山 行 記 録 No.118  

空木岳(2864m)

【日程】 2006年 9月  30日(土)   【メ ンバー】  お気楽・TAKEMARUさん 2名
天気     自宅 →(車) 池山尾根林道終点駐車場→ 池山小屋下水場 →  尻無   → マセナギ  →
晴れ    2:30         6:00/6:15              7:13          7:54       8:03  
       小地獄 →  迷尾根  → 稜線分岐 →  空木避難小屋  → 空木岳山頂 → 駒峰ヒュッテ
        8:55      9:05     10:02/10:05    10:19/10:21      11:18/12:07
       → 駒石  →  稜線・空木平合流 →  迷尾根 →   小地獄   → マセナギ  →
         12:36        12:54          13:40/13:48   13:57       14:30 
       池山小屋下水場 → 池山尾根林道終点駐車場 →   (車) 自宅
         14:59              15:38                  22:30 
自己評価   眺望★★★★ /達成感★★★ /危険度★ /疲労度★★/ 総合評価★★★★
     
    
紅葉の空木平と空木岳 空木岳 山頂標

はじめに
空木岳は中央アルプスの100名山で木曽駒とセットで登ると効率がいいし稜線歩きも楽しめるが、
日程が2日間になるのでなんとか日帰りで行けるか検討したら、駒ヶ根スキー場上の池山尾根を
ピストンすれば可能だと分かり計画を練る。しかし、コースタイムが林道終点から10時間15分も
かかるのでかなりキツそうだなという印象。気力体力の充実していてあまり暑くない時期に行こ
うと思っていたが、条件がこのようにいろいろ付くので登るチャンスが少なく後回しになってい
た。やっと登ってみようかと思うものの、体調がイマイチ(膝・腰・アキレス腱)でどうしよう
か迷ったが、天気予報がまずまずで、誰か同行者をと声を掛けたらTAKEMARU君が行ってくれそう
なので、直前でやっと決心がついた。(単独ではかなり気合が必要・・)

空木岳は事前の印象があまりパッとしないのでどうもイメージが沸かない。とにかく長い樹林帯
の道を登ってやっと辿り着くような感じだったが・・・。ただ眺望は期待して良さそうか・・。


                     

山行記
当日は睡眠不足。中央道の石川PAでTAKEMARU君と待ち合わせして出発。
出来るだけ日の出と同時に登りたかったが、朝早過ぎるので登山口6時出発を目安に行く。

駒ヶ根ICで降り池山尾根に続く林道へ。最後はかなり悪い道だったので少し時間をロス。しかし
事前にネットで行かれた人の情報だとかなり空いている印象だったが駐車場はなんと満車!。
着いたのが遅かったからか季節がいいのか??。仕方なくすぐ手前の路肩に駐車して準備して予
定よりやや遅れて出発。
このところクマ出没の情報が多いので2人とも熊鈴を鳴らして歩き出す。念のためホイッスルも
持つ

林道終点の駐車スペース(既に満杯・・) 駐車場のこの看板よりスタート!

最初は良く整備された登山道で傾斜も緩いが、あまり飛ばし過ぎないようにTAKEMARU君が先頭で
歩き出す。
30分程で池山小屋下の水場に到着。ここで水を満タンにしようとするが、水がチョロチョロしか
出てないので時間がかかる。
池山周辺は遊歩道などコースが何箇所か分かれるが空木の標識・矢印に沿って歩く。

池山小屋下の水場 苔蒸した林道

登山道はしばらく歩き易かったが、地図上の大地獄・小地獄と書かれているあたりからは梯子が
多くなる。歩き難い場所はワイヤーやらロープも張られているので、ほとんど危険は無い。

階段やらハシゴが多い 小地獄の看板

梯子やら階段の多い場所を抜けると木の根の多いダラダラ登り道になる。時折右手に千畳敷&宝剣
も姿を見せ始める。

こんな橋もあり 右手に宝剣もチラホラ見えてくる♪

更にダラダラの登りを続けると尾根筋に進む道と空木平を経由して行く道との分岐に出る。
このあたりは紅葉もかなり進んでおり木々も鮮やか。後を振り向くと南アルプスの姿もクッキリ
見え、甲斐駒から塩見にかけての稜線が認識出来る。

