山 行 記 録 No.54                         

立山 山スキー&散策

【日程】 2004年 5月 5日(水)〜8日(土)
  【メ ンバー】  リーダー ・ エヌ   2名
1日目   自宅 → (車)立山駅 → (ケーブルカー)美女平 →(バス) 弥陀ヶ原ホテル(泊)
 曇り    8:00       13:30/14:20               14:30/14:40              15:20      
2日目  弥陀ヶ原  →(バス) 室堂 →  雷鳥荘   →   剱御前小屋 → (雷鳥沢スキー)→ 雷鳥荘 (泊)
 快晴   08:50         9:05/9:35    10:10/11:00      13:00/13:10                     14:30 
3日目  雷鳥荘 →  室堂  →   一ノ越  →  東一ノ越 →  (タンボ平スキー) →  黒部平 →  
 晴れ   08:00   08:30/09:10  10:10/10:20  11:05/11:15                    11:30/11:50  
      (ロープウェイ) 大観峰 →  室堂 →(バス) 美女平 →(ケーブルカー)立山駅 → (車)立山山麓(泊)
              12:00/12:15  12:25/13:40    14:30/14:40            14:50/15:20         15:30
4日目  立山山麓 → 称名滝 → 魚津 → 宇奈月 → 欅平 → 親不知 → 糸魚川 → 白馬村 → (車)自宅
 快晴   9:30                                                             22:00
自己評価   眺望★★★★★/達成感★★★/危険度★★★/疲労度★★/総合評価★★★★
     
    

   
         雷鳥沢(左)と別山                       東一ノ越から大観峰・タンボ平

はじめに

立山は観光・山登り・スキーで何回か訪れているが、中でも強烈に印象に残っているのが学生の時の
真夏のスキー合宿。競技スキーのクラブに入っていたが毎年夏休みとシーズン初めの11月に任意参
加の形だが、雷鳥沢にポールを張って、そこをイヤというほど滑らされた。(当時はザウスも無かったし
・・) しかしヘトヘトになりながらも、この合宿に参加した者は必ず冬のシーズンには上達が速く、効果の
あるものだなと思っていた。かくいう自分自身もこの合宿に参加したのは1回だけだが、上達を肌で感じ
た一人であり、思い出の場所で、真夏のスキーは懐かしい。
(しかし、金がかかるし・・この時はルート周遊券で急行アルプスで行った・・という懐かしい組み合わせ)
前の立山山行のページにも書いたが、真夏に雷鳥沢の雪渓にポール張って滑っている人が物好きな
のか、その横を黙々と登って剱などを目指す登山者が物好きなのか?お互いに相手を物好きだと思っ
ていただろうが、やはり両方とも物好きという以外にないでしょう・・・・。今となっては両方やってるホン
トの物好きの自分か。。

今年のGWは11連休。今回は奥様孝行?の観光がてらスキーも楽しむということで、ホントはせっかくの
立山なのでガンガン行きたいとこだが、エヌはスキーをやらないとか言ってるので、簡単短時間のお気
楽コースで楽しむことにした。



山行記

○まずはリゾート・・(1日目)
ホントは3日に出発して4日からスキーをと思っていたが、天気予報が悪い・・。1日ずらしたものの5日
もあまり良くないので思い切って5日の出発にして、この日は移動のみ。富山側から入ることにして、高
速の料金節約&ドライブのため長野I.Cからは一部下道を行く。立山駅の無料駐車場まではわりと早く
着く。午後2時にもなると人も閑散。連休最後の日なので室堂方面から降りてくる人は多いが、乗る人
は6人しかいなかった。
そして、ケーブルカーと高原バスに乗り弥陀ヶ原で降り、この日はエヌの前からの要望の弥陀ヶ原ホテ
ルに泊まりリゾート気分を味わう。翌日からは平日のため客も少なく静かなホテルで周囲の雪の中を散
策したり、ゆったりいい気分で過ごした。
  
