山 行 記 録 No.75  

白馬乗鞍岳(2436m)山スキー・(栂池自然園)

【日程】2005年 3月 19日(土)・20日(日)   【メ ンバー】  リーダー・エヌ   2名
19日/快晴      栂池山麓 →(ゴンドラ・RW) 自然園駅 → 栂池自然園 → 栂池スキー場  
              9:40                     10:30/10:50    11:00/12:25      12:40     
20日/晴れのち
  栂池山麓 →(ゴンドラ・RW) 自然園駅 →  天狗原  → 白馬乗鞍岳 → 天狗原
     曇り
      8:30                   9:10/9:30     10:45     11:55/12:10    12:15   
               →  栂池高原スキー場(ゴンドラ中間駅)                       
                     12:50
自己評価(栂池自然園) 眺望★★ /達成感★ /危険度  /疲労度★  /総合評価★
       (白馬乗鞍岳) 眺望★★★ /達成感★★★/危険度★★/疲労度★★/総合評価★★★  
白馬乗鞍岳 栂池自然園

はじめに
3連休の週末は久々に天気も良さそう。この休みは栂池と八方でスキーを楽しもうと1ヶ月以上
前から計画していて、折角なので栂池自然園か天狗原あたりまでならエヌも連れてスノーシュー
で散策し、ちょっとだけ自分は山スキーをと考えていたが、今年は3月5日から栂池からのロープ
ウェーが運行されているという情報を聞きつけ、これなら自然園まで簡単アプローチなので天狗
原辺り迄の登りなら自分はシールでエヌはスノーシューで行けるのではと思っていたところ、
先日一緒に前武尊に山スキーに行ったTAKUちゃんから古い山スキー板を貸してくれるとのこと。
ちょうどエヌにこれを使わせ行って山スキーをデビューさせてみることにしたが・・果たしてど
うなることやら・・・。


山行記

19日(栂池自然園)日帰り
前日に栂池まで車で行き前泊、白馬乗鞍岳にはこの日登るつもりでいたが、この日は弱い冬型が残
り、天気はいいが風が強そうなので、この日は栂池自然園を散策して白馬乗鞍の山スキーは翌日に
することにした。

朝早めのゴンドラで登ろうとしたが、既に切符売り場は長蛇の列。せっかく早く来たのに・・さすが
3連休の人出は違う・・。栂池自然園迄のゴンドラ&ロープウェイは普通に往復買うと¥3,000だが
勿論スキーのついでに行くのでロープウェイの片道だけしかいらない。ここだけ乗る人は宣伝して
いる料金表には載っていないが¥720で乗れるが一般スキーヤーと別な扱いにするのか、必ず登山届
けをロープウェイの切符売り場で出させられる。そこで雪崩の危険箇所とか記された2万5千分の1の
地図を渡された。(これはなかなかいいが白馬乗鞍岳は夏道沿い以外は雪崩が多い危険箇所ばかり)

ロープウェイはさぞかし混んでるかと思いきや、出発は20分毎でも一杯になるほど混んでなく、山ス
キーや山ボーダーがほとんどで一般の登山者はほとんどいない。意外だがテレ板の人も少なかった。

出発準備をする人で賑わっている自然園駅 栂池ヒュッテ手前をスキーで歩く


栂池自然園下の自然園駅に着くとやはり風は強い。。全員一斉に出発準備を開始する。シール貼って
る人、板を担いでスノーシューで登る人等様々。我々は自然園の歩くスキーにしたのでシールで緩や
かな坂を登り自然園をスキーで歩く

自然園は真っ白でスノーシューの踏み後はチラホラ程度。前日20〜30cmの降雪があり、気温も低いの
で雪は軽い♪ パフパフ雪の中を歩く。人が少ない・・というか近くには誰もいないのがいい。。

真っ白の中の歩き エヌ おなじみ栂池自然園の景色

雪に埋もれた栂池ヒュッテ記念館 天狗原から栂池までのコースは矢印有

風が強くて寒いので早々に引き上げ、今度はエヌのシール登行の練習。天狗原方面に少し登らせてみ
るが、ちょっと坂が急になっただけで登れない。。こりゃー明日の登りはシールじゃ無理だ。。