空木平と稜線の分岐看板 紅葉も鮮やかに・・

この分岐から空木平避難小屋方面に歩を進め少し行くと空木岳が大きく姿を現す。この辺りは紅葉
も更に鮮やかで見事な景色に一人歓声をあげる。

空木岳と空木平避難小屋 稜線の紅葉

空木避難小屋の中を覗くと綺麗でビックリ。これなら避難小屋でも泊まってもいいかなという気持
ちになる。

避難小屋を過ぎると周辺は紅葉したチングルマ等、草紅葉も広がる。夏は花が相当綺麗だろうなと
想像しながら歩く・・が、登りもこの辺りからキツくなり、足が上がらなくなる。ここまでにかな
り足を使ったのか余力が無くなったのか急激にペースダウン。

ナナカマドの発色もまずまず チングルマの紅葉

やっとの思いで駒峰ヒュッテ横に着き、休憩しようかと考えたが、山頂はもうすぐ先なので、
そのまま登ってやっと山頂に到着。三角点と看板を確認して記念撮影。

振り返ると南アルプス 駒峰ヒュッテまでもう一息(この辺がキツかった)

花崗岩だらけのやや広い山頂。景色は素晴らしい!
中央アルプスというだけあって北も南も中央もアルプスの山々のほとんどが視界に♪。
百名山がいくつ見えるか・・?
槍・穂高・笠・乗鞍・御嶽・木曽駒・甲斐駒・仙丈・北岳・間ノ岳・富士・塩見・悪沢・赤石・聖
・光・恵那・八ッ・蓼科ってとこでしょうか? ただこの頃から東の方は雲が沸き始め南ア方面は
雲の中に消えていく。

山頂と南アルプス方面の景色 山頂付近より木曽駒・宝剣方面の景色
槍穂にズーム! 後方は乗鞍?

南駒ヶ岳と後方右に恵那山 御嶽は雲の中

山頂では思ったほど風もないのであまり寒さは感じずゆったり過ごせた。TAKEMARU君にお湯をもら
って味噌汁&おにぎり、それと最近必ず持って行くミニトマトも食べ、あとコーヒーもごちそうに
なり腹ごなししてから下山にかかる。

ミニトマトを食べながらの景色は最高♪ 下山にかかる・・駒峰ヒュッテと空木平


駒峰ヒュッテの中を覗いていったが、これまたかなり綺麗な小屋。この日は数日前にネットで空き
状況を確認した時はガラガラのはずだったが、小屋番のお姉さんに聞いてみたら急に一杯になった
とのこと。天気予報がいいと直前で急に混むらしい。

奇岩の多い稜線 駒石

下りは稜線沿いに駒石経由で下る。空木平の紅葉は鮮やかだが、ちょっとだけ早いような気がする。
写真を撮りながらゆっくり下っていく。

紅葉の稜線を下る 紅葉の樹林帯の道を下る

空木平からの道と合流するとあとは来た道を戻るだけ。帰りは長く感じるのは覚悟。やはり梯子や
階段の多い道をダラダラ下るのはかったるいが膝に負担にならないようになるべく歩幅は小さく歩
く。最初はペースはゆっくりだが高度が下がるにつれ、道が良くなるので次第にペースも上がる。
TAKEMARU君にはずっと前を歩いてもらっていたが逆に段々ペースが落ちてくる。。膝の調子が悪い
らしい。池山小屋下の水場過ぎてからは先に行かせてもらって最後は早足で歩いて無事車に戻った。
かなり厳しい山行のつもりでいたが思ったより時間がかからなかった。。

帰りはこまくさの湯に行くつもりだったが案の定駐車場が一杯で混雑している様子だったので、川
を隔てた対岸の宮田村側にあるこまゆき荘に行って温泉につかる。こちらは空いてて良かった。

その後、菅の台バス停横の駒ヶ根ファームス2Fの南信州ビールの直営レストラン味わい工房に行っ
てビール?でなくて食事をする。ここは観光地化された場所なのでさほど期待していなかったが、マ
ヨネーズが少しかかったソースカツ丼は旨かったし、TAKEMARU君の食べた牛のビール煮も旨かった
ようだで満足だった♪。
駒ヶ根からの帰りの中央道は風呂&メシの後ということもあり、予想通り眠くなってかなり危ない
運転になってしまった。



あとがき

地味な印象だった空木岳だたが、稜線の紅葉も見頃だったこともあってかなり楽しめた。なにより
眺望が良く、晴れると素晴らしい景色が楽しめる♪。

池山尾根はダラダラ登りで想像通り長いが日帰りは充分出来る距離。ただ夏は暑そうなのでやはり
秋に行くのがいいのかもしれない。
朝早くから日帰りで登った人は他にも何組かいたが、皆さん健脚で我々は抜かれまくりで追い抜く
こともなくスゴイ人ばかりで驚いた。(我々も決して遅くはなかったと思うが・・)

今度行く時は木曽駒からの縦走で行ってみたい。