山 行 記 録 No.45                         

皇海山(2144m)

【日程】 2003年 11月 1日(土)
  【メ ンバー】  リーダー ・ 山どんさん  2名
晴れ時々   自宅 →(車) 皇海橋駐車場 →   中間点  →  稜線のコル →  皇海山山頂 → 
曇り
         4:30         7:55/8:15         9:07/9:09      9:39/9:45       10:20/11:00   
         稜線のコル →  中間点   →  皇海橋駐車場 → (車) 自宅

           10:32        10:57          12:35/12:57         16:45
自己評価  眺望★★★ /達成感★★  /危険度★ /疲労度★★ /総合評価★★★
        
    

 
      皇海山 (栗原川林道より)                   皇海山 (皇海橋付近より)

はじめに
皇海山はあまり馴染みのない名前のない山であったが北関東の山からたびたび姿を見るにつけ
なかなか印象に残る山容を見せてくれる。標高も思ったより高い山で知名度はないが、まあまあ
いい山でなないのだろうかと・・・。
せっかく行くなら紅葉のいい時期にと思っていたが、紅葉のいい山は一杯ありすぎて(笑)登る順
番が遅くなってしまった。事前に情報収集していた際、アプローチする栗原川林道が10月末で通
行止めになると、管理する利根村のHPに載っていたので、今年は無理かと思っていたが、10月
20日過ぎになって雪が無ければ11月の末まで延長するとのこと。またいつ通れなくなるか分ら
ない林道なので、通行可能な今のうちと思い、行ってみることにした。
    

山行記
今回は単独で行こうと思っていたが先週巻機山に一緒に登った「山どんの資料室」の山どんさん
を直前でお誘いして一緒に行くことになった。山どんさんに自宅まで来ていただき出発。関越の沼
田I.Cから利根村、そして悪路で有名な栗原川林道へ入る。

林道は以前よりはマシになってるらしいが、やはり岩・石ゴツゴツで走りづらく、スピードが出せな
い。20Km弱の道程が長い。4駆車ならもうちょっと早いが普通の車でもなんとか行ける。長い揺
れに、まだかまだかと思いながら、車酔い寸前。(朝飯を直前に車の中で食っちまったのがいけ
なかったか・・・この揺れは胃下垂になるぞ・・) 
1時間ちょっとかかってようやく登山口の皇海橋へ到着。(ホッとした・・・)  

駐車場は皇海橋をはさんで両側にあり50台以上は置けそうな大きさで、やはり百名山のせいか、
停まっている車のナンバーはすべてと言っていいくらいバラバラ。こんな林道を結構登ってくるも
んだと感心。皇海橋は思ったより立派な橋だった。
  
  皇海橋の駐車場と立派なトイレ     皇海橋(皇海山と鋸山も見える)         登山道入口 

林道の揺れで気分の悪くなったのも準備している間に回復。ゆっくり登り出す。
最初は唐松の落ち葉がクッションになった歩きやすい樹林帯の緩やかな登り道。
いつも使っていた靴のソールが減ったため、今回は新しい靴を買って初めて使う。軽登山靴だが皮
製の少し硬めで重めのものにしており、前夜少し散歩で履き馴らしただけで、ほぼぶっつけ本番で
少し不安だったが、まずまずの歩き易さであたりも擦れもないので安心。。

沢沿いの道を何度も徒渉を繰り返す。時期的に雨が多くないため涸れた沢や水の少ない所が多く、
安心して渡れる。踏み跡がいくつもあり、徒渉するか沢沿いに行くか高巻くか少し迷うところもある
が、赤布を目印に忠実にたどれば問題はない。しかし、どれも登り易そうな道ばかりだ。登山口から
山頂まであと何mという看板が200〜400m毎に設置されており分りやすいが標高差ではないため、
実際には中間点がコースタイムの3分の1らしい。
中間点を過ぎると急登になり、沢沿いの道にはロープが掛けられた場所が数箇所あり滑らないよう
慎重に登る。同行の山どんさんのペースもかなり速くなり、あっという間に稜線のコルに出た。

   
      沢沿いの登山道                      稜線からの鋸山(逆光・・)     稜線の登り道(樹林帯の切れ間)

稜線のコルからは樹林や笹の中の道で時々樹林が切れ展望が得られる。少し行くとかなり急な
登りになりしばらく続いたあと、平坦に近い道に変わり、少し行くと庚申二柱大神の銅碑があり、
更に少し行った所が山頂。

   
     稜線途中から赤城山                     庚申二柱大神の銅碑            山頂標

山頂には渡良瀬川源流の標識があり、人がたくさんいる。狭くて樹林に囲まれ眺望が得難い場
所だったが、樹林の隙間から必至に山の姿を見つける。 と、武尊山や日光白根、男体山などが
見え、燧ヶ岳が綺麗に双耳峰の形に見えるのが印象的だった。

 
       日光白根山               燧ヶ岳(望遠使用)                帰路栗原川林道からの紅葉

景色を楽しんだあとは下山。登りはあまり人と会わなかったが、すれ違う人も多くなる。登り道では
健脚な人が多く、追い抜いた人も少なかったが、下りはゆっくり登る人と多くすれ違う。
3連休の初日ということもあり、このすれ違う人は登山口に着く昼の時間まで続いた。。最後の方に
すれ違った人達は山頂まで行って明るいうちに戻れるのだろうかと余計なことを考えながら歩いて
いるうちに無事下山。皇海山は不動沢側からはあまり眺望もよくないとか、山の姿が綺麗に見えな
いとか言われていたが、見るとこから見ればまあまあ楽しめるかな・・という感じで、考えていたより
は好印象の山だった。

下山後は連休で道も混雑が予想されたため、とっとと帰ることに・・栗原川林道からはちょうど見頃
の紅葉が最高で、こんな道でもバイクや紅葉見物の人が途中まで上がってきていたのには驚いた。
空いている高速で家にはまた明るいうちに戻った。
     

あとがき

沢沿いに登る登山道だったが、一度雨が降るとかなり登りずらくなるだろうという印象。
林道もちょっとの雨量ですぐ崩落しそうな感じであり、雨の多い時期のこのコースは要注意だと
感じた。
今回、山は紅葉が既に終わっていたが、林道から下の紅葉は良く、やはり秋の雨の少ない時に来
るのがいいだろうと思う。