山 行 記 録 No.108
白馬大雪渓 山スキー |
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【日程】 2006年 5月 1日(月) | 【メ ンバー】 TAKUさん・お気楽 2名 |
日帰り 自宅 → (車)八方 →(TAXI) 猿倉 → 白馬尻の上 → 葱平 → 標高2610m付近 曇りのち雨 4:30 7:45/8:30 8:50/9:20 10:30/10:45 12:55/13:00 15:09/15:12 葱平 → 白馬尻 → 猿倉 → (TAXI)八方 → (車)自宅 15:42 16:02 16:24/16:30 16:50/18:50 21:45 |
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自己評価 眺望★★/達成感★★/危険度★★★★/疲労度★★★★/総合評価★★☆ |
白馬大雪渓中間部 | 大雪渓は落石やデブリ少なく綺麗だったが・・ |
はじめに
山スキーシーズン最大のイベントはGW!
今年は会社も9連休だし、いつもはなかなか長い期間で出掛けられなかったが今年はなんとか3日
間出掛けられることになり日程は奥様が仕事の前半で設定。どこに行こうか計画し、いろいろ行っ
てみたいところはいっぱいあったが白馬・雪倉・蓮華温泉を一度に楽しもうと計画したコースが
猿倉〜大雪渓〜白馬岳〜柳又源頭〜雪倉岳〜蓮華温泉〜白馬大池〜小蓮華山〜白馬沢〜猿倉
で、白馬山荘と蓮華温泉に泊るという2泊3日のコース。
楽しむポイントも多くて楽しみだったが・・・天気予報がパッとしない。
30日出発の予定を1日ずらして1日発にして出掛けたが・・・。
山行記
相棒TAKUちゃんとは鶴ヶ島で待ち合わせで長野I.C経由で八方へ。いつもの年なら猿倉まで車で入
れるのだが今年は残雪が多く猿倉の駐車場の除雪が間に合わないため八方からバスかタクシーとな
る。平日なのでバスの本数も少なく、6:20発の次は9:45となるのでタクシーで行く事にした。
(一応、二股まで行ってみたが見張りの人がいてやはりはいれなかった・・)
天気予報は午後から晴れるはずなので遅めに行ったのが後で失敗ということになるのだが・・
八方に着くと生温い風がビュンビュン吹きいやな予感。しかし途中からは五竜や鹿島などが山の8
号目付近まで見えており、天気はあまり悪くない?かと思ったが肝心な白馬岳あたりは雲が多い。
八方の第二駐車場で相乗りの人を探したがいないので2人でタクシーで猿倉へ。前夜の雨で川は増
水していて何となく嫌な感じだ。(融雪や雪崩の注意報が出てるし・・)
猿倉荘 | さて出発・・ |
猿倉荘で登山届を出して準備して出発。雪はグサグサだがGWとしてはこんなもんか・・で最初は
木の実や枯れ枝などでかなり汚い。林道の夏道沿いに登っていく、風はまだ生温い・・。
右手の沢もかなり増水しているので雪崩も心配・・斜面の横を通る時は警戒しながら歩く。
白馬尻までは暑いながらも風があったのでまずまずのペースで進む。
白馬尻までの林道歩き | 金山沢方面 |
白馬尻では2件の小屋は当然雪の下で影も形も無い。
この辺でテントを張ってる人もいたが、こんな風が強い中よく頑張るなーって思うが・・向こう
もこんな中よく登っていくなって思ってるかも・・。
大雪渓は下部の右手にデブリがあったが、あとはほとんど見られず、落石もほとんど見当たらず、
綺麗な雪だ。吹いていた暖かい風もこの辺りから冷たくなってくる。
大雪渓下部(デブリが右に) | やや大きなデブリはこの1箇所だけ |
白馬尻のやや上で大休止。ここから次第に傾斜も急になり本格的な登りに・・。
前にはボーダーらしき4人組が登っている。
登りはこの4人しか見られず下山してくる人もパラパラで全部で10人位(全てツボ足)だったか。
