山 行 記 録 No.35                        

利尻岳(1721m)・礼文島

【日程】 2003年 6月 27日(金)〜30日(月)
メ ンバー】  リーダー・奥様  2名
1日目  自宅(車) → 羽田空港(JAS) → 旭川空港(車) → サロベツ原野 →  稚内(船) →  鴛泊港 → ホテル
 曇り   
 5:15        6:20/7:25         9:00/9:40       14:00       14:45/15:30     17:10      17:30
2日目  ホテル → 北麓野営場 → 甘露泉水 →  5合目 → 6合目(第一見晴台) → 8合目(長官山) → 9合目
霧のち晴  
 3:00       3:10/3:15   3:25/3:30    4:30/4:35     4:55/5:10            6:15/6:25      7:05/7:20
        沓形コース分岐 → 利尻岳北峰山頂 →  9合目 → 8合目(長官山) → 7合目  →  6合目 
             7:45          8:05/8:25        8:50      9:30/9:40       10:15    10:30/10:40
        5合目 →  4合目 → 甘露泉水 →北麓野営場(車) →  ホテル →  鴛泊港(船) →  礼文(香深) 
        10:55      11:20   11:40/11:45   11:50/12:15    12:20/12:30  12:35/13:15     13:55 
3日目  旅館(車) → 香深(バス) → 西上泊(澄海岬) → 鉄府 → ゴロタ山 → スコトン岬(バス) → 香深(バス)
 曇り 
  7:15        7:25/7:45     8:50/9:10                         13:00/14:03     15:09/15:15
        → 桃岩展望台 → 元地灯台 → 知床(タクシー) → 香深(車) → 旅館 
           15:23/15:25             17:10/17:20        17:30     18:00
4日目   礼文(船) →   稚内(車) → サロベツ原野 → 美瑛  → 旭川空港(JAS) → 羽田(車) → 自宅
 曇り   
  8:45     10:40/11:40                 16:30/16:45  17:10/17:55    19:35/20:15   21:30
自己評価  眺望★★★★ /達成感★★★★ /危険度★★ /疲労度★★★/総合評価★★★★   
        
    

         
        利尻岳(8合目長官山より)         利尻岳(鴛泊→香深フェリーより)     
はじめに
出張の多い自分にとって航空会社のマイレージサービスは非常にありがたい。今回は自分JASの
マイルが貯まっており年内に使わないと無効になるマイルもあるのと、奥様のNW(ノースウェスト)の
マイルも貯まっているため、GWあたりに九州か四国にでも行こうかと計画したが使える日程が短い
ため、6月か7月の週末を絡めて休みを取ってどっか行こうと考えたが、奥様が礼文島に行きたいと
言い出したので、じゃオレは利尻ということであっさり行先が決定した。

しかし利尻だと全日空の稚内線か千歳乗換えで利尻に直接入るのが速いが、JASはあいにくどちら
も乗り入れてないため旭川からレンタカーで稚内まで行きそこから船で島に渡ることにした。

少し誤算だったのが島の宿。この時期、週末だろうが平日だろうがものすごい混みよう・・・。何軒も
宿にTELするもどこも一杯。もちろんネットで空いてるような所もない。1泊分を確保するのに10軒以
上TELをかけても空いてない・・・。しかたなく利尻の方は観光協会で空き状況を教えてくれたので聞
いてみてからTEL。。ようやく取れる有様。礼文もTELをかけまくり3泊とも別々の宿でなんとか確保す
ることが出来た。

ただ、予備日がまったくないので天気だけは気がかり。週間天気予報を毎日睨んでいたが目まぐる
しく変わる予報にはちょっと振り回され、予報が変わるたび一喜一憂しておりました。
  

1日目

最近は羽田空港近くの駐車場もネットで安い料金の所が出回っており、電車で行ってもさほど変わ
らなくなっているので朝早い出発のこともあってこれを利用した。
羽田から乗った飛行機は団体さんで一杯。しかもみんなザックを持っており、山に行く人が多そうだ。
大雪山系の山に行くのかなと勝手に想像。
旭川空港から安いレンタカーを借り(4日で\18,500/税・保険込)日本海オロロンラインを通って一路
稚内を目指す。途中サロベツ原野で利尻をバックに花の写真を撮ろうとしたがあいにく曇りで叶わず。

稚内のフェリー乗り場には途中ゆっくりしたせいか、あまり時間の余裕なく着いた。リーダーは大昔に
一度礼文に行ったことあるが、フェリー乗り場の記憶がない。しかも周辺がかなり開けたような感じが
した。

荷物を降ろし徒歩2〜3分の所にある無料駐車場に車を置く。
しかし着いてビックリしたのがものすごい人の数。しかもみんな団体。。しかもみんなザックを持って
る・・・。これは明日の利尻の山はどんなことになるんだと。。


