山 行 記 録 No.77 その2
先に先行していた3人組が滑って行くがドロップ地点は少し雪が固めだったせいか慎重に斜滑降で
斜度が緩くて滑り易い右手の尾根の方に向かって行く。なんか雪が硬そうな感じ。。
準備している間に何パーティーか追いついて来て10人位になって賑やかな感じになって来る。
さて、あまり先行者が多くならないうちに出発することに。
ここからドロップ | 上部斜面を滑る♪ |
雪屁に注意しながら思い切って正面からドロップ。。広い斜面なのでさほど斜度は感じない。向か
って左手の少し急な所から滑ろうと思って2回程ターンをして様子を伺い、これは行けるぞと思っ
てスピードを上げた瞬間いきなりアイスバーン。危うく転びそうになったが耐え、次のターンは少
し軟らかめの場所でターンをしようと思ってたらこの辺全部カチンコチンのアイスバーン。低速で
かろうじてエッジが少しだけ言う事を聞く程度。さすがにヤバイと思って右手の少し軟らかい雪の
方に逃げて、再度下に向けて滑る。
大斜面に吸い込まれるように滑る♪ | 上部の滑った後を振り返る |
ドロップ地点で想像したイメージの雪質と違っていたのでちょっと緊張した。油断はマズイ。
少し写真を撮りあいながらゆっくり目に降りて上を見ていると後からドロップした人がアイスバー
ンで転倒!そのまま止まらず100m位滑落・・。幸い岩とか出ていなかったので怪我してなかった
ようだが危なかった。
ノド付近 | ノド直下の斜面を滑る(TAKUちゃん) |
その後も写真を撮りながらノドを通過、デブリの少ない向かって右側のシュプールの少ない斜面を
選んで滑って行く。かなり快適♪ 眺望もいい。すこぶるいい気分で滑る。
ノド通過後の快適斜面を滑る♪ | 滑った後を振り返る(左のシュプール) |
やがて危険地帯のS字に差し掛かるが、やはり強烈なデブリで全て埋め尽くされていて右端のわず
かな狭い所を通過するがちょっと手こずる・・。この後も左側からのデブリも多く、雪崩に注意し
ながら安全な場所まで早めに滑り降りる。雪質は下部に来るとさすがにかなり重くなりターンはし
ずらくなりスピードも出ない・・。
デブリに埋め尽くされた斜面 | デブリに埋められた斜面A |
途中で先行していた3名を追い抜きダラダラの林道の下りを滑るが途中からシュプールが2手に分
かれ、左手の川沿いのほうのトレースを選んだら失敗・・。最後は虹芝寮の先でトレースが右手の
斜面をツボ足で登りに・・
仕方ないので板を脱いで登ったが同行のTAKUちゃんはしっかり間違い無いルートで先に滑り降りて
いた・・・。
このあたりから下はダラダラ樹林帯 | JR監視小屋 |
JRの巡視小屋の所から先はダラダラの湯檜曽川沿いのダラダラ滑り。ちっとも滑らないばかりか上
りになる所もありかったるい・・。
湯檜曽川沿いからの一ノ倉沢 | 土合橋付近の湯檜曽川 |
途中一ノ倉沢やマチガ沢を眺めて気を紛らわせながら、まだかまだかと思っていると右手の上にロ
ープウェイの山麓駅の建物が見えて来る。。ここからほんの僅かでやっと土合橋に到着。
アスファルトの道路を数分登り返すと無事、車に到着。。
帰り仕度をしていると後から戻ってきた人でドロップ地点で一緒だった人が横に車を置いていた人
で単独で降りてきたので連れの人は?と聞いたらパーティーの一人が芝倉沢上部のアイスバーンで
怪我をして動けなくなり県警のヘリを要請しているらしい。残りの人は付き添いで残っているらし
かったが、やはりあのアイスバーンは転倒したらヤバかったのかも・・。
帰り道は順調で渋滞無しで明るいうちに無事家に戻れた。
おまけ
谷川岳いつでも来れると思っていたが、今回はその良さを実感。。かなりいい山だなと思ったが危
険もいっぱい・・・。
南斜面のクラックやら北斜面のクラストとかデブリで埋められた斜面等、とにかく雪崩が一番怖い。
安全面では充分に配慮して慎重に入山したい。。
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