山 行 記 録 No.17
鷲羽岳(2924m)・三俣蓮華岳・双六岳・樅沢岳 |
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| 【日程】 2002年 7月 27日(土)〜30日(火) |
【メ ンバー】 リーダー・奥様 2名 |
| 1日目 自宅 → 新穂高温泉→ わさび平 → 秩父沢 → 鏡平山荘→ 弓折岳稜線→ 双六小屋
(布団1枚2人) 晴れのち曇 1:10 5:40/6:00 7:25/7:50 9:20/9:45 13:00/13:50 15:20/15:35 17:25 |
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| 2日目 双六小屋 → 三俣山荘→ 鷲羽岳 → 三俣山荘→ 三俣蓮華岳→ 双六岳→ 双六小屋 (布団2枚3人) 晴れのち霧 5:45 9:05/9:45 10:35/10:50 11:30/12:20 13:30/13:35 14:40/15:10 16:30 |
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| 3日目 双六小屋 →樅沢岳 →双六小屋→弓折岳稜線→ 鏡平山荘 →秩父沢 → わさび平→新穂高温泉→平湯 晴れ 5:45 6:05/6:35 7:00/7:45 9:00/9:10 9:45/10:25 12:00/13:00 13:35/14:00 15:15 |
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| 4日目 平湯温泉(岡田屋旅館) → 自宅 晴れ |
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| 自己評価 : 眺望★★★★★ /危険度★★ /疲労度★★★★★ /達成感★★★ /満足度★★★★ |
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鷲羽岳(双六小屋近くより)
はじめに
今年の夏の山登りはどこに行こうかと思案していたのが5月頃。
最初は花の綺麗な白馬岳にでも再登しようかと考え、お盆休みの白馬山荘・個室を予約しておいた。
それと休みも長いので白馬だけではと思い、アルプス表銀座も検討、別の日で燕山荘の個室も予約
した。
しかし、お盆休みは天候がやや不安定になるのと、お花畑も少し咲いている種類も減って、秋らしく
なっていく。やはりベストシーズンから少しズレたような感じがする。
やはりベストシーズンの北アルプスの稜線漫歩をしたい思いに駆られた。そうするとやはり時期は
梅雨明け10日の7月下旬である。しかし、長い休みは取れない。なんとか平日2日休みをもらい
計4日間を使ってどこに行ってみようかと検討。
雲ノ平や薬師、水晶、鷲羽、黒部五郎などが候補に挙がったが全部行くのは当然無理で、ゆったり
歩きをちょっとでも楽しむなら、雲ノ平や高天ヶ原、百名山に行くなら鷲羽・水晶あたりになる。家から
車を使って短時間で移動、登り下りを同じ場所から行ける場所、コース取りを考慮すると新穂高か
折立又は七倉をベースに考える。するとやはり折立はちょっと遠いし、七倉は急登と、小屋の混雑等
を考えると新穂高から登るのがよさそうだと、こちらに決めた。(やはりこちらのほうが華やかな
感じもするし・・・・)
そして最終目的地は初日の登りの調子をみてから決めることにした。
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1日目
初日はいきなり灼熱地獄となってしまった。
今回の山行は夏山のベストシーズンでもあり、楽しみにしていた裏銀座の山々を歩けるとあって
トレーニングも積み(2〜3週間毎晩歩いただけだけど)少しは自信をもって挑んだが初日でくじけて
しまった。というのも連日の暑さで、この日も高山や松本でも最高気温が34〜35度位になったよう
で、いつもは標高の高い所からスタートすることが多かったがこの日は標高1000m位の新穂高の
無料駐車場からで、しかも予定の出発時刻よりも遅れたため、想像もしていなかった暑さとの闘いと
なった。(ザックの重量も堪えた原因)
秩父沢の水場まではまずまずのペースだったが登りがキツクなるにつれ、日も高くなり暑さが加わり
急激にペースダウン。鏡平までが相当長く感じられた。水分を相当補給したがそれでも飲み足らない。
ようやく鏡平に着いたら、奥様は今日はここで泊まると言い出すが、あわよくば三俣山荘まで行こうと
していた予定は大きく狂ってしまう。一応小屋の人に混雑状況を聞いたが今日は暑いのでバテる人が
多く、週末とも重なり、かなりの混雑の予想といわれた。名物カキ氷を食べ、槍を見ながら奥様の気を
取り直させ双六小屋に向かう。
弓折岳の稜線に行くとようやく涼しくなり暑さから開放された。稜線をゆっくり歩き、お花畑を見ながら
双六小屋に着いたのはもう1回目の食事が始まっている非常識な時刻となってしまった。がその後も
まだかなり人が上がって来ていたようだった。小屋はかなり混雑はしていたが対応はよく綺麗で
雰囲気はいい。小屋の外のテーブルでは既に大勢の人が宴会で盛り上がっていた。
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2日目
予定では3泊で水晶岳か雲ノ平に行くはずだったが初日ですっかりメゲてしまい、この日はメイン
ザックを双六小屋にデポ、サブザックでの山行となる軟弱ぶりを発揮。結局、水晶・雲ノ平両方とも
あきらめてしまった。 非常に残念!!
