山 行 記 録 No.33                         

八ヶ岳(2899m)

【日程】 2003年 6月 7日(土)
  【メ ンバー】  リーダー ・ 奥様  2名
曇りのち   自宅 →(車)  美濃戸 →  行者小屋 → 地蔵の頭 → 赤岳天望荘 → 赤岳山頂 →
時々霧
      3:10        5:40/6:00     7:50/8:10   9:15/9:15    9:20/9:30    10:00/10:30   
         (文三郎尾根経由) 行者小屋 →  美濃戸  →  途中観光 →  (車) 自宅

                         11:40/12:05     13:35/14:00                    21:30     
自己評価  眺望★★ /達成感★★  /危険度★★★  /疲労度★★★ /総合評価★   
        
    

        
          赤岳(行者小屋より)                赤岳山頂
はじめに
中央高速からよく見える八ヶ岳。清里や野辺山あたりからやはるか北アルプスからでもその姿
をよく見ることが出来る。やはり早い機会に登ってみたかった山のひとつ。しかしどのガイドブッ
クにもモデルコースは1泊コースばかりだが、よーく地図を見るとコースタイムの最短は美濃戸
からのコースで約7時間で往復できるではないか・・・。また3週間後に行く予定の利尻岳も麓か
ら日帰りのロングコースだがそれと似ており?練習にももってこいだと思い登ることにした。

    

日帰り
メンバーは奥様と2人。ホントはもう少し大勢で登る予定だったが都合がつかなくなる人続出。日
帰りで登るには朝早く出発しなければキビシイ。
中央道の小淵沢I.C経由で美濃戸口まであっという間に到着。ここから美濃戸までの道は入口が
ここでいいのかと迷うくらいの細い道。美濃戸では赤岳山荘の駐車場に停める。(1000円/1日)

ゆっくり仕度して歩き出す。出だしは緩やかな登りの林道。こういう出だしは得意とするリーダー
だったが、なぜかこの日は体調あまり良くないのかスピードが上がらず、いきなり大汗をかきはじ
める。しかも左足の付け根のあたりになんとなく違和感がありキツイ登りになっていく。対照的に
奥様のペースはは快調で、リーダーがザックから物を取り出したり靴紐を直したりしてる間にどん
どん引き離されていき全然追いつけないほど快(怪)ペース。ダラダラ登りの長ーい林道歩きは非
常にカッタルかったが、行者小屋には少し早めに到着出来た。
    
      行者小屋           赤岳(左)と中岳(右)          阿弥陀岳

行者小屋からはこれから登る赤岳をはじめ八ヶ岳の核心部の山々を見ることが出来る。
ここからがいよいよ急登となる。地蔵尾根と文三郎尾根からとどちらから登るか考えながら赤岳
のほうを見上げると向かって右から登る文三郎尾根は鉄の階段のようなものが取り付けられて
おりなんとなく興ざめしたので地蔵尾根から登ることにした。かなりの急登でしかも最初は雪の残
っている溝状の道、その後はガレ場でのクサリやハシゴの連続。。高度は気持ちよく稼げさっき
休んでいた行者小屋があっという間に小さくなっていく。しかし奥様はクサリのあるような苦手な
道で急速にペースダウン。危ない箇所はやはりゆっくり登るにこしたことはない。

天気は次第に下り坂で赤岳のピーク付近がガスがかかり始め姿が見えたり隠れたりしだした。
地蔵尾根の上から見る赤岳はなかなかの眺めだったが残念ながら稜線に出てからの東側の景
色はガスでみられなかった。

     
    雪の残る登山道           地蔵の頭           地蔵尾根からの赤岳  

赤岳天望荘で少し休み赤岳への最後の登り。所々にシャクナゲやミヤマキンバイなどが咲き始め
ており目を楽しませてくれる。かなり長いクサリの登りを過ぎて更に少し登った所が赤岳のピーク。
思ったより早く着いたが景色は八ヶ岳の北側はなんとか望めたが期待していた富士山や南アなど
はまったく見られなかった・・・残念。

     
     長いクサリ場          岩の間から咲いた花         赤岳頂上

帰りは文三郎尾根から下る。かなりガレており足場の悪い所をを降りると今度は滑るザレ道、そし
て長い階段そして雪の残る道とすれ違う人も多くなり足取りはゆっくりペース。
行者小屋で休憩のあとはまたまた長い林道歩きで下る。途中3頭連れの鹿を見たがこちらをかな
り警戒して写真を遠目に撮ったがいい出来ではなく、しかもすぐ逃げられた。

昼過ぎてるこの時間でも土曜日だからか、まだかなりの人が登ってくる。道はダラダラなのだが石
が多く転がっておりあまり飛ばせないでそろそろ膝に負担が・・・と思ってるうちに美濃戸に戻った。

帰りは温泉に立ち寄ったりふらふらドライブしたりしながら家路に・・・。ところが夕方雷とにわか雨
八ヶ岳のほうに目をやると硫黄岳のてっぺんの方向に稲妻が横に走っていた・・・。
既に暗くなっていた時間だったがあれだけたくさん登った人達は大丈夫か?と思った。
     
おまけ

八ヶ岳は都心からの交通の便がよくバリエーションも豊富なせいか人も多く賑わいがあるが、文三
郎尾根で特に思ったが、かなり荒れてきており、踏み跡も多く登山道もこれからますます荒れてい
くのではないかと心配になった。整備するにも逆に自然破壊につながることもありこれといったいい
対策はなかなか見つからなさそうな気がした・・・。