      弥陀ヶ原ホテル                  室堂                   みくりが池

○雷鳥沢にてスキー(2日目)
そして翌朝バスで室堂へ、そして最初は観光客に混じって歩き、この日宿泊する雷鳥荘まで行って受付
すると、空いているので朝でも部屋に案内してくれた。早速着替えて出撃。
とは言うもののエヌはスキーはやらず、散策&昼寝をしながら雷鳥平のテン場横で雷鳥沢の様子を見学
するとのことなので、一人でスキーとなる。
雷鳥荘脇のTバーリフト横を滑り、テン場横から登っていく。Tバーリフトはこの日動いていないので帰りは
登り返さねばならない・・。
登り始めから斜度はそこそこあり、快晴無風の気象条件でかなり暑い、いきなり大汗・・昔の真夏のスキ
ー合宿のようで懐かしの同じ場所で同じような暑さ・・・。(ここの下半分をを一日で何十本滑らされたか・
・とか思い出しながら・・登る) 雪はグサグサの腐れ気味のザラメ雪で柔らかいが足が深く潜ることはな
いのでツボ足で丁度いい。この日は試しにスノーシューも持って来て使ってみたが、ザラメ雪ではあまり
役に立たないので即ツボ足に戻した。
雷鳥沢の登りは向かって左側の尾根筋に竹ザオにピンクリボンの目印が50m毎位に立ててあるのでガ
スっても判り易いだろう。
  
     奥大日岳と地獄谷             雷鳥沢上部(雪面に亀裂)         最後の尾根沿いの登り

雷鳥沢上部は雪面にクラックが走り、御前小屋手前では雪が少し消え黒い地肌が出ていた。4日の大雨
大風でかなり溶けてしまったそうだ・・。
御前小屋横にやっと着くとそこからは剱の姿が見事で疲れも癒される。剱沢小屋もすぐ近くに見え、剱沢
を滑ってみたかったがエヌを待たせているので止め、又、別山も雪が付いてないので、これも止め雷鳥沢
を早速滑ることにした。
  
         剱御前小屋                              剱沢                              剱岳  

登りで確認したクラックを避けながら登った道に近いほうを滑る。ザラメの重い雪だが、さほど滑りずらくな
い。あっという間に雷鳥平のテン場横に到着。

 
滑ったばかりの雷鳥沢をバックに・・満足♪(雷鳥荘横にて)

エヌと合流して、雷鳥荘まで登り返し、ベンチでゆっくり休んで晴天の下くつろいでから部屋に戻り、早速
温泉に浸かってビールを飲み、ゆっくりする。
夜は満天の星を見学。この日は残念ながら天の川までは見れなかった。
雷鳥荘は平日ということもあり空いており、温泉も独り占め状態で、窓から夕日や雷鳥沢、奥大日岳を眺
めながら3回も入ってしまった。

○一ノ越〜東一ノ越〜タンボ平〜黒部平にてスキー(3日目)
朝ゆっくり目に出発。室堂で荷物の一部を預け、一ノ越を目指す、エヌは室堂散策&オコジョ探し?(マジ)
をするので室堂山荘で別れる。前日の夜からかなり強風が吹き荒れたが、朝はかなり弱くなってきたの
でホッとした。
一ノ越までは踏み跡多数、竹サオも立ててある通りに進む。立山メインストリート?なのに、この日も人は
少ない。雪は前日と同じザラメで、朝でも凍っていない。左手の雄山を眺めていると山崎カールを滑ってみ
たい衝動に駆られるし、山頂からドロップして御前谷にも行ってみたい・・が・・また今度ということで・・・。
一ノ越山荘に着くと風が強くなった。東一ノ越へのトラバース道が夏道が出て意外にすぐ近くに見える。
山荘の人に道を確認すると間違いないようだ。地図のイメージだと、もっと下って滑り降りてからトラバース
するかと思っていたので、何となくガッカリ。しかし良く見るともっと上を間違って進んでいるボーダーらしき
数人もいた。しかもこのボーダー、落石まで起こして危ない奴らだ・・。途中で道を間違ってるのに気付い
たか、岩場の道の無い斜面をヘッピリ腰でハイマツを漕ぎながら降りてきていた。
一ノ越山荘で会った単独行の人が御山谷に行こうかタンボ平に行こうか迷っていた。御山谷は今年の雪
の少なさで下部はロープ必要だという情報が室堂の掲示板に出ていた。かなり高巻きするので苦労する
らしい・・。 この単独行氏はどうやらタンボに行くことにしたようで、過去に行ったことあるらしく、近くにいる
と少し安心出来た。
  
