山 行 記 録 No.124  

焼山 北面台地 山スキー@

【日程】 2007年 3月 3日(土)   【メ ンバー】  お気楽単独 
日帰り        自宅 →(車)笹倉温泉先除雪終了点 → アマナ平  →  焼山 北面台地末端  → 
晴れのち曇り   前日21:00       0:45/05:45                  7:50            8:45/9:05  
           標高1900m →  標高2060m付近  →  アマナ平 → 笹倉温泉先駐車スペース(車)

            11:50/12:10       13:00/13:15                     14:40/15:00     
             → 笹倉温泉(車) → 自宅
                                    21:00
自己評価  眺望★★★★/達成感★★★★/危険度★★★/疲労度★★★★/総合評価★★★★
     
    
北面台地より焼山 焼山 山頂直下

はじめに
焼山とその北面台地は日本離れした景色で評判で、写真を見ても一度は行ってみたい場所だと思っ
たが、標高差が1940mもあり、距離も長いので足の遅い自分には到底無理と思っていた。
しかし2週間前の乙妻山から焼山を見た時にかなり気に入ってしまい、なんとか無理すれば行ける
かもしれないと検討はしたものの、やはり相当キツそう。
ちょうど3月1週目の土曜は山スキーに行けることになったので最初は近場の谷川あたりを考えて
いたが、焼山の景色がなんとなく頭から離れなくなり、天気も良さそうだし直前に単独で行っちゃ
おうと決心した。


山行記


前日夜は会社を早目に逃げ出したが高速の通勤割引を2回適用するにはさすがに無理なため深夜割
引狙い。能生I.Cを24時過ぎに予定通り降りて笹倉温泉へ向かう。能生あたりだとコンビ二も無い
かと思って事前に飲み物や食糧は用意しといたが、途中2軒あった。
笹倉温泉先の除雪終了地点で仮眠。満月に近い月明かりでかなり明るい。ヘッデン無しでも歩けそ
うな雰囲気だが取りあえず寝る。朝4時に目覚ましセットしたが2度寝してしまい、出発がかなり
遅れてしまった。
かなり空も明るくなってからのスタート。まずは板をかついで少し先の橋を渡り、そこで板を履い
て登り出す・・、がボケボケしてたのか、橋を渡って左に行くべき所を右に行ってしまって少し登
った所で気付き戻る。20分ほどロスして再スタート。(嗚呼・・ただでさえ出遅れてるのに・・)

最初は退屈なダラダラ林道登り。ゆっくり焦らず登るものの、時々ショートカットして先を急ぐ。
トレースはあるが2〜3日前?のものか・・
別にあった新しいトレースは雪がまだ硬いためか良く分からないが2〜3人は当日に入ってるかも
しれない。複雑な地形ながらトレースは間違いなく進路を取っているようだ。

駐車スペース付近(帰りに撮影) 林道登りの途中から笹倉温泉を見下ろす

アマナ平までの途中焼山が見える場所があったが、えらい遠い!
天気は出発時は雲が多かったが次第に晴れてきて暑くなりそうな予感。

焼山と最初のご対面! 朝陽で輝きを増す

アマナ平では動物の足跡が多い。中には妙な大きさの動物の足跡も・・これはクマ?もう冬眠から
覚めた??

アマナ平 アマナ平のトレースと動物の足跡

アマナ平からは左手の斜面に取り付く、ここも地形が複雑だが、概ねどこを登っても良さそう。
そして登りきったところが、北面台地。焼山がドーンと聳えてなかなかいい景色。ホント日本離れ
した雰囲気だ♪。

ここで景色を楽しみながら休憩。しかし太陽が照り付けて暑い!。このまま天気がいいとかなりバ
テそうな予感。
近くにテント2張り発見。人の気配は無く、トレースが焼山ではなく少し左の方(火打方面?)に
向かっていた。

焼山と北面大地!! テント2張り発見

北面台地の登りはダラダラ・・最初はトレースに沿って歩く。雪が次第に柔らかくなってくる。
焼山をずっと眺めながらの歩きは楽しいが、たまに振り返りながら帰りの滑りのことを考える。
次第に暑くなり汗が噴出してくるがこの頃から少し雲が出だしたため涼しくなってきた。

