山 行 記 録 No.125  

四ッ岳(2751m)北面 山スキー

【日程】 2007年 3月 17日(土)   【メ ンバー】 てんきんさん・ よっちゃんMINMINさん 
          大ちゃんTAKUさん・お気楽 6名 
日帰り      自宅 →(車)平湯キャンプ場 →  大滝川渡渉点  →  四ッ岳山頂  → 
晴れ時々曇り   2:00        7:40/7:50          8:54          13:00/13:43 
          大滝川渡渉点 →  平湯キャンプ場(車)  →平湯の森(車) →  自宅

            15:05/15:10           15:50                        23:00   
自己評価  眺望★★★★/達成感★★★★/危険度★★★/疲労度★★★★/総合評価★★★★
     
    
四ッ岳 上部 四ッ岳 山頂直下を登る

はじめに
この3月も後半になると山スキーもベストシーズン!
行き先も範囲が広がるし、これから入山可能な所や、旬を迎える所もあり、行きたいとこだらけで
かなり迷う。

自分のポリシーから出来るだけ天気や雪のいい場所に行きたい。当初は大阪からよっちゃんが遠征
して来て巻機や谷川に行く予定だったが、どうも天気予報がイマイチ。弱い冬型かと思っていたが
新潟から北は特に悪そうだったので、前日になって急遽行き先変更!
少しでも南の方ということで、乗鞍・御嶽方面を検討。今年人気の四ッ岳にしようということでよ
うやく前日午後になって変更決定。メンバーは当日集まって初めて分かったということになった。
(皆さん仕事が忙しい・・)


山行記


当日は朝2時半にてんきんさんに家に迎えにきてもらったが、人数が多くて?、まだスキーキャリ
アの付けられない新車に乗れないため、急遽自分の車を出しメンバーを拾いながら松本ICを出たコ
ンビ二で集合し、平湯温泉BTには予定通り7時前に到着。
天気は二転三転して沢渡あたりは晴れていて期待も大きくなったが、結局平湯は小雪。ちょっと不
安になるもまた少し青空が覗いたりして、やはり冬型の天気でちょうど境目のようだ。
よっちゃんは大阪から既に到着しており、ここで全員準備して平湯キャンプ場に少しだけ車を走ら
せ、いざ出発!

平湯キャンプ場駐車場で出発準備 最初はキャンプ場内の林道歩き

最初はキャンプ場の中をトレースに従って行く。すぐに沢筋のやや急な登りとなり、シールの効きず
らい登りで全員苦戦気味。。早くも先行き不安になる、又帰りの最後の滑りもキツそうな予感。
特に仕事が忙しく、一睡もせずに運転してきたてんきんさんはつらそうで、「あ〜もうあか〜ん、
えらいな〜」と言いながら登っている。

すぐに沢筋の急登で苦戦! 渡渉点が見えてきた

先行者のトレースは正確で、沢筋を詰めた後は一旦尾根沿いに出てすぐに渡渉点となる場所に下る。
ここで良く見られるらしい氷爆はあるにはあったが、ちょっと小さくて淋しい。スノーブリッジはこ
のところの寒波の影響か、まだしっかりしていた。

渡渉点横の氷柱 樹林帯を延々と登って行く

ここを渡ると急な登りになるが、シールのまま登れる。
少し傾斜が緩くなったあたりの先行者4人組を追い抜いたところで1回目の休憩。
休憩後は次第に急になる樹林帯を黙々と登る。樹林が少し切れたところで後を振り向くと穂高の白い
姿が綺麗に見える♪
また前方には尖った岩場が見えてきてなかなかいい雰囲気になってくる。天気に恵まれそうだ。

次第に樹林は切れて山頂近くの岩稜帯も見えてきた 振り返れば穂高!

