山 行 記 録 No.123  

乙妻山(2318m) 山スキー

【日程】 2007年 2月 17日(土)   【メ ンバー】 てんきんさん・ よっちゃんこてっちゃん  
          たかやん大ちゃん・お気楽 6名 
日帰り      自宅 →(車)戸隠大橋 → 佐渡山南鞍部 →  氷沢川渡渉点  →  北東斜面下部  → 
晴れのち曇り   2:00      5:45/06:31    8:03/8:10          8:44/9:15        9:30/9:34 
          乙妻-2297のコル →  乙妻山 山頂  →  北東斜面下部 →   佐渡山南鞍部→

              12:13            12:38/13:16      14:15/14:25       15:30/15:40     
           戸隠大橋 → 戸隠神告げ温泉(車) →黒姫駅(電車)  → 自宅
            16:11                                       21:35
自己評価  眺望★★★★/達成感★★★★/危険度★★/疲労度★★★★/総合評価★★★★
     
    
乙妻山 北東斜面 乙妻山 山頂直下

はじめに
頚城や戸隠の山域は家から遠いため、日帰りメインの山スキーヤーの自分にとっては足がなかなか
向かなかったが、いい場所もたくさんあり、どこか足を伸ばそうと思っていたところ、てんきんさ
んから大阪からよっちゃんとか来て乙妻とか黒姫あたりに行くという話しがあり土曜だけなら都合
がつくので一緒に行きたいと思っていたが、乙妻はかなり足が速くないと日帰りが難しいらしいと
の話で、遅足の自分にとっては天気等コンディションが悪いと自信がなかったこともあって、天気
予報と睨めっこしていたが、当初は悪かった予報も次第に天気の崩れが遅れ気味になったので、な
んとか行ってみることにした。


山行記


当日はてんきんさんに家まで迎えに来てもらいスタート。(毎度スミマセン・・)
松代PAで大阪組と合流し戸隠大橋を目指す。出発が早いというか夜遅いというかだったのでかなり
眠い。(運転もしてないのに・・)
大橋に着いた時はまだ真っ暗で寒い寒い! 車の温度計がそれぞれ-15℃とか-18℃だったらしいが
放射冷却の影響のせいか確かに寒いが、風が無いので助かる。しかしグローブをしないで出発準備
を始めたらあっという間に手の指先の感覚が無くなったので慌ててグローブを付ける。。

大橋駐車場で出発準備 最初は林道歩き

ちょうど出発準備中に日の出となり明るくなってスタート!
最初はウォーミングアップにちょうどいい林道歩き。
朝陽がオレンジ色でなかなかいい感じ。トレースもついてる道をチンタラ歩いていたらあっという
間に先頭のよっちゃんとは200m以上差をつけられる。朝は苦手でなんとなくテンションが上がら
ないが天気がいいので徐々にヤル気も出てくる。

朝焼けの山 まずは佐渡山鞍部までの登り

黒姫との分岐点を通過、黒姫方面にはトレースが無い。ここを過ぎると次第に傾斜を増す。小さな
スノーブリッジを通過すると尾根沿いの登りになる。

このあたりは藪も多く、帰りの滑りが気になるところ。朝陽もだんだん照り付けて来るようになり
早くも汗が滴り落ちる。途中、佐渡山南鞍部まで尾根沿いに行くか沢筋を行くか迷うところがあっ
たが、トレースは尾根筋に伸びている。よっちゃんはさっさと沢筋に下って行きラッセルしながら
登って行く。なんか違うかなと思いながらGPSで確認してみたら沢からでも行けなくもないが一
旦少し下るのとラッセルがイヤなので残りのメンバーは尾根筋に行く事にする。

佐渡山南鞍部 佐渡山鞍部からはトラバース

結局どちらから行ってもあまり変わらなかったかもしれないがラッセルの分だけ沢の方が余計にか
かったようだ。(ひとりラッセルお疲れ様)
佐渡山南鞍部で一息入れシールを剥がし、佐渡山南西を出来るだけ高度を下げずに滑り、氷沢川の
下流の方で渡渉する予定だったが、やや高度を下げ過ぎたのか、途中段丘の崖のような所を通過出
来なくなりそうだったので氷沢川の渡渉点が中途半端な場所になってしまい、スノーブリッジの無
い場所を渡るハメになったが、幸い水深はくるぶし程度と浅く、靴の中に水が入ることは無くてよ
かった。

高妻沢出合 渡渉点(ここを飛んだ人も・・)

渡渉してからは左岸をしばらく行くと、やがて緩い下りから登りに変わる。ここでシールを貼って
ここからは評判の北東斜面。登り標高差で1000m近く上げなけばならない。
最初は緩かった斜度が徐々にキツくなっていく。意外に地形は畝っていて考えていたよりも複雑。
途中で抜かれた先行者が1名&2名で3名取り付いているのが分かる。

氷沢川左岸に移っての歩き(正面に妙高) 乙妻北東斜面下部

北東斜面の半分ちょっと行ったところで小休止。少し腹ごしらえして出発。またまた、あっという
間に置いていかれる。次第にこてっちゃんが遅れ始め見えなくなってきた。

北東斜面の登り (ダケカンバがいい雰囲気)