エヌの登りの練習もあきらめスキーで降りることに。自然園から栂の森ゲレンデまではヘリスキーで
来ている人のために矢印の旗が立っており道を間違うことはないし、ほとんどが林道のダラダラ下り
なのであまり面白くない。あっさり栂の森ゲレンデに出ると、ここからゴンドライブの山麓駅までは
スキー場を一気に下って終了。この後は1日券を買っていたのでゲレンデスキーを楽しむ。
あまりゲレンデで張り切りすぎると翌日に差し障りがあるのでそこそこに滑るようしたつもりが・・
(いまだにモトを取ってやろうなんて浅ましい考えでゴンドラやリフトに目一杯乗ってしまった・)



20日(白馬乗鞍岳山スキー)日帰り

前日の朝は出遅れたので、この日こそは抜かりの無いようにと朝イチで行ったにも拘わらず、ゴンドラ
横のチケット売り場は既に列が長くなっていた。
なんとか8時30分にはゴンドラに乗ることが出来、栂の森からのロープウェイは2番目の便に乗れた。
ロープウェイはこの日も山スキーの人が多い。前日に来ているので道の様子も分っており、準備して
早速スタート。エヌは前日の登りで山板のシール登行はダメだと思ったので、ゲレンデ用板を担いでや
り、スノーシューで登らせることにした。
自分がシール登行で更に板を担いでいたため、周囲の人で気付いた人は珍しそうに見たり、頑張るねー
とか声を掛けられたりした。最初はかなり重くて厳しい登りになりかと思いきや、思ったより重くは感
じず、急斜面でシールでの登りが無理になるか、どっちかが先にバテるまでと言う事にして登りだす。

登り初めのエヌ 天狗原手前の登り

最初は疎らな樹林帯を登る。そして次第に斜度がキツクなり風が無くなり日差しが強いので暑い。。
そして・・エヌは40分位ででバテテしまいリタイヤー(−_−)。
エヌは前日の下見で道は良く分っていたのでひとりでスキーで降り、あとは単独で行く。残念だった
が板を担がないで済んだので良かった・・・か。

天狗原の祠 天狗原のヘリコプター降り場(左にヘリ)

登り始め暑かった登りも天狗原の手前からは風が強くなり、一気に寒くなる。休憩している人も岩陰
に身を寄せている。
天狗原はヘリスキーの降り場があり2機のヘリがピストン輸送でどんどん人を運んでいる。しかし、
\9,500という素晴らしい料金にも拘わらず朝ちょっと受付が遅かった人は2時間以上も待たされてい
るらしい。こちらは1日券+\720+1時間強の登りなのに・・。
ヘリで上がって来た人はボーダーが多く、結構白馬乗鞍の斜面に取り付き山頂を目指している。おか
げで斜面は点々と人の行列になっている。
しかし斜度がキツクなりシールの登りより多数の踏み後を辿るツボ足の方が有利とみてツボ足に切り
替える。山頂に近くなるほど風がかなり強くなり寒い。煽られながらなんとか山頂へ。
天気は下り坂で雲も多くなって来たが、眺望はまずまず♪

白馬乗鞍岳に登る人の行列 白馬乗鞍岳山頂ケルン

山頂は広く岩が点々とあるが先行していた人は皆、強風を避けて岩陰で休んでいる。寒いので早速
準備して出発!
山頂付近は岩が多く、避けながらゆっくり滑り始め、カリカリに凍ったアイスバーンを慎重にター
ンしながら人の列より左手のノートラックのバーンに行くがかなり硬い・・。人の入っていない訳
が分った・・・しかし、我慢して数ターンすると軽いパウダーになって行く♪ 登っている大勢の
人がギャラリーで気分がいい♪
しかしいい雪質もあまり長くはなく、あっと言う間に天狗原へ。 白乗の斜面は最高だった♪

山頂より妙高方面に向かってドロップ! 白馬乗鞍の斜面を振り返る♪

天狗原からはヘリスキーの滑走コースを外し右手のノートラックの斜面を選び滑る。クラストや重
めのパウダーに雪質が変わり、樹林を分けて滑り、最後はシュプールや踏み後でグチャグチャの中
成城小屋横へ。ここからは前日と同じように林道をノンビリ滑ると、あっと言う間に栂池スキー場
に滑り込んだ。

下山後はスキー場で更に滑り、リフト最終まで頑張り、翌日は快晴の八方で更に目一杯滑って充実
した3連休となった♪

 

おまけ
白馬乗鞍は今年ヘリもロープウェイも時期を早めて運行していた。
ロープウェイのほうはあまり宣伝していなかったようで乗る人も連休の割には少なくて良かったが
今後はどうなることやら・・・。
ロープウェイが動いて嬉しいのだがあまり人の多い白乗や自然園はもっと興冷めしちゃうのかも・
・・・。少し複雑。。


                    スキーのページトップに戻る