しかし、樹林が次第に疎らになると冷たい風が体温を奪うようになる。陽は照り付けているが寒い!
オーバーグローブを付け中にカイロを入れフードを被り寒さ対策をする。更に登ると森林限界となり
遥か彼方に見えていた猫岳も同じ目線で見えるようになり、四ッ岳山頂から左手の岩峰も大きく迫っ
てくる。いや〜最高の景色!
皆、満足げに笑顔で写真を撮りながら登っていく。

猫岳方面の景色 森林限界もそろそろ

斜面は次第にクラストし出したので早めにクトーを付けていたが、残りのメンバーもさすがに2600m
手前あたりからシールの登りは厳しくなってくる。

上部はオープンバーンとなる

当初はあまり山頂には拘らないつもりだったので何人かアイゼンを持ってきてなかったが、クトーと
アイゼンを両方持ってきていたよっちゃん・てんきんさんが2人に貸して付けてもらい、山頂を目指
す。もうかなり風ビュンビュンで寒くなっていたが、自分はクトーでアイスバーンのサクサク食い込
ませながら登って、上部の斜度はあまり急ではなかったのでクトーで山頂へ向かう。。

ちょうどガスってしまった山頂 ずっと見えていた山頂すぐ横のピーク

最初は岩峰の方の山が山頂だと思っていたが、岩峰の右のスリ鉢状の所を右手に回り込み登り切った
場所が山頂だった。

ちょうどそれまで良かった天気はガスがかかる時間が長くなって、たまにガスが取れる位になったの
は残念。穂高はチラチラ見えるのと東側もたまに見えたが乗鞍の山頂の方はほんの僅か手前の方が見
えただけであとはガスの中だった。
寒〜い山頂で滑走準備を済ませ、軽く甘い物を食べ終わった頃、最後の2名が到着、記念撮影してお
楽しみの滑りに。

山頂で集合写真! 山頂直下の滑り

山頂から板を履いて滑るがアイスバーンと吹き溜まりに注意しながら滑る。ちょうど追い抜いた4人グ
ループが山頂直下の登りにさしかかっているので、みっともない滑りはしたくないと思ってたら、誰かが
「カッコよく決めたれ!」みたいなこと言ったのでその気になって滑ったつもりだが、アイスバーンは切
れたが微妙に吹き溜まりがあってイマイチの滑り。

樹林帯が開けた場所のパウダー@ 樹林帯が開けた場所のパウダーA

もっと苦戦すると思ってたアイスバーンもエッジのかかりが良く普通に滑れて意外に快適♪
2600m下の広々したオープンバーンを少し滑ったが、もっと滑ってから右にトラバースすればよかったが
早めにトラバースして樹林の中の細いシュート状?の所を滑ったが、ちょっと狭くてイマイチ。パウダー
の割にはスピードが出てコントロールしずらい。微妙な荒れにコントロールを失いコケたりと快適とはい
かないがまずまずのパウダー。

やや苦戦の滑り・・

更に下の樹林帯は出来るだけ踏み荒らされていないとこを選んで滑る。
樹林はそんなに濃くはなくトレースを大きく外さないように滑っていく。
あまり調子に乗るとルートから大きく外れるので慎重気味に滑っていく。ちょっと迷いそうな場所もあ
るので気をつけながら最後は大滝川の渡渉点に到着。
釣り竿を出して岩魚を狙う人もいたが・・・? 結果は??

ここで板を外してツボ足でブリッジを渡って登り
返しもそのままツボ足でわずかに登ると、あとは板をつけて漕いで行ったほうがシールより速いだろう。

かなりそそられた斜面 渡渉点では釣竿を出して岩魚を狙う・・が

最後は登りで苦戦した沢筋のやや急斜面を雪のいい所を選んで滑るとあっと言う間に平坦になって
平湯キャンプ場に到着。

最後は少し早めに滑り降りたので、少し待ってる間に全員集合。その後は平湯の森で温泉に入って
汗を流して、帰路についた。

 

おまけ
今年は雪不足で平湯周辺が賑わっていて、中でも四ッ岳は人気になっていたが、行くまでは半信半疑
でホントにいいのかと思っていたが、行って見たら、なるほど期待に違わぬいい山&コースだった。
上越方面から行き先変更していった甲斐があった♪。
場所もすぐ近くで気象条件も同じだった十石山のイメージで行ったが、斜度も疎林の具合も景色もす
べてこちらの方が良かった。特に上部の景色・雰囲気は最高で想像以上に楽しめた1日で満足♪


今回のGPSデーターはこちらです。今回は軌跡地図のみです。



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