山 行 記 録 No.35  その2                       


礼文に向かう船から撮った利尻   
さて利尻岳を登ったばかりの興奮冷めやらぬうち礼文に移動し
ていく。船のデッキから遠くなる利尻の姿をずっと眺めてた。、
ずっと見てても飽きない。ただ海は白波が立ちかなり時化ていた。

礼文に着き、また宿の車で迎えに来てもらい、一休みしたあと
宿のそばの元地の海岸を散策。猫岩や桃岩を見学。
大昔、一度来たことある礼文だが町の雰囲気が何か新しくなって
おり印象が変わっていた。。

3日目
礼文の朝は曇りの天気で今にも雨が降りそうで、しかも風が強い。
今日はまたまた張り切り8時間コースでもと思ったが、欲張りなので8時間コース半分と南の4時間
コース半分を歩くことにした。

礼文は簡単に廻るならレンタカーがいいが、車だと同じ場所に必ず戻らなければならないので、歩く
には不便。本数の少ないバスの時刻表を研究し、先にスコトンに行き、その後桃岩や元地灯台等に
行くことにした。

元地の宿から朝、香深まで送ってもらい7:45発のバスに乗って西上泊まで行く。1時間のバスの中
天気も悪いのでカッパを着たりして身支度を整えながら準備する。残念ながらレブンアツモリソウの花
の時期はもう終わってるらしいので、この群生地はパスした

西上泊のバス停から100m程歩き、階段を上がった所が澄海岬。この岬への階段の両脇にはお花
畑が広がり、早くも期待が高まる。海も綺麗だったが太陽が出てないため、色がイマイチ鮮やかでは
ない。しかし風が強い強い・・。帽子が飛ばされたが危うく海にドボンしないで済んだ。団体さんを大勢
乗せたバスが何台か来るがこの風と寒さだと薄着の観光客はかわいそう。我が登山隊?はフリース
の上に雨カッパ上下という完璧なカッコで寒さをしのぐ。

      猫岩             ハマナス          お花畑と海        ゴロタ山近く

澄海岬から鉄府に向かう。小さな丘(山)を乗り越えて行く。ここはエゾカンゾウが結構咲いている。
鉄府の街を過ぎて海岸線の砂浜を歩く。ここでヒトデに食われた穴あき貝殻を拾い(観光気分・・)
今度はゴロタ山を目指す。ここの登りは標高差が200m近くあり山登りの雰囲気。ここが一番風に吹か
れた所でものすごい強風・・・。東京の真冬なみの寒さ。あとでわかったが気温も9度。歩いてないと寒
くていられない。しかしずっと見事なお花畑の連続で飽きない。しかも歩いている人も少ない。
ゴロタ山から見たスコトン岬も見事だったし、スコトン岬までの道の横にも花、花。静かなハイキングを
満喫した。

スコトン岬ではバスを1時間近くも待ち、そこで前日利尻山頂で会ったこの日1番乗りで登頂した福岡
から来たおばさん2人連れにまた会ったが、昼なのにもう8時間コースを歩いて来たという。なんという
タフネスぶり・・・。今の日本ではこの世代の人達が一番元気かも・・・。

バスで香深まで戻り、バスを乗り換え桃岩展望台へ。ここから元地灯台経由で知床まで歩く。このコー
スもゴロタ山−スコトンに負けず劣らずの花。。時間も遅く強風と寒さのせいもあって人もほとんどいな
い。いろんな花の写真を撮りながら知床まで歩く。残念だったのは花と利尻の写真を撮りたかったが
あいにくの曇りで利尻は見えたが下のほうだけ。ただの島になっていた。

        ゴロタ山よりスコトン岬            レブンウスユキソウ     お花畑と利尻島

知床からタクシーで香深まで戻り、宿の人のお迎えで本日のハイキングは無事終了。
天気はイマイチだが雨に降られなくて良かった。

4日目
この日は移動して家まで戻るのみ。天気は相変わらずの曇り空。稚内までの船は行きよりさらに混雑
していた。こんなことになるだろうと1等のラウンジ席を予約していて大正解。飛行機のビジネスクラス
とまったく同じ椅子でゆっくりくつろげた。
稚内からは来る時と同じ道を戻り途中苫前でウニ丼を食べ旭川空港に向かったが、少し飛行機の出
発まで時間が余ったので空港から近い美瑛までドライブ。ちょっと雰囲気を味わっただけで帰路に。
飛行機の中からの景色でずっと雲海だったが、日が傾くと巨大なブロッケン現象が現れた。飛行機
が雲にぼんやり映し出された。↓を御参照・・。今まで何百回と飛行機乗ったがこんなの初めて見た。
最後まで山モードだったか。。


美瑛の
ラベンダー畑


帰りの飛行機での
巨大ブロッケン

(ここだけサムネイルです)

○写真はONLINE ALBUMにリンクしてますので拡大写真とこのほかの写真はそちらで御覧下さい。
(利尻と別のフォルダになってます。利尻が出たら‘他のアルバム’というところをクリックして下さい)

 
あとがき
あっという間の早回りでの山登り&ハイキング。。強行日程は自分自身感心しないが、またゆっくり
訪れてみたいもんだ。
利尻と礼文は気候も同じようで微妙に違うこともわかった。やはり北海道は春から夏が一番いい。
しかし人の多さにもホントびっくり。しかも団体さんばかりで、しかもリタイヤしたような人達ばかり。
いい時代に生きた人なのか・・・まだまだ日本は幸せか・・・。

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