山 行 記 録 No.47                         

両神山(1723m)

【日程】 2003年 12月 13日(土)
  【メ ンバー】  リーダー・NT君・ラベンさん   3名
快晴    自宅 →(車) 日向大谷 →  会所  → 八海山 → 弘法の井戸 → 清滝小屋 → 両神神社 
        5:15       7:35/7:55       8:20      9:00      9:22        9:32/9:54   10:34/10:40 
        → 山頂剣が峰 →  両神神社 → 清滝小屋  → 会所 → 日向大谷 → (車) 自宅

            11:05/12:05     12:23      12:45/12:58    13:50   14:15/14:30       18:30
自己評価  眺望★★★ /達成感★★★  /危険度★ /疲労度★★★ /総合評価★★★
        
    

   
          両神山遠景(吉田町より)                 両神山 山頂剣が峰 


はじめに
秩父山塊は姿見れども山の数が多く、どれがどの山?っていう山が多く、パッと見名前もよくわか
らない。太平洋側の気候なので雪が少なく、スキー場もないので、あまり出かける機会も多くない。
12月のこの時期、高い山や日本海側の山は雪に閉ざされるので、やはり秩父や奥多摩方面の山
に目が行ってしまう。
秩父山塊の山はどちらかというと印象が薄く一つをとって目立つ山というのがないというのが感想
両神山に対しても山頂部が鋸歯状という印象だけはあるが、あとはあまり?というイメージか・・

    

山行記
今回のメンバーは昨年の同じ時期、赤城山に行ったときと同じ。その時は雪で滑り転倒。肋骨に
ヒビという忌々しい思い出が残っていたが、今回も前日に関東地方は冷たい雨になり、山は降雪
があったのではと心配しながらの出発。標高1500mより上は雪があるのでは・・と予想したが
果たしてどうか。
暗い中、NT君お迎えの車で出発、関越花園I.Cを降りて両神村に向かう。星空が明るくなり朝焼
けで天気は晴れ、しかし寒いのか、周りの草木は霜で真っ白。
途中、道を間違えながら両神村にたどり着き、細くなった道を登っていくと、登山口の日向大谷
[(ひなたおおや)と読むそうだ・・] に着く。

以前は白井差口からのルートが一番近かったそうだが地権者と県とが揉めており、今回はこの
ルートにしたが、落合橋〜八丁峠から稜線伝いのルートが一番近いらしい。しかしクサリが多いと
のことで、雪の心配もあったので無難な方にした次第。

←日向大谷は駐車場が狭いとかの情報もあったが、バス停の横
の他に第2、第3と三箇所もあり(スキー場のよう)、スペースは充分
だったが、さすがにシーズンはずれということもあり朝7時半過ぎの
到着にもかかわらず駐車してある車は他に2台と工事関係の車が
3台だけだった。

(写真は下山後に写したもの)
登山道はここから階段を上り民宿両神山荘脇を通って行く。綺麗なトイレもあり用を足していざ出
発。両神という名前のとおり鳥居のある祠が入口。
樹林帯のアップダウンのある道をしばらく行くとやがて会所。ほとんど標高を稼げないまま登っては
下りといういやーな道。会所を過ぎると徐々に登りとなり沢沿いに何箇所か徒渉をしながら落ち葉
の積もった歩き易い道を登る。
朝はかなり寒かったので暖かい格好して登り出したがすぐに暑くなり薄着になったものの日陰道
になると寒くなったりで着ているものの調節が難しい。風邪気味で体調もイマイチで先頭のNT君
はペースを抑えて歩いていたものの途中から付いていくのがキツクなっていく。
  
          登山道入口の祠                   白藤の滝分岐看板              清滝小屋

清滝小屋までが長く感じられる。途中白藤の滝分岐の看板↑では小屋まで10分と書いてあったが
その上からマジックで20〜30分と書かれておりイタズラかと思ったがホントに20分かかった。
(ちなみに下りだと10分で降りられます)
清滝小屋に着くと少しゆっくり目に休憩。思ったより時間が掛かった気がする。水場の水は出ていた
が撥ねて飛んだ水の周りが氷柱になってカチカチに凍っていた。
  
     水場の水もカチカチ                      両神神社                 山頂の祠

清滝小屋を過ぎ急登になった道を登り産泰尾根に出ると今度はクサリ場の急登。このあたりの登り
がキツかったが山頂まであと少しと思うと力が出てくる。登りがやや緩くなり小さなピークらしき所が
両神神社と御岳神社と並んで建っており、ここでまた小休止。今日は寒かったり暑くなって汗が冷
え、また寒くなったりと体調イマイチなのか調子が出ない・・。
神社を過ぎもうすぐ頂上かと思いきや道はまた下って、登り返し。最後に足場の悪くなった急坂を登
りきってようやく山頂。快晴でほとんど風もなく最高の眺望が得られた。ゆっくり昼食タイムで1時間
も粘ってしまった
  
         山頂標                 山頂より八ヶ岳             山頂より浅間山

  
     山頂より雲取山              山頂より富士山             山頂より武甲山  

そして山頂で驚いたのは犬。とはいっても最初見たときは団体で来ていた人達が連れて来ていた
のかと思いきや実は登山口にあった民宿両神山荘の「ポチ」という名の犬だそうで、登山道を案内
がてら先頭でこの団体さんの前を登って来たとのこと。以前TVでどこかの山でこういう登山犬がい
る話を見たことあったが、本当にこんなとこにいるとは・・・。しかも白くてかわいい。。んん、しかし
こちらが昼飯を食べ出すとおねだりしてきた。そして飯がなくなるとさっさと別な人のとこにいっって
しまった。。結構したたかな奴だ(笑)

※特別大サービスにて両神山案内犬「ポチ」を紹介です。 ↓
  
  案内犬「ポチ」山頂にてくつろぐ    両神山頂標と三角点にてポーズ      清滝小屋にて待機  

  
       こっちむけー!           あれ、目つぶっちゃった         あぁーカメラなめるなー!

山頂でゆっくりしたあとは、早足で下山開始。
クサリ場で団体さんを追い抜き、あっという間に清滝小屋に・・そこでさっきまで山頂にいたポチが
待っていた。小屋からはポチが先頭で再び下山・・しかしやはり健脚犬。あっという間においていか
れてしまった。
最近の山行で感じるのは下り道の長さ。こんなによく登って
来たもんだと思うことが多く、長さにウンザリすることが多い。
この下りも同様の感想。
途中の徒渉地点では綺麗な水の流れを眺めて気を紛らわせ
ながらどんどん下り、最後の20〜30分のアップダウンの道が
だるいと思ってるうち、ようやく駐車場に戻った。
両神山荘のオジサンがちょうどいたのでポチのことを聞いたら
とっくに下りていたそうだ・・・。
今日はちと体調不十分でやや気合の入らない山行になってしまったが案内犬ポチには癒されて
満足した。
帰りに両神村の「薬師の湯」に入って暖まってから家路についたが少し渋滞にはまってしまった。

     

あとがき
この山のコースタイムは春に登った雲取山の三条タルミからのコースとほぼ同じ。しかも道も歩き易
いのも似ていたが、こちらの方がアップダウンが多く、登り一辺倒の雲取よりタフな感じがした。

土曜日だったが人も少なく静かな山行が楽しめて良かった。
今度はまた別なコースで違うシーズンに来てみたい。