トレースは次第に分かりづらくなって来て、吹き溜まりでは所々消えている。

いい雰囲気です 次第に高度を上げる

次第に傾斜を増す頃にはトレースは完全に消え、チビラッセル状態に。しかもスキーが滑らない。
たまに停まって休憩してから動き出すとシールに雪がダンゴになってしまったり・・。シールワッ
クスの効きもイマイチだし雪は重い、その割には板を脱ぐと膝上まで沈んでしまうし結構始末悪い。
急になった斜面をジグ切ってジワジワ登って行くがなかなかスピードが上がらない。
遥か下の方に後続の登ってくる人も見えるが、これほど遅いスピードで登ってるのに追いついて来
ない。時間からして山頂は狙ってないようだ・・

北面台地上部(トレース消える) 北面台地全景

暑さで汗もいっぱい掻いて水も多く消費。一度大休止して軽くパンを食べ、再び登り出すもまた板
が沈む雪でゆっくりペース。ようやく下から見えていた大岩の手前あたりに出たあたりで右にトラ
バースしていくが、今度は急に雪面が氷化しだす。なんとかシールでトラバースして更に右手の沢
筋に移ろうと所で雪はカチカチに。

北面台地を詰め大きな岩を右手に廻り込む

ここでしばし考え、時間的には無理すれば山頂に行けないこともないが、アイゼンで板をデポして
行けば楽だが、山頂まで担ぎ上げないとなんか面白くないし、危険なアイスバーンを担いで登って
もかなり際どい滑走を強いられるのは明白。

右手に見えた山は?? 遠くは後立山?

どーする?オレ〜〜??
出した結論は・・撤退!。
なんか残念な気持ちと、まだ行けるんじゃないかという思いとが交錯したが・・安全策を取ってし
まった。やはり単独だし、何かあると取り返しがつかなくなる気がしたので・・

残念ながら撤退決定したら、すぐに滑走準備!

撤退地点から山頂方面 撤退地点から北面大地を見下ろす

クラストした斜面の僅かな吹き溜まりでシールを剥がして板を履く。もっと判断を早くしておくべ
きで斜面の危ない場所での作業となってしまった。
やっと板を履いたらアイスバーンの斜面を慎重にターン。
なんとかエッジはかかるが、シュプールが全く無しのカチカチ、しかしほんの数ターンで雪は軟ら
かくなり、右にトラバースして低木を突っ切り北面台地へ続く斜面へ出る。

ここで後続の人が滑走準備しているのを横目にビシッと決めて滑ろうと、ターンしようとしたら重
くて廻らない・・
昔、春の上越のスキー場で経験したことあるようなどうしょうもない雪になっていた。。こんなに
重かったかと思いながらターン・・きっかけを取るのが難しい・・しかし2回もコケてしまいガッ
クシ。。
読みが甘かったので再度仕切り直してスローモーションのようなターンで滑り降りる。それなりに
シュプールを描きながら滑るも、そう長く続かないうちに斜度が緩むと、もう進まない重い雪。と
なると直滑降でしかもトレースを辿るも遅い・・かなりイライラ。

途中テント設営準備をしているグループがいて軽く挨拶。
更にイライラ進んでようやく末端近くに。朝見た2張りのテントの人達は下山してきたのか、一服
している様子。

重い雪にシュプールを刻んだ 最後はこの橋に出て終了!お疲れさんでした。

北面台地からアマナ平へはモナカ状の重い雪を強引に突破!
樹林帯だがもう開き直りで突進!先行者の1名を追い抜く。
アマナ平の先に緩い登り返しを汗かきながらヒールフリーで登った後は最後の林道滑り。
ここも重くて止まるような雪。トレースがあろうがなかろうが進まない雪にイライラ。もう出来る
限りショートカットの連続!!
崖っぽいとこでも林でも構わず突進して降りる。
ようやく最初の橋の所に到着。。
板を少し担いで車に到着。。おつかさま〜〜。

その後はまだ空いてる時間帯で笹倉温泉に浸かって疲れを取り、帰りは高速料金節約のため関越の
湯沢ICまで山道を走り、通勤割引をレンチャンで適用させて帰ったが意外に早く着いた。

 

おまけ
焼山の雰囲気は最高でした♪ 充分満足でした。。ただなんとなく後味スッキリしないのは・・?

そうです・・残念ながら山頂に立つことが出来ませんでした。。
気力・体力・知力・技術が今一つ足りないようです・・。
またリベンジしに来ます。お釜を覗きに来なければ〜〜。

今回はGPSの調子悪くログがうまく取れませんでした。よってGPSデーターは無しです・・。



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