山 行 記 録 No.127  

白馬沢 山スキー

【日程】 2007年 4月 7日(土)   【メ ンバー】 てんきんさん・ よっちゃんMINMINさん 
          大ちゃん・お気楽 5名 
日帰り      自宅 →(車)栂池スキー場 →(ゴンドラ・RW) 栂池自然園  →  船越の頭  → 
晴れ時々曇り   3:30       6:50/8:00                8:40/8:55       11:30/11:45 
          小蓮華山 山頂 → 白馬沢ドロップポイント  →  白馬尻 →   猿倉
 →
            12:58/13:22         13:38/13:50           14:52     15:10/15:14
          二股  →(車) 八方(第一郷の湯)  →(バス)長野駅 →(電車) 自宅
           16:10                                           21:30
   
自己評価  眺望★★★★/達成感★★★★/危険度★★★★/疲労度★★★/総合評価★★
     
    
白馬沢ドロップポイント(背景は白馬岳) 大デブリ帯を通過中

はじめに
白馬沢はルンゼ滑降の入門コースということで、白馬岳右側の代掻き馬の尻尾や後足のすぐ横を
滑るコースで、コース上部は下界から良く見えるのでかなりそそられることもあって、前々から
行く計画していた。
特に去年のGWは白馬から雪倉〜蓮華温泉を廻って最後に白馬沢を滑ろうとしたが、あえなく雨
と強風で初日敗退で行けなかった。

今年もGWのコースによっては行くチャンス有と思っていたが、大阪からよっちゃんが4月1週
目週末に白馬沢に行きたいとのことで、若干時期が早いかとも思ったが行ってみることにした。


山行記


コースは栂池からゴンドラ・ロープウェイに乗って栂池自然園から登ることにしたので、朝はゴ
ンドラの始発の8時に合わせて出発。毎度てんきんさんに車で家に来てもらって長野IC経由で向
かう
。途中からは白馬三山や五竜・鹿島・爺が良く見え天気は快晴で、滑る予定の白馬沢もハッキリ
確認出来る。
栂池には早めに行って、下山は猿倉〜二股になるため2台の車のうち1台をデポしなければなら
ないため、一旦栂池に行って荷物を降ろし車所有のおふたりで二股まで行ってデポしてもらった。
(おつかれさんでした)
少し遅れ気味になったがゴンドラのチケット売場で登山届を提出して始発のゴンドラ・ロープウ
ェイになんとか乗ることが出来た。(届けを提出しないとRWの券を売ってもらえない)
廻りはBCの人ばかりで大賑わい・・。
大きな荷物を持ってる人が多い。

白馬沢を正面に見る(photo by MINMINさん) ゴンドラ内から唐松沢を下見

天気は快晴♪。翌週予定?の唐松沢本谷やdルンゼを眺めながらチェック。ロープウェイに乗り
換え自然園駅まで。
ここでは以前はやってなかったが到着のたびに自然観察員?が注意点やら基本的な話を説明して
いる。以前はそんなことやってなかったが、ホントに基本的な話ばかりなので、最近流行りのBC
初心者にはいい話かもしれないが、我々は完全に管理外に足を踏み入れてしまうので・・・。
準備して出発するが想像以上に暑い!

ロープウェイ終点で出発準備 栂池自然園を突っ切る

カンカン照りで無風のせいか、いきなり汗だくに。しかし天気が良くて気分がいい。トレースも
バッチリあってシールの登りには全く問題無い。早くもいつものようにてんきんさん・よっちゃ
んがぶっちぎりで先行、その後をマイペースで続く。
自然園を過ぎて斜度が増してくると後続の人達が点々と続いて来るのが見える。ハクノリほどの
賑わいは無いが、思ったより人が多く来そうだ。皆さん金山沢か・・・。

暑くて途中休憩 再度登る

50分位歩いたところで一休み。遅れた2人を待ってまた出発。斜度はまた増してくるがトレース
に沿って登り、シールで登る。ここを渡ると急な登りになるが、シールのまま登れる。

快晴無風の中の稜線への登り いい雰囲気!