  東一ノ越へのトラバース道から振り返ると一ノ越山荘(左)と下は御山谷(右)      夏道のトラバース  

一ノ越から東一ノ越は夏道がかなり出ており、最初の夏道の取り付きからはずっとスキーを担ぐ。途中何
度か雪の斜面のトラバースとなるが凍っていないので全く問題ない。むしろ、夏道の大きめの石の道をス
キー靴で歩くほうがバランスを崩し易く、歩きずらい。しかも風があると煽られて怖い・・
右手下の御山谷との標高差が次第についてくる。この谷は素晴らしい斜面で面白そうだ。
東一ノ越に着くと黒部湖が見え、タンボ平とロープウェイの大観峰・黒部平駅が全て見れる。斜面はトラバ
ースが多く急な所も少なそうだ。
一ノ越から前後して歩いていたボーダー&スキーの4人と一緒になったが誰も先に行かないので先陣を切
ってドロップする。出だしは少し急だが大したことはない。左手からの雪崩に注意しながらトラバースしてい
く。途中デブリやクラックがあり、雪も軟らかいザラメで、まあこんなものかという感じの雪。あまり先行者の
滑った跡も見られない。上を見るとロープウェイが動いておりギャラリーもいるのかと思うとちょっと見栄を張
った滑りになる・・・。(笑)
 
  東一ノ越からタンボ平・黒部湖            左側の立山側からのデブリ & 大観峰ロープウェイ駅      

高度が下がって行くと斜面も次第に緩くなり、雪も汚くなりスキーの滑りも悪くなったので、思いっきりカカト
加重にしてトップを浮かせ、雪面と滑走面のコンタクトを減らし少しでも減速しないようにして行く。後ろを振り
返ると東一ノ越にいた単独の女性ボーダーだけがすぐ後ろを滑って来て最後は一緒になった。ロープウェイ
の黒部平は少し登りかえして到着。今回のスキーも1回もコケずに済んで満足だった。しかし、暑くて紫外線
もすごい。大汗かいて日焼け止めなんてすぐ取れちゃうので、少し日焼けしてしまった。

黒部平は観光客がたくさんいて物珍しそうな視線を浴びる。何処滑ったの?という質問も浴びた。。ロープウ
ェイで室堂に戻る中、先程の単独ボーダーの女性と一緒になって話をした。室堂方面に戻る人は珍しいと思
ってたら、前日泊まった弥陀ヶ原ホテルのフロントスタッフだそうで、前日も休みで滑りにきていたそうだ。道
理でうまいと思ったわけだ・・・。ゴーグルを外した表情は・・うーん、カワイイ子だったなー・・・と・・(タハハ・・)
  
  タンボ平から東一ノ越を振り返る           黒部平付近からタンボ平全景              雪の大谷ウォーク 

ロープウェイ・トンネルバス(たった2区間で\3,360+荷物\300 高い・・)で室堂に戻ってエヌと合流し、(オコ
ジョには出会えなかったらしい)室堂のすぐ横の雪の大谷ウォークで雪のカベを見学後、立山駅まで戻り、極
楽坂スキー場近くの立山国際ホテルに泊まってまたまたゆっくり温泉に。

○トロッコ列車&ドライブ(4日目)
最終日はドライブがてら帰るだけ。まずは称名滝で新緑と残雪の滝見学、次に魚津。この日の気象条件が蜃
気楼の出現する可能性があるとの天気予報で、同じようにカメラを構えて見学に来ている人もチラホラいたが
残念ながら見られず・・
その後、宇奈月に移動し、トロッコ列車に乗って欅平へ。新緑や黒部川の水が綺麗で満足♪
そして下道を通り親不知で海産物を買い、糸魚川で山スキーでは有名な金沢のH 先生お薦めの「すし活」の
特上ちらしを食べ(旨かった♪)白馬村に立ち寄り白馬三山を眺め、代掻き馬を確認して長野経由で帰った。

  
         称名滝                 トロッコ列車より黒部川           「すし活」の特上ちらし           



おまけ
GWの休みが11連休もあったため、天気の良い日を狙い、しかも平日だったので空いててしかも快晴で申し
分なし♪
こうも贅沢してノンビリしちゃって満足しちゃうと後が怖い・・・。社会復帰できるんかいな?、これ以上いい
条件で遊びに行けるんかいな・・・等々。
山スキーも梅雨入り前まで行こうと思っていたが、気分いい状態でシーズンを終えたほうが良さそうか・・。
金欠にもなったことだし・・・・。 


    
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