下山してくる人に何回か声を掛けて上の状況を聞いたが殆どの人が雨は降ってないけど風がかなり
強いよというコメント。風も歩けない位ではないという人もいれば時々耐風姿勢も取ることもある
が止むこともあるという話なのでなんとか頑張って登る事に・・
大雪渓中間部より振り返る(東の方は青空も・・) | 次第にガスも出てきた・・ |
葱平の下あたりでは先を歩いていたボーダー4人組が諦めたのか予定通りなのか?が滑り降りてき
た。
いよいよ登りは我々2人だけに・・。
しかも降りてくる人もいなくなった。
天気予報とは逆に天気は次第に悪くなり一方。。
ガスは濃くなり、見えていた天狗菱もガスの中に・・しかも雨がポツポツ降り出すし風も強くなる
・・。
何度が撤退しようかと思ったがもう少し頑張って行こうと話しながら行くが、強風に耐風姿勢を取
ることもしばしば発生し前も全く見えなくなりしかも雨も叩きつけてきて、かなりペースダウン。
丁度夏ならお花畑を過ぎた辺りの村営頂上宿舎の少し手前で同行のTAKUちゃんも全身ずぶ濡れにな
り寒さに耐えられなくなり限界・・。この先稜線に出て白馬山荘までの僅かな登りもかなりキツイ
だろうと思い撤退決定!
さて滑り降りるにしてもシールも剥がすのも出来ないので少しシールを貼ったまま滑り降り、若干
風の収まった場所でシールを剥がすが、それでも雨と風で大変・・・。なんとか剥がして滑るも、
視界不良でゆっくり降りる。
葱平より少し下まで滑ると次第に視界が開けてきて、風や雨も弱くなる。少し「滑り」になってく
るが、雪渓の真ん中はやや踏み荒らされて滑りづらいし、両端に寄ると雪崩の危険がありそうだが
斜面を見ながら急いで通過。なるべく止まらず一気に高度を下げる。広大な大雪渓はこの時間にな
ると他に誰もおらず我々の貸切状態。雪は重いクサレ雪だったがこの気温なら仕方無いか・・。
白馬尻からは夏道沿いでなく右手の斜面をトラバース気味に進み登り返しの無いように降りてあっ
さり猿倉に到着。登りの苦労の割にはあっけなかった。
猿倉荘に無事到着 | タクシーが待機していてラッキー・・ |
猿倉に到着するももうバスの無い時間だが、丁度タクシーが待機していてこれに乗って八方に戻る
。さてと、翌日は天気も回復するだろうし近くに宿でも取ってどこに滑りに行こうかと考えていた
が、天気予報を携帯で確認するとなんと午後まで雨!!。
こりゃーもういてもしゃーないということで、飯森の十郎の湯で風呂&飯の後、家路についた。
おまけ
天気にヤキモキしながら日程変更までして出掛けたものの残念でした。丁度後立山のあたりが一番
天気が悪かったようだった。
今回は少し深追いしてしまったことが反省。撤退の判断をもっと早くしておけば良かった・・とも
思うが結果論になっちゃいます。。
針ノ木では雪崩事故があったようで、、この日は全層雪崩やブロック雪崩があってもおかしくない
諸条件だったが白馬大雪渓では雪は一つも崩れたりは無かったし、雪崩の音も聞こえなかった。雪
渓もデブリは少なく綺麗だったのでかえって不気味でこれからが・・って感じ。。落ちるものも早
く落ちちゃってから行ったほうが良さそうだが・・今年は雪が落ち着くのも遅いかもしれない。
最近の雪崩事故の大半が山スキーの人なので、山スキー=危険というイメージが定着しそうでなん
か悪者扱い??されているような感じもするが・・なんでもかんでも危険危険という意見が出てく
るのがちっと・・??と思いますが。。
ま、確かに危ないスポーツではあるけど条件をよく考慮して行動し、常に安全第一で行きたいもん
ですね・・。
今回のGPSデーターはこちらにUPしました。。
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