山 行 記 録 No.5
白馬岳(2932m)・小蓮華山・白馬乗鞍岳 |
|
| 【日程】 2000年 8月 13日(日)〜14日(月) |
【メ ンバー】 リーダー・奥様 2名 |
| 1日目 自宅 →(車)八方駐車場 →(バス)猿倉 → 白馬尻 → 葱平 → お花畑 → 村営頂上宿舎 晴後曇後雨 3:50 7:05/7:25 7:50/8:00 9:00/9:30 11:45/12:00 13:30/14:00 15:00 |
|
| 2日目 村営頂上宿舎 → 白馬山荘 → 白馬岳頂上 → 三国境 → 小蓮華山 → 白馬大池 → 晴後曇後雨 6:25 6:45/7:25 7:40/8:10 9:10 9:55/10:25 12:10/12:40 白馬乗鞍岳 → 天狗原 → 栂池山荘→(ゴンドラ)栂池→(タクシー)八方→(車)美麻村 →(車)自宅 13:20/13:40 14:50/15:00 15:50/16:50 17:30/17:45 18:10 18:30/20:30 3:30 |
|
| 自己評価 眺望★★★★ /達成感★★★☆ /危険度★★★ /疲労度★★★☆/総合評価★★★★ |
|

白馬岳と御来光
はじめに
ハイキングから次第に登山へと嗜好?が変わってきた・・・。
初の山小屋に泊まり山行として選んだのはやはり白馬岳。これまで尾瀬や八方池散策、そして
白馬乗鞍岳など、すべて日帰り。山小屋というまではいかないが、立山の雷鳥沢で夏スキーを
4日間位やったことはあるが山登りの小屋泊まりでは初めてとなる。白馬を選んだのは、スキー
のたびに姿をながめていることと、雪渓歩きやお花畑等の魅力に加え小屋に個室があることも
奥様のポイントが高かった?・・・。しかし白馬山荘の個室はすでに予約でいっぱいだったので
村営頂上宿舎に問い合わせたら空いていたので予約を入れた。
![]()
1日目
朝車で出発。早いと思っていた出発時刻も登山だと歩き出しが少し遅くなる。猿倉の駐車場に
行こうとしたが既に満車とのことで小日向の湯のところにおじさんがいて八方の駐車場に止める
よう言われて戻る。八方からバスに乗り換え猿倉へ。登山届けを出し、歩き出す。大雪渓までは
ちょうどウォーミングアップによい。天気は良くこれから登る白馬が良く見えその高さに圧倒
される。
大雪渓の歩きは夏スキーで立山や乗鞍岳、月山などで経験しているので雪の感覚は今までの
それとあまり変わらない。この位の傾斜はお遊びスキーに丁度良く、スキー靴のつま先を雪に
食い込ませながら登るのに丁度良いが、トレッキングシューズだとやはり硬くないので軽アイゼン
をつけるようになる。アイゼンは6月の西穂の稜線まで歩いた時に練習済みなので戸惑いはない。
ガイドブックには雪渓歩きは危険、左側斜面からの落石に注意、常に上を見ていろと書いて
あったが。アリの行列状態なのであまりそんなことは気にならないと思っていたが、徐々に
ガスが出てきて視界が悪くなると落石も見えないと思った。そうこうしているうちに左手のガス
の中からガラガラと音が聞こえる。やはり間違いなく落石の音で結構遠くに聞こえるが、用心
して目を離さないようにした。この音が雪渓歩きの間5〜6回聞こえた。やはり事故報告の
中で大雪渓でラク直撃で死亡と出ているのは現実に起きてるというのを実感した。
葱平に着くと休む人で大勢の人だかりが出来ている。アイゼンをはずす場所もないくらいだ。
ここからの登りが本番・・・・。階段になっている急なところを進みしばらく行って小雪渓を
トラバース(今年の残雪は多い)、更に登っていくとやがて少し登りが緩やかになりお花畑。
ここはまだたくさんの花が咲いており、クルマユリの姿がずいぶん目立った。

雪渓とお花畑 クルマユリ
さらに登っていくと、ようやく前方上に村営頂上宿舎が見えてくる、しかし最後の階段になって
いる登りのところで少し休んでいると眠くなってしまい少しウトウトしている間に奥様に置いて
いかれてしまった!。村営頂上宿舎には奥様に遅れて無事到着。ガスがどんどん濃くなって
夜は雨が降り出す
山小屋の個室は寒くて布団が重く、さほどよく寝られなかった。
![]()
2日目
5時過ぎの御来光に備えすぐ近くの丸山に登る。天気は回復しており綺麗な日の出を見る
ことが出来た。
その後ゆっくり朝食を取ったあと、白馬山荘に行きゆっくりコーヒーを飲み、その後白馬岳の
山頂に行く。結構空気が薄いせいか足取りが重い。ゆっくり登って山頂に着くと見事な展望
で、富士山も見え,、近くに清水岳や朝日岳、雲の中からせりだす剣岳が印象的だった。
しばしゆっくり景色を楽しんだ後、栂池へと向かう。憧れの稜線歩きが楽しい・・・。コマクサ
もまだ所々に咲いており目を楽しませてくれる。(様子はこちら)

白馬山頂 三国境 白馬大池
三国境を通り小蓮華山で弁当を食べさらに稜線を歩いて白馬大池に着く。ここでゆっくり
休んだ後白馬乗鞍岳への岩ゴロの登り、そして頂上からは下りとなるがこの岩ゴロが結構
歩き難い。ゆっくり休憩取りすぎたのとペースが遅いのが災いして雨が少し降り出した。
天狗原からは歩きやすくなるので少し飛ばしたが、栂池のロープウェイ駅に着くのが遅くなり
混雑に巻き込まれてしまった。
栂池に下りてタクシーで八方に戻り、車に乗り換えて途中、美麻村にある温泉につかって
家路についたが、途中疲労から居眠り運転でフラフラになり何度も仮眠しながら運転したら
帰りが夜明け前になってしまった。
![]()
おまけ
大雪渓を登っている時、「今、標高は何メーターだ?」という声のあと、「2220m!」という返事
「じゃ雪渓はもうすぐ終わりだな」という声。
標識は立っていない。しかもガスっていてあまり周囲も見え難い。
よくこの人たちを見てると高度計を持ってるようだ。あとどの位登ったらいいか、いつも見当が
つきずらいがこれはスグレ物だ!
特に軟弱な登山隊にとっては力の配分を間違わないで無駄を省ける効率的な登山が
可能だ!!!
早速、この山行の後買ったのはいうまでもない。
![]()