山 行 記 録 No.79-2  

月山(1984m)山スキー

【日程】 2005年 5月 2日(月)・3日(火)   【メ ンバー】  リーダー単独 (エヌ・→観光のみ)
前日の蔵王山より移動
5/2 晴れ  蔵王温泉→ 姥沢 →  (リフト)月山リフト上 → Tバーリフト上  → (撤退) → 姥沢
          8:30     10:30             10:55          11:00              11:10     11:30 
5/3 快晴  姥沢 →  (リフト)月山リフト上 →  牛首  → 鍛冶小屋跡 → 月山山頂 → 鍛冶小屋跡 
       
  7:35             7:50/8:09       8:59     9:28/9:32     9:42/9:47    9:56/10:00  
         → (スキー滑走)月山リフト上 → 姥沢    →下山後 新潟へ

                     10:15/10:25    10:36  
自己評価   眺望★★★/達成感★★/危険度★★/疲労度★★/ 総合評価★★★
     
    
月山(西川町大井沢より) 月山 山頂

はじめに
月山は学生の頃、都内大手スポーツ店主催の競技スキーのレーシングキャンプで一度訪れて以来。
その時は天気に恵まれず丸2日半雨に降られ、最後は5月下旬だというのに雪まで降りビックリ。
しかし、その降雪後はなんと快晴で真冬の雪のような最高の条件で滑れたのを記憶している。

百名山を登るようになって山スキーを始める前から、この月山は山頂からスキーで滑り降りたいと
思っていて、山スキーを始めた今は当然スキーで行く計画に入れていた。
ようやく今回のGWでスキーで行けるチャンスが来た。


山行記

5月2日
前日(1日)は蔵王に登って2日に移動。この日は天気予報の悪い日だったので移動日というか予
備日に当てていた。案の定、蔵王を朝出る時は深い霧の中だったが、予報は直前で昼から晴れとい
う予報に変わり、移動中遠くに月山が見えるようになり、これはそのまま移動だけでなく山頂まで
行けそうな感じになったので姥沢の宿(ロッジかしわや)に直行して即仕度して出発することにし
た。

姥沢に向かう車から月山方面 GWでも閑散とした月山リフト

宿もスキー場から2番目に近い所だったので連絡Tバーリフト乗り場もすぐ近く。ほとんど歩かず
に行ける。天気予報が悪かったので空いているかと思ったら、リフトに乗ったら強風でリフトの椅
子が横に大きく揺さぶられる程の風・・。それで空いていたのか・・・。

リフト上から姥ヶ岳方面を望む 姥ヶ岳にかかるTバーリフト上

リフトを降り、更にTバーリフトで姥ヶ岳の途中まで登ったが風が強く、シールを張ろうとするも
風に邪魔されて作業出来ない程・・。これはキツイ。仕方なくシール無しで少しトラバースして山
頂方面に歩き出すが風でひっくり返されるそうになる。顔も刺すような風に冷たくなり、10分も歩
かないうちにあっさり撤退を決めた。(翌日もあるため無理しても仕方ない・・・)

麓のカタクリ 麓の大井沢から見た月山


宿まで滑って降り、時間も早いので里まで降りてドライブ。見頃の桜やカタクリ、水芭蕉などを見
学。西川の道の駅にある温泉に入ったりしてノンビリ過ごした。


5月3日

前日の強風も少し弱くなったもののまだ風が強い。朝はかなり冷え込んだのでアイスバーンが心配
だ。この日はGWの中でも一番混雑しそうな日なので7時の朝食を取って早速出発。
(エヌはゲレンデスキーか山菜採りをするので単独で・・)

リフト上より朝日連峰が見事 まだ人が少なくTバーも動いていない姥ヶ岳の斜面

連休中はリフトは朝7時から営業しているので、朝早くから混雑するかと思っていたらまだガラガ
ラ・・。リフトで上に着いたらショック・・。まだ朝早いからか、上のTバーリフトはまだ営業し
ていない!。まあそんなに標高差が稼げるわけでないので、早速シールを貼っていざ出発。