途中で初日にわさび平で会った赤牛岳に行くという人たちにまた三俣蓮華に登る分岐の所で会った
が、3人のところが2人になっているのでどうしたのか聞いたら1人は帰ったという。やはりこの暑さで
バテたようだ。(しかし読売新道まで行こうという人がバテるかネエー)ただし残った1人のおじさんは
ものすごい大きなザックを背負っていた。まるで強力のようだった・・・。
三俣山荘まで巻き道を選択したが以外とアップダウンがあり、途中朝食の弁当を食べたりと結構
時間がかかってしまう。とはいえ天気は最高で、鷲羽岳の次第に大きくなる姿もよく、三俣カールの
お花畑や途中の水場でのおいしい水を飲んで楽しんだ。このあたりは人も少なく静かで雰囲気も
景色も最高だ。
三俣山荘から鷲羽岳へのピストンは奥様を待たせリーダー単独で気合を入れ急いで登った甲斐が
あり、見た目よりは早く頂上に着き(空荷だとやたら速い)、素晴らしい景色を存分に堪能することが
出来た。眼下の鷲羽池、黒部五郎、薬師、立山方面、水晶、野口五郎や燕?、槍、笠ヶ岳、双六
方面等等。 鷲羽からの下山道で雷鳥が砂浴びをしていた。(写真集参照)

鷲羽山頂 鷲羽より水晶
鷲羽より野口五郎方面 鷲羽池と槍
三俣山荘でゆっくり昼食、名物のケーキセットも食べた。元気も出て帰路は三俣−双六の稜線
ルートを通った。三俣蓮華岳の山頂はガスでなにも見えず。双六の山頂からの槍の写真を撮ろうと
張り切っていたが槍は見えず、少し待機してみたが顔は出してくれなかった。冷静に考えれば朝
出発のとき前日の疲れから、行きに稜線ルートを選ばなかったのが失敗のようだった。

三俣蓮華岳山頂 双六岳山頂
弓折岳稜線上のお花畑
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3日目
前日双六山頂からの槍が見られなかったので槍を見るため樅沢岳に登ってみた。天気はやや
曇りがちながらも槍はよく見えた。今日は新穂高まで下るだけということもあり、登った日のよう
に暑くなったがバテることなく歩けた。しかし下ってみると結構距離があるなと感じた(こんな暑さ
の中、行きはよく登ったもんだと我ながら感心した)
天気は晴れるにこしたことはないが夏の晴れ=暑さということを今回は身に染みて感じた。
下山後、平湯温泉に移動、よく行く温泉旅館(岡田旅館)に泊まり、ゆっくり温泉につかった。
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おまけ
この山行のあと体脂肪が急に減っていたので驚いた。体力を想像以上に消耗したようで
2週間後(常念岳登山中)には帯状疱疹も患ってしまったのもこの山行が少し原因かも・・・。
暑さ対策はやはり朝早い時刻の出発とザックを軽くすること一番(当たり前か)だと見に沁みて
感じた。 いい教訓になった。
水晶岳は早い機会に絶対リベンジ登山してやる!と心に誓った・・・。クー・・・・・・。