ない目に遭ったため登頂は断念。
小屋の陰で休んだりお茶飲んだり、登って来る人と話したりしてるうちにMINMINさんが到着。知り
合いのよっちゃん御夫妻とバッタリしたみたいで一緒に登ってきた。

その後空気が薄いのに弱いTAKUちゃんがかなりバテバテで到着。高度障害がかなり出たようだ。
ろれつが廻ってない。。
TAKUちゃんの休憩もそこそこに記念撮影をしてドロップポイントに移動して滑る事に。

そそられる綺麗な斜面 ドロップイン直後の斜面・・アイスバーンです!

ドロップポイントに移動して思ったのはかなりクラスト状態で板を履くのも滑りそうだし、風がなか
なか弱くならない。
寒い中準備に時間がかかったたが先にちょいと数メートル滑ってみたが結構なアイスバーン。
ただ鏡のようなテカテカではなく表面は小さな氷の粒粒なのでエッジはかかるが油断禁物。光の当た
り具合で色の違いによる硬さを軽く調べる。

さてそろりと先頭でドロップ!
ターンは緊張するが斜度が極端な急斜面ではないので板を廻すのは出来る。なるべく緩やかな斜面を
滑ろうとは思うが、斜度より雪の状態が少しでもいいとこを選んで滑る。表面がテカテカではなくザ
ラザラっぽいとこがターンし易い。

又、午前中日の当たった場所の方が緩んでるようで右手の斜面は斜度は緩やかだが硬い。左手の斜面
は少し雪が緩んできてるがモナカ気味で板を引っ掛けやすいのでなるべくいかないとか、いろいろ考
え左右斜面をみながら後続の2人が滑り易いように毒見をしながら滑っていったが、結局真ん中の硬
めの所を滑って行く。

気持ちいい斜面♪ しかし斜面はテカテカに光る!

山頂直下が一番硬かったが少し緩んだあたりで3人揃ってまた滑り出したが・・・、
また左に右に滑り易い雪を探しながら滑るがやはり真ん中の少し硬い雪がいい。モナカだと疲れるし
転倒の危険がアイスバーンより高い。

高度障害でバテてます この辺でやっと雪は緩む

8合目あたりで誰か人が真ん中に立ってこっちを見てるな・・と近付くとdalさんだった。
しばし話をして上を見ると・・あれ2人も来なくなっちゃったなーと上を眺めたらどうやらMINMIN
さんがアイスバーンでかなり手こずってる様子、一旦滑走諦めアイゼンに履き替えたので降りてくる
のにかなり時間がかかってる。
その間8合目の小屋の方を見るとやはり滑ろうとしてコケて滑走を止める人もいた。この日のアイス
バーンは要注意だったです。

人がいない・・みなさん何処行っちゃったんでしょう?? 最後はこの壁を降りて滑走終了!

7号目より下は快適ザラメのバーンだったがあいにくガスが出てきてしまう。
ルートは1週前に滑っていたので間違いようが無いが余裕を持って早めに左にトラバースしたら、
今回は板を外して歩くのが1箇所のみで5合目レストハウスから徒歩2〜3分の所に出れた♪。

しかし、最後に雪の壁を降りるのに一汗。。
前回はまだ除雪が途中だったが、今回は綺麗に壁にされてしまってたので、壁の一番低い場所から
なんとか降りて終了。
最後は中国語の団体さんが多い中歩いて駐車場に到着!
おつかれさんでした!!。



※今回のGPSデーターはこちらです。
(条件によってルートは大きく異なるのはいうまでもありません。。ご注意を・・・)

 

おまけ
やはり吉田大沢の斜面は魅力的でした♪
ただ今回は上部がアイスバーンで慎重な滑りになったけど、やはりいいとこです。

今年最後にするのがもったいない位です・・。まだまだ楽しめそうな雪の多さでした。。
もう一回行きたいかな・・♪。。



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