天気が良くて風が弱いのでかなり暑くなって来る。

背後には最初に黒姫、そして妙高が次第に全貌を現し、そして火打、焼山とクッキリ見えてくる♪

火打・焼山をバックに最後のトラバース 真後ろに黒姫山、遠く上越国境の山々も見える

大ちゃんは写真や動画を撮りながら登っているので追いつかれたり追い越したりだが、まともに登
ったらかなり速そう。。
最初後の方を登っていたたかやんも後半追い上げ追いついてきた。
こてっちゃんは残念ながら靴のバックルの調子が悪く途中でリタイヤーのよう。

山頂がぐっと近付いてくる頃からは左にトラバースして、一旦東側の2297m峰との鞍部を目指す。
クラストした雪が所々出現するのでシールでは登り難くなる。先に行ったたかやんも苦戦しながら
稜線に到着。

稜線鞍部に到着 高妻山が出迎え

高妻山がドーンと姿も大きく現れ、おまちかね北アルプスは少し霞み、北部の後立山が良く見える。
景色に見とれながら稜線伝いに山頂へ。

気持ちのいい稜線の登り

山頂に着くと見事な景色♪

正直こんなに景色がいいとは思わなかった・・。夏に高妻に登った時はこんなに良かったかな??

やはり冬景色はいい♪

山頂に到着 後立山が正面に 妙高山と火打山

風もさほど強くなくホント天気に恵まれた。

抜群の景色〜〜!

雨飾山と日本海 そそられる焼山!

景色を存分に楽しむ♪♪


   マジメに記念撮影の後はいつものコマネチポーズ、最後はソロでスーパーマン



しばらく景色に見とれた後、記念撮影をしたら次はお楽しみの滑り♪

自分以外のメンバーは登ってきた稜線伝いに滑るが、せっかくなんで稜線沿いに滑るよりもやはり
山頂からドロップしようと雪庇の張り出してない北西側から行こうと思ったらカチカチ! 
一瞬やめようかと思ったが、エッジがなんとか少しだけかかりそうなんで少し降りて木の間を抜け
た所からスタート! 

少しでも雪の良さそうな所を選べばなんとかなるかと思ったら甘かった・・ほとんどターンもまま
ならいアイスバーン。。コケたら止まれず木に激突間違い無さそう・・。慎重にやっとのおもいで
2〜3ターンすると少しだけエッジのかかりが良くなってきた。
かなり緊張しながら滑り右にトラバースして稜線伝いに降りた他のメンバーと合流。
無事滑れてホッとした。。


さて雪も良くなったところでビシバシ滑ることにする!!

気分良く滑る! 浮遊感覚も味わえた♪  (大ちゃん撮影動画より)

雪は膝下より浅いパウダーでふわふわでななく少し締まり気味の軽さだったが、まずまずの
パウダーを蹴散らし、結構浮いてくれる板なので、跳びながら滑る!気分いい〜〜♪♪

まだまだ続く滑り易い中斜面 気持ちよくシュプールを描く♪

北東斜面はやや低木が埋まってなかったり斜面のうねりも結構あったものの適度にアクセントがあ
って気分良く滑れた♪

最後に斜度が緩くなると木も多くなってツリーラン。
氷沢川左岸に到着して滑走終了。先行していたのはテレマークのオジさんだけで、広い斜面は我々
の貸切状態で気分良かった♪

ここで途中撤退したこてっちゃんと合流。
ここからは最後の一仕事でまたシール貼ってを佐渡山鞍部へ向かう。
今度は左岸をスノーブリッジのある所まで緩やかに登り、ここから佐渡山南鞍部まではやや傾斜も
キツくなる。最後の力を振り絞って登り無事到着。

氷沢川のスノーブリッジ 最後の林道の滑り(黒姫との合流点)

ここからあとは滑るだけ。
最後は藪の多いトレースやシュプールの多くなった荒れた斜面そ滑る。なるべく荒れてない木の中
に突っ込んで滑るが藪藪のモナカ雪に苦戦しながら滑り降りると、最後は林道のトレースを使って
ハイウェイ。
あっという間に大橋に到着した。。
予定だと日没ギリギリかと思ったが早めに降りられて良かった♪

その後、戸隠スキー場横の温泉に浸かって汗を流し、黒姫駅まで送ってもらい、翌日も滑る他のメ
ンバーと別れ電車で長野経由新幹線で帰った。

天候やら諸条件に恵まれて大満足の1日でした♪

 

おまけ
乙妻山に行くには一度佐渡山の鞍部に登って一旦滑り、帰りはこの逆があるのでシールを計3回も
貼らなきゃならないので面倒だし、シールの粘着力も気になる。今回はシールも新しかったので、
問題無くてよかった。


帰りは自分だけ日帰りなんで電車で帰ったが、スキー板や荷物を持って電車に乗るなんて何年振り
だろうか・・。新幹線は速くていい。荷物を持つのはちょっと面倒だと思ったが、あまり苦になら
なかった。それより気になったのは・・
女物のピンクのスキーケースに10年以上前に流行ったスキーザックという姿で乗ったので、なんか
かなり恥ずかしかったが、ま、あまり見てる人もいないだろう・・(笑)。


今回のGPSデーターはこちらです。今回は軌跡地図のみです。



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