山 行 記 録 No.146  

焼山(2400m) 北面台地 山スキーA

【日程】 2008年 3月 8日(土)   【メ ンバー】  かっきー大ちゃんよっしーMAT
           たかやんきむひろmoto.p・お気楽  8名 
日帰り        自宅 →(車)笹倉温泉 → アマナ平  → 焼山 北面台地末端  →  1720m付近
曇りのち晴れ     0:00      4:40/06:26    9:22/9:48       10:40           12:20/12:33
           標高2220m → 焼山火口標高2315m付近→ 標高2220m →  アマナ平 

            14:25/14:40         14:55/15:16       15:27/15:41    16:31/16:40  
             → 笹倉温泉(車)  →  自宅
                    17:44/18:55         23:20
自己評価  眺望★★★★/達成感★★★★/危険度★★★/疲労度★★★★/総合評価★★★★
     
    
北面台地より焼山 焼山 山頂と火口

はじめに
1年前の同じ時期に単独で行ってもうちょっとの所で敗退した焼山。
今年はなんとか山頂を踏んでみたいもんだ。
ただ時期的には4月上〜中旬位のザラメになってからが良さそうだが、いつ行けるか?天気がその
時にいいか分からないので、チャンスあれば早めに行きたいと思っていた。
ちょうど、前週の週末が終わっていつものメンバーで今週末はどこにするかという話になった時に
、最初は栂池・白馬界隈でまったり系とか火打とか二手に分かれようかとかの意見が出てた予定を
自分が「焼山」と言い出して、調整?していただいてなんとか皆さんにお付き合いしていただける
ことになった。(スンマセンね)
自分的には前回の三田原の失態を早く取り返すべく・・山スキーに行けることになったので、なん
とかいい印象を残したいが・・
(写真は同行の皆さんよりお借りしました)
(参考:2007年3月のレポ

山行記


当日は早めに帰宅して早く出発したかったが、歯医者に行くのと重なりちょっと遅くなりそうな所
で、けもさんも行けることになった!との連絡が入り、予定より遅くなって出発。。
と、高速に乗ってICを3つ過ぎた所で靴を忘れたことが発覚!取りに戻ったりで1時間半のタイム
ロス。ただでさえロングコースでキツイ所なんでロスは痛いが、車がけも氏のだったこともあって
運転もほとんどやってもらっちゃったので体は楽。
予定よりかなり遅れて笹倉温泉に到着したが龍雲荘から先は除雪がされてないため龍雲荘の駐車場
に停めて仮眠。
すでに大阪組も到着していて仮眠している。天気は星も出ていて期待が膨らむ。

笹倉温泉で出発準備 笹倉温泉脇の除雪終了点よりスタート

そして日の出前には出発しようと思っていたが、天気が悪くなって雪もチラチラ。。急にテンショ
ン下がって、まぁ適当に行けるとこまででいいやと思ってしまって、かなり遅めに起きて同行メン
バーが準備し始めた頃になってやっと出発の準備。
結局テン泊組の6人より先に出ていこうとした目論見は外れ、全員同じ時間に出発となった。
(ラッセルのお役にに立てずスミマセン)
登り始めからやはりトレースは無く、延々とラッセルしていくことになった。最初の橋も雪がテン
コ盛りに積もっていて、寡雪だった去年とは全く違う。

雪の積もった橋を渡る けも氏先頭でラッセル

林道の九十九折を怪我から回復途中とは思えない足でけも氏がガンガンショートカットしながら
ラッセルしていく。
さすがのコース取りで無駄無く進む。
天気は雪がちょうど止んで曇りであまり寒くはない。
しかし、アマナ平までが遠い。特にテン泊組はヒーヒー言いながら登っている。去年の記憶を辿り
ながら歩くが、もうそろそろと何度も思いながら・・やっとアマナ平に到着。ここでやっとテン泊
組が重い荷物から解放された。ここまででかなり時間もかかっている・・。

アマナ平までは地形が複雑 アマナ平で休憩

アマナ平で少し休憩した後出発。
ここからラッセルの主役は重荷から解放されたあう氏。
急斜面をジグ切って登って行くと少し平な斜面に・・北面台地の末端に・・と思いながら先を何回
も見るが、焼山は姿を現さない。去年よりラッセルが多い分遠く感じる。

焼山と北面大地!! 次第に晴れて焼山も綺麗に見えてくる

前方は雲がまだ取れていないようで、やがて焼山が姿を現したが上の方は雲の中に隠れたままだっ
た。しかし半分程度は見えていて、またこの雰囲気を味わう事が出来て嬉しい♪ 去年より雪がか
なり多いせいか白さも際立っている。

北面台地を黙々と登る 焼山の姿も次第に大きく・・

北面台地を歩いていると次第に雲が取れて来て、焼山の姿もクッキリ見えてくるが、同時に風も無
くなり暑い!
焼山の全景が見えるとテンションも上がる!
ここで一番テンションの上がった大ちゃんが一気にラッセルしてグイグイ先頭で行く。
北面台地は次第に斜度が増し登りがキツくなってくるとラッセルも交代交代で登る。
雪はやや重の締まりパウダーっぽい雪だが結構沈む。