    サロベツ原野       フェリーターミナルの混雑      稚内港                 見えてきた利尻岳

フェリーは混雑していてデッキをふらふら。カモメにえさやる人を見ながら暇つぶし。

フェリーが利尻に近づくと見えてきました。利尻岳の姿。港に到着後、今日の宿、カーザホテルリシリ
のスタッフの人の迎えで無事到着。
宿の夕食は海鮮BBQと活きウニという豪華な物を食べて翌日に備える。
翌日の予定を聞かれて利尻に登ってから礼文に移動するので、出来るだけ早く出発したいと言ったと
ころ、なんと朝3時に北麓野営場まで車で送ってくれることになり大助かり。団体登山の人達より先に
行ける・・・。
普通の宿は野営場まで送ってくれるのはたいてい朝5時に出発すると観光協会のお姉さんに聞いて
おり、その日のうちに礼文行きの船に乗ろうとすると下りであせって転倒事故を起こすとか、人が多く
てすれ違いに時間がかかるとかでお薦め出来ないと脅かされていたがこれでかなり楽な行程で登れ
ることになった。
  
2日目
朝2時過ぎに起き予定通り3時に宿を出発。この時期3時でも空が白み始めており意外に明るい。
昨夜の天気予報では利尻島は夕方までの降水確率0%で文句なく晴れのはずがガスで強風・・・。
同行の奥様は早くもビビリだす。
しかし、登り出せば必ず雲海が見れると思ったリーダー、でも少し心配しながらの出発。
ヘッデンをつけようとしたが3時過ぎでも薄明るくなってきており必要ない位だ。

緩やかな樹林帯の登りをゆっくり目のペースで行く。5合目の手前あたりからかなり明るくなってきて
リーダーの予想通り雲海が見え出した。しかも朝日が出てモルゲンロートまで見れた。こりゃー今日は
最高だ!と思ったのも束の間、すぐに樹林帯の木々が強風にさらされものすごい音。しかも雨までパラ
ついてきた。
このまま8合目より上の稜線上の吹きっさらしに出たら間違いなくヤバイ。昨日の宿でも百名山の99
座登って今回が100座目という人が去年の同じ時期強風で敗退したという話が頭をよぎる。
しかも奥様もビビリ戻ろうと言い出す始末。そんな天気悪くなるはずないと思い、とりあえず8合目の
長官山までは樹林帯なのでそこまで行ってみて判断しようと思い登り続ける。

ところが長官山に着いたらさっきまでの強風がピタリと止み、しかもガスが晴れて来た!
そして正面に利尻岳の見事な姿が・・・・。この瞬間はホント感動モノだった。


  モルゲンロートと雲海       日の出        ガスの中から利尻の姿   そしてクッキリ利尻が

8合目から9合目にかけては花がたくさん咲いており、写真を撮りながらはやる気持ちを抑えながら
登って行く。見晴らしが良いだけで自然とテンションも上がってくる・・・。
9合目から上のザレて荒れた滑りやすい道は確かに登りづらいがそんなに苦にはならない。沓形から
合流点を過ぎて更にロープを伝って少し登るとそこは頂上。

さすがに眺望は最高です。南東側に少し雲が出てたけど、礼文や稚内の海岸沿いもクッキリ。天気の
女神にまたまた感謝!です。
南峰も手に取れる近さにあったのですが立ち入り禁止だし、崩落も激しそうなので今回は遠慮した。

 砂礫の登りづらい道         山頂            南峰とローソク岩     礼文島もクッキリ    

下山は予想通りたくさんの人とすれ違い、団体さんも多くそのたびに狭い道ですれ違いを待つ時間が
多くなった。8合目の登り返しで足がツリそうになったので少しペースを落とし下る。利尻岳を振り返り
写真を撮り直し、5合目あたりまでは樹林帯の背の低い木に何度も頭をぶつけたり、帽子を飛ばされ
たりしながら下り、3合目甘露泉水のでおいしい水を味わい、北麓野営場には昼前に戻ることが出来
た。

   リシリヒナゲシ        長官山(8合目)       甘露泉水(3合目)  礼文に向かう船より利尻岳

計画だと沓形から15:20発の礼文島香深行きの船に乗る予定だったが鴛泊からの13:15発の船に
余裕で間に合った。ちょっと慌ただしかった利尻だったが、またじっくりゆっくり来てみたい。
標高差1500mの日帰りは結構キツく、久々に重い筋肉痛になった。

最後にフェリーターミナル2Fの食堂でウニ丼を食して(甘くて旨かった)礼文に向かった。

※このページの拡大及びその他の写真はONLINE ALBUMにリンクしてますので御覧下さい。

後半 礼文編へつづく・・・・