夏道だと牛首まで直登するルートと姥ヶ岳に登り稜線伝いに行く2通りがあるが、スキーでもトレ
ースは直登する人と姥ヶ岳をトラバースしながら登って行く人と分れる。が、トレースはバラバラ
にいっぱいあるので自分の登り易いトレースを辿る。直登ルートだと一度下って登り返すようにな
るので、なるべく早く標高を上げるトラバースルートを辿って行く。

トラバースしながらの登り 牛首手前で振り返る

風は強くて寒いが登りには丁度いい感じ。天気がいいのでテンションも上がる。牛首までは意外に
あっけなく着いてしまった。

牛首の上より姥ヶ岳方面を振り返る 途中で雪が切れる

ここまでは人はかなり少なく、先行する7人位のパーティーにこの辺りで追いついたり、朝一番で
登った人とすれ違ったり、単独TMの人と抜きつ抜かれつという位。

牛首より上の斜面は急になり凍っている所も多くなる。シールで登るのにかなりキツクなった辺り
から先は残念ながら途中で雪が切れており、一旦右手の笹藪に出て板を外し、右上の雪の斜面まで
20m位歩いて登り、そのまま雪の斜面を鍛冶小屋跡まで担いで登る。

鍛冶小屋跡 鍛冶小屋跡から振り返る

鍛冶小屋跡から上もあまり雪が付いてないのでここに板をデポ。山頂までは階段状の道を登り、
ほんの数分歩くとやや平らな地形になりすぐに頂上小屋で、更にすぐ上が山頂の月山神社で、
ここがホントの山頂。

山頂の月山神社と頂上小屋 月山神社

最高の天気なので景色も勿論最高!!

東側のおいしそうな斜面 南西側の景色

山頂の神社の一角だけはそれまでの強風も嘘のように静まる。東側の念仏ヶ原に行く方の斜面はな
かなか良さそうな感じ。そちらに滑ったりゆっくり景色を楽しみたいとこだが待ち人がいるので、
すぐに降りることに。

山頂で記念撮影 頂上小屋からの景色(朝日連峰方面)

鍛冶小屋跡まで下りスキーを履く。ここから硬い雪を100m程滑り、雪の切れてる場所で板を脱ぎ
右手にトラバース。板を履きなおし、ここからはいよいよ長い滑りだ!

滑り始めの斜面 途中で振り返る

最初は雪がかなり硬く、ツボ足跡も多いので慎重に滑る。アイスバーンを切る音が大きく、登って
来る人達がこちらを見る。斜度は出だしはキツイが次第に緩くなり雪も緩む。快適だったのはほん
の一瞬で、あとは下り過ぎないように登って来た斜面を同じようにトラバースして滑る。あまり面
白くないので途中からやや斜度を取って下に向けて滑ったら下り過ぎてしまいロープの張られてい
る所まで行ってしまい、少し登り返すとリフト上の所に着いた。
ちょっとあっけなかった・・・が、楽しい♪

リフトは長い列に 新緑と残雪の景色

リフト沿いのコースをゆっくり滑り最後は宿のすぐ上まで滑り降り丁度3時間で往復出来た♪
行きはガラガラだったリフトは混雑していてビックリ。しかも後から後から大勢の人が登ってくる
。姥沢の駐車場は既に満杯で、下の志津の駐車場もかなり埋まっていたのには驚いた。
やはりここは山スキーよりゲレンデスキーの人が圧倒的に多かった(当たり前か・・)

下山後はロングドライブ。鶴岡から日本海沿いに新潟に入り、山菜採り目的で毎年GWに行ってい
る南魚沼地区へ。途中、温海温泉の道の駅や高速I.Cのある中条町のチューリップフェスティバル
を見物。偶然立ち寄ったが大きな畑に咲き乱れるチューリップの花は見事だった♪

新潟・中条町のチューリップ畑 チューリップ畑A


そして4日は山菜採りをしたが今年は大量の残雪でいつも採れる場所が雪でまったくダメ。
少しガッカリだったが、4日間ゆったり出来ていい時間を過ごせた(^-^)。

 

おまけ
月山は単純に山頂を往復するだけの山スキーは確かにちょっと面白味に欠けると思ったがあれだけ
のオープンバーンにたっぷりの雪はやはり素晴らしい。時間があればじっくり湯殿山や念仏ヶ原に
行くコース等々いろいろ行ってみたい。



                    スキーのページトップに戻る