北面台地上部 北面台地上部で右に廻りこむ

1回簡単に休んだが、あまり休憩も取らずに黙々と登って行く。
かなり時間的にキツイかなと思うようになったが、まだ希望を捨てずに登る。前方の大きな岩の場
所よりかなり手前で右にトラバースし始め、去年撤退した2100m付近はほぼ同じ時刻になったが、
そのまま登って行く。

北面台地を詰め大きな岩を右手に廻り込む

火口のお釜の見える場所まであと僅かな所(2200m付近)で急にクラストし始めアイゼンに切り替
える。しかしクラスト箇所も少しだけでまた雪が深くなったがそのままツボ足で火口の一角に出た。
火口のお釜の中を覗き込むが真っ白い雪があるだけ。

この辺りでアイゼンに履き替える 最後の登り

山頂三角点はちょうど向かいの一番高い場所だが、一旦お釜に降りて登って行くとなるとラッセル
もあるし30〜40分以上はかかるのではないかと思い、自分としては最大限にタイムリミットを考え
ても15時過ぎが限界と判断していたので、ここで素直に引き返すことにした。三角点までは行けな
かったものの、お釜を見る事も出来たので満足した。
メンバーの中にはちょっと残念な気持ちもあったがやはり限界でしょう・・ヘッデン滑走を考えれ
ばやってやれないこともないが、危ないし・・。。

山頂火口壁からは見事な雲海
嬉しさ半分悔しさ半分! 全員で記念撮影!

最高の天気で雲海が見事♪

そして全員で記念撮影をして、アイゼンに履き替えた場所まで僅かばかり戻って、板を履いて滑走
準備。

山頂方面からスキーデポ地点まではの下り アイゼン歩行で慎重に下る・・

そして、いよいよお楽しみの滑り♪
アイゼンに履き替えた場所から20m位はアイスバーンなので慎重に滑り降り、ややパウダー気味の
場所でまだ全員滑走準備が出来る前に少し滑ってみる。ちょっと重いがトップをしっかり浮かせれ
ば問題無し。今シーズン途中からの板はあまり幅が広くないため浮き上がりが悪いが、思いっきり
テール加重のジャンプターン気味にして滑るとキッチリ浮いてくれて浮遊感覚が味わえた♪。

滑走開始直後の斜面を慎重に滑る
やや重だがまずまずのパウダー 貸切の北面台地に向けてGO!

メンバー皆思い思いでシュプールを描く。。
やはり、ここのオープンバーンはいい♪

最高の斜面♪ 広々オープンバーン♪

しかも、この北面台地には後続も誰もなく、我々だけの貸切!! なんともいえない贅沢な滑りに
酔った。。

貸切の北面台地にシュプールを描く♪

上部は最高の斜面でした♪


一応ルートを間違いないようにしながら登りのトレースから大きく外すことなく滑る。

そして標高1300mより下ると雲海の中に入ったのかガスで見通しが極端に悪くなったので、トレース
沿いに正確に滑って行く。アマナ平に降りる斜面は少し急だが、適当に滑り易い斜面を拾って滑るが
、このあたりから雪は少し重くなる。

アマナ平に着くと少しガスは取れてきた。

夕焼けの中笹倉温泉を目指し林道を滑る 笹倉温泉に到着! お疲れさんでした。

アマナ平でテン泊するメンバーとここで分かれるが、日没時間も近いので全員揃う前に先に滑り降り
ることにする。林道沿いのトレースを修正しながら前をけも氏が滑り、若干登り返しで少し手こずり
ながらもほぼトレース沿いに滑る。林道滑りは足が痛くなるし、かなりかったるいなーと思いながら
黙々と滑る。この辺りはどうしても消化試合?になってしまう・・。

最後は林道をショートカットして最短コースを選んで滑り、夕焼けで空が少し赤く染まった頃ようや
く橋の所に出た。
更に少し滑って笹倉温泉に無事帰着。
大変疲れたけど充実の山スキーでした♪

 

おまけ

昨年来た時にあと少しの所で敗退と思っていたが、やはり撤退地点から山頂まではまだかなり登りが
残っていたようだ。(あの時の撤退の判断はやはり正しかった)
やはり朝は明るくなる前から登り始めないと時間的に苦しい。それと時期がもう少し遅くなって全体
が締まった雪にならないとラッセルでタイムロスする可能性大。
山の雰囲気や北面台地のオープンバーンは魅力的だが、北面台地に乗るまでがかったるい。。
焼山は見えるまでが長いし、見えてからは更に長い・・!

同行者の皆さんも体力があって、なんとか足引っ張らずに行けたが、ラッセルではあまり役に立てな
くてスンマセン。。やはり他力ラッセルに頼るのではいけませんね〜・・。
昨年と体力はほとんど変わってないようなので、また次の機会には登頂出来るよう頑張ります!



今回のGPSデーターはこちらです。
(重いです)
※あくまで参考程度に御覧下さい。条件によってルートは大きく異なりますので・・。



                    スキーのページトップに戻る