山 行 記 録 No.74
前武尊山(2040m)荒砥沢山スキー |
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【日程】 2005年 3月 5日(土) | 【メ ンバー】 リーダー・TAKUさん 2名 |
日帰り 自宅 →(車)オグナ武尊スキー場 駐車場 →(リフト)第6リフト終点 → 前武尊山 山頂 → 曇り時々晴れ 5:15 9:15/9:45 10:05/10:15 11:12/12:00 時々雪のち (荒砥沢滑走) →(1360m) 林道出合 → オグナ武尊スキー場 → (車)自宅 晴れ 12:30/13:00 13:47/15:10 18:15 |
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自己評価 眺望★★☆ /達成感★★★ /危険度★★☆ /疲労度★★☆ / 総合評価★★★ |
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前武尊山 山頂標 | 前武尊山頂より剣ヶ峰 |
はじめに
週末の天気が悪いのも2週連続でそろそろ天気に拘わらず山スキーに行きたいとこだが、勿論無理
は禁物。。天気予報を充分に分析検討したが予想するのが難しい。前日になっても結論が出せず
とりあえず関越に乗ってどこか天気の良さそうな所にしようと考えた。山スキーもそろそろ本格
シーズンだがパウダーのシーズンは終わりを迎えるので最後のパウダーを悪天覚悟で行くのもしょ
うがないかなと。。
山スキーもこれまではすべて単独で行っていたが、やはり危険を伴うので出来れば単独は避けたい
ところ。が、同行者を探すのは結構難しい。。山スキー人口はそう多くはないし、足前や住んでる
場所、行きたい場所、そのスタイル、スケジュール等々中々合わないし、気も合うかどうかとかも
あるので仕方なく単独で行っていた。 ・・単独行も気楽だがやはり危ないし・・
と・・会社の取引先のの担当営業マンで山登りをやっていて、100名山も70近く登っていて学生時代
は体育会スキー部の人がいるという話を聞きつけ、ちょっと本人に話を聞いたところ山スキーの経
験豊富で奥穂高直登ルンゼ等、厳しいコースも滑ったことあるとのこと。スキーも競技スキー経験
充分で、こりゃー同行してもらうには最高だと・・・しかし、トシは自分より若いし、体力もあり
そうなので迷惑かけないようにせんと・・。
ということで今回は2人で行く事に・・・。相方の名はTAKUちゃんといい、見かけはアテネオリン
ピックのアーチェリーで銀メダルの山本選手と似た風貌。
山行記
日帰り
関越を走行してからも何処にしようかと考えていたが、最初は谷川岳やかぐら峰、四阿山等々。結
局簡単なかぐらにしようとほぼ決定したが、出発の時に降っていた雨が北関東に行くと止んで綺麗
に晴れ上がっていた。昭和I.Cあたりからは武尊山が見え天気も良さそうだが携帯TELのアメダスで
チェックした新潟県の天気は雪のようで、関越もトンネルから先は全線チェーン規制・・急遽沼田
I.Cで降りて再検討し、前武尊に行く事にした。
R120の渋滞もあってオグナ武尊スキー場に着いたのは既に9時過ぎ。先月は遭難騒ぎもあり、まだ行
方不明者も見つかっていない所だが、基本的にコースはお手頃で、リフトでかなり上まで行け足で
登る標高差も200m程度なので気は楽。
早速準備してリフト3本を乗り継ぎ最上部の第6リフト終点へ。ちょうど山ボーダー5人位のグルー
プがガイドの山スキーの人に先導され出発する所。トレースも付いていたのでひとまず安心。
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オグナ武尊スキー場 | 第6リフト横登山道入口(登山自粛の看板有) |
天気は晴れたり雪がちらついたりだが風が強くなさそうなのでホッとした。
再度準備をして出発。最初から樹林の急斜面でトレースはあるが外すと結構深い雪。シール歩行に
良く慣れていないのでズルズル落ちてうまく登れない・・。すぐに汗が吹き出す。同行のTAKUちゃ
んに先に歩いてもらうと少しは踏み固まりちょっとだけ楽に歩けるようになった。
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樹林もまばらに・・晴れ間も見えてきた | いい感じの斜面 |
しばらく登ると樹林もまばらになり傾斜も緩み歩き易くなる。雲が切れると景色も開け、いい感じ
になってきた。
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最後の登り・・・いい感じ♪ | 山頂より登ってきた道を振り返る |
途中で山ボーダーのオジサンと一緒になり話をしながら同じ歩調で登っていくとあっと言う間に山頂
へ着いた。もうちょっと登りがあるかと思っていたが1時間弱で着いてしまった。。
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山頂(日本武尊像) | 賑わっていた山頂 |
山頂では先行していた人、後から登って来た人達で賑わっていた。晴れ間はあったが雲も多く時折
雪もちらつく変わりやすい天気。眺望はあまり良くなかったが剣ヶ峰が間近にる姿はなかなか良か
った。気温はかなり低いが陽が差すと少し暖かい。
さすがに風もあるので少し南寄りに下がった風を遮る場所で休む。おにぎりやパンを食べ少しゆっ
くりしてから準備していざ出発!