稜線直下はシールだと斜度がかなり厳しかったがなんとか登り切ると冷たい風があたって一気に
涼しくなる。
ここで一旦休憩。

稜線直下より見下ろす 稜線から白馬大池

今年滑った頚城の山々や雪倉・朝日方面、白馬・杓子方面が一望出来る。眼下に雪の少ないハクノ
リや真っ白の大池も見える。雪倉から蓮華温泉方面は残雪が少なく、今度のGWに行くにはかなり
気になる量だ・・。
稜線はほとんど雪が付いており、雪庇の張り出しに注意しながらシールのまま登ろうとするがクラ
スト箇所が多いためすぐにクトーを付ける。

妙高〜雨飾の頚城山塊も良く見える 稜線を小蓮華山に向かう

2人がクトー3人がアイゼン歩行に切り替え稜線を登る。
所々にカチカチでクトーも歯が立たないような場所もあったのでアイゼン歩行のほうが正解だった
かもしれない。
小蓮華山まで登り一旦休憩。ここで直登ルンゼを覗き込んで、いつかくるかもしれない時の下見、
全員で記念撮影やら簡単に食べる。
白馬沢の下の方も見えたがなにやらゴツゴツしてるデブリ帯が見える・・・。

小蓮華山山頂で記念撮影 小蓮華直登ルンゼを覗き込む

充分休憩した後は、ドロップポイントに向かう。
三国境方面に少し歩き、小さなピークを越してやや下がった所が雪庇の張り出しも少なく、出だし
の斜面もなだらかで広いのでここからドロップすることに。

ドロップポイントからの白馬岳 白馬沢滑り出しの斜面

午前中の晴天から予報通り天気は下り坂でかなり雲が多くなっているし風も冷たくなってきたので
急いで滑走準備。

そしてすぐドロップイン。。まずはクラスト箇所を避けながら左手にトラバースして少し滑る、や
やモナカ気味ながら固めのバーンなので少しスピードを上げて真ん中に出てターンしようとしたら
重い・・沈む。やっぱりモナカか・・すぐにダラダラターンに切り替え雪の良さそうな場所を選ぶ。
ホントは広大なバーンのど真ん中を滑って行きたかったが雪崩は心配だし、雪も悪いので左手の雪の
色が少し茶色っぽい所に行ってみるとザラメ状で滑り易い♪。
ここで気持ち良くターンを繰り返し、少し斜面の変わり目の狭くなった所で止まり、後を振り向くと
皆同じ所を滑って来ている。斜面の毒見役にされてたか・・(笑)

ここからノド状の危険地帯 デブリ地帯に落ちそうなブロック多数

広い斜面が終わると左に少し落ち込むようになって斜度が少し増し狭くなっており、3日前位に少し
積もった雪が雪崩れた跡になってる所がいくつかある。
ここからはかなり周囲の状況に警戒しながら滑る必要がある。なるべく一人一人が間隔を開けて滑る
ことにする。しかし、それも僅かに下ると完全にデブリ帯に突入!!
左右に逃げて少しでもいい場所を探そうとするが、あまり端に行くと左右の壁からブロックは落ちて
きそうだし、クラックも目立つ。。真ん中は上から雪崩れそうだしデブリの中のヒドイ所は通過し難
い・・。

デブリを避けながらの滑走 強烈なデブリ地獄

こんな状態がしばらく続き、かなり難儀してビクビクしながら通過、少しでも早く抜けたいがどうに
もならない状態がしばらく続く・・・。
左俣との合流を過ぎて斜度が緩くなったあたりでやっと雪が軟らかくなり、デブリも浅くなって、も
う少し行くとようやくデブリ帯脱出・・長かった。
しかし左俣のデブリもスゴイ。

滑走コースを振り返る(代掻き馬も少し見える) やっと終わったデブリランド

なんとかデブリ帯を脱出すると全員水を得た魚の如くザラメのバーンをスイスイ滑って白馬尻へ。
白馬尻から林道に乗って猿倉へ、雪の量は去年のGWと同じか、場所によってはやや少ない位だ。途
中長走沢のスノーブリッジは全然問題無く通過。

猿倉荘 二股の駐車スペース

猿倉からはまだ除雪の終わってない林道へ、だ
いたい二股までの間の4分の1か3分の1位までは除雪は終わっており、そこから先は少し板を履い
て側道や林の中を滑ったり、また板を外して林道を歩いたりで少しでも滑ってみたものの、あまり歩
いてる人と時間は大差なかった。

結構な賑わいの二股の駐車スペースに着いて、そのまま八方の第二駐車場に移動、他のメンバーと別
れ、駐車場横の第一郷の湯に入って汗を流す。

すぐ横の八方バスターミナルからバスで長野経由新幹線で家路についた。
(八方→長野駅のバスはなんと客は自分一人だけで貸切♪)

 

おまけ
白馬沢はまだ時期が早かったかもしれない。斜度的には丁度面白い構成で雪の条件が良ければかなり楽
しめるだろう・・。
なんとなく谷川の芝倉沢と似ている・・、もう少しスケールを大きくしたようなイメージか。
また条件のいい時に再度来てみたい。


今回のGPSデーターはこちらです。今回は軌跡地図のみです。



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