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山頂で記念撮影〜〜♪ | 前武尊〜剣ヶ峰鞍部からの剣ヶ峰 |
まずは狭い尾根の木の間を滑り剣ヶ峰との鞍部へ。
そしていよいよ荒砥沢の滑走へ。最初の源頭部はほどよい中斜面の最高パウダー♪
北東斜面の疎らな樹林帯で雪は軽いし、積もり具合も膝程度の丁度いい感じで最高♪
浮遊感覚を楽しめる。同行のTAKUちゃんも奇声を発しながらガンガン行く。
先行者にちょっと荒らされてはいたが端のほうはまだいっぱいパウダーがあり大満足♪♪
源頭部のやや急な斜面が終わる1800m付近では先行者のグループがいくつか休憩しており、ヒュ
ーヒューという声で迎えられ、明るくいい雰囲気。。(快適斜面もちょっと短かったのが残念・・
しかも写真を撮るヒマも無かった)
この人達はこの斜面を山頂に登り返すらしいが、我々は荒砥沢を下る。沢はまだ誰も滑っていない
ノートラック。TAKUちゃんに先行してもらいシュプールを刻むが斜度はすぐに緩くなりダラダラの
沢をずっと下る。ガイドブックによれば途中に滝があるらしいが確認出来なかったしV字状の谷も
デブリも無く快適に下れた。
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前半のV字状に狭くなった沢 | 後半は樹林の広めの沢 |
後半はダラダラの樹林帯をしばらく行くと標高1360m付近の林道が横切る地点に到着。少し休憩し
て後から来たグループの人が到着した時に林道歩きに出発。50分弱のクロカンのような歩きで最後
はオグナ武尊スキー場のコース途中に出た。
少し休んでいると後から来た人にラッセルのお礼を言われた・・(全部同行のTAKUちゃんがやって
くれたのだが・・・笑)
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林道途中で前武尊の姿が・・ | やっとスキー場コースに到着 |
下山後はスキー場で1時間程ゲレンデスキーを楽しんでからスキー場を後にした。
☆今回のコース概略図:地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図「鎌田:南西」
(日帰り山スキー特選ガイド:佐藤明氏著 参照)
赤―登り
青―滑走
緑―歩き
おまけ
やはり山スキーは2人だと精神的にかなり楽。
いろいろな意味でリスクが回避出来るのがいい。
同行のTAKUちゃんも滑りは力強くさすがだった♪
しかし冷静に考えても遭難するような山ではないような所だが・・山頂から西や南寄りの方に行か
なければまず大丈夫らしいが・・・しかしBCは何が起きるか分らないかも。。
注意していきましょう。
今回は最高のパウダーを味わう事が出来て満足したが、ちょっとあっけなかったかも。。
パウダーの快適斜面を登り返して滑るのも良かったか・・。
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