山 行 記 録 No.92-2  

十勝岳(2077m)

【日程】 2005年 10月  10日(祭)   【メ ンバー】  リーダー単独
天気     白金温泉 →(車)望岳台 →  十勝岳避難小屋  →  昭和噴火口 → 十勝岳山頂 →
快晴      5:25       5:35/5:42        6:29/6:31        7:31/7:42     8:33/8:50  
        昭和噴火口  → 十勝岳避難小屋 → 望岳台 → (車) 白金温泉
         9:25/9:31         10:15        10:46                  
        
        ※前日の旭岳の山行記録ははこちら。 今回の旅行記はこちらです
自己評価   眺望★★★★/達成感★★★/危険度★★/疲労度★★/ 総合評価★★★★
     
    
紅葉鮮やかな望岳台からの十勝岳(山行日前日撮影) 噴煙を上げる火口

はじめに
十勝岳は、もうかれこれ20年以上前に山麓の十勝岳スキー場で一度スキーをしたことがある。真
っ白な雪山と火山の噴煙がこれほどまで間近に迫るゲレンデは日本離れした光景だった記憶があ
る。残念なことにスキー場も閉鎖されリフトも6年前に撤去されてしまったようだ。
あと、TVドラマ「北の国から」で出てくる噴煙をあげている山の印象が強い。。

火山で見晴らしのいい山は大好きなので登るのを非常に楽しみにしていた♪

山行記
前日に旭岳に登っていた疲れはほとんど無い。それより前日下見した登山口の望岳台の紅葉があま
りにも素晴らしかったので、また違った角度から見るそうで楽しみにしていた。
朝はひとりで望岳台までちょうど薄明るくなった時間に行くが前日の夕方とは違って人もほとんど
いなくてガラガラ。鮮やかな周辺の紅葉もまだ少し暗いのでまだあまり映えない・・。

旅行に同行のエヌは十勝岳には登らず、白金温泉から望岳台までの紅葉ハイキングをして、下山後
ここ望岳台で待ち合わせすることにした。

で、早速準備する。朝は結構な冷え込みで氷点下になってるようなので、前日の旭岳の寒さに懲り
ているので厚着して登り始める。

望岳台の駐車場と噴煙を上げる十勝岳 早朝の美瑛岳・美瑛富士方面の紅葉

出だしの元スキー場の斜面は緩やかな初心者コースでウォーミングアップにはちょうどいい。
体がかなり暖まったところで美瑛岳との道と分ける場所で、その少し上が十勝岳避難小屋。
避難小屋の中を覗いてみるとまあまあ綺麗。まだ寝てる人がいたのですぐ立ち去る・・。

十勝岳避難小屋 避難小屋から上は火山岩だらけの登山道

避難小屋からはいよいよ急登になる。大きな火山岩が多くなるが道はペンキマークや踏み跡がハッ
キリしているしので分り易いし、思ったより登り易い。が、次第に汗が出てきたので着ていた物を
いっぱい脱いで夏の格好になる。

登山道は大きな霜柱が目立つ 昭和噴火口付近の看板、後方は旭岳

霜柱も多かったが踏み跡は無く、自分が今朝最初の登山者というのが分る。。
急登が次第に緩くなってくると太陽も当たるようになり暑くなってきたが、すぐに風が強くなって
また寒くなるというなんとも着ているものの調整が多い。

昭和噴火口横に着くと見晴らしが一気に開け火山らしい黒々とした火山礫の斜面が広がり、左手に
は眼前に美瑛岳の大きな姿とその左には前日登った旭岳の雪を被った姿が見えてきた♪

うっすら雪を被った十勝岳本峰の姿 エビのシッポだらけの岩&登山道

昭和噴火口からは真っ黒な火山礫の緩やかな登りの道を進み、その後は最後の急登となる。ここ
が凍ってるし滑り易い粘土っぽい所があったりで登りにくい。ただ冷え込みで粘土質の道も固く
なっていたので少し助かった。

噴煙は前十勝の方の噴火口から不気味な重低音を上げながらいっぱい上がっている。風向きがこ
ちらに吹いてないのでガスは吸わずにすんで良かった。しかし驚いたのはドーンという大きな音
がした時・・すわ、爆発か〜〜と思ったら何度かこの音。。近くの自衛隊の演習場の大砲の音の
ようだと判明・・。それにしても最初は相当ビックリ。。人騒がせなヤツだ。。

最後の急登からグラウンド火口 十勝岳山頂

風が強く寒い中、最後の急登を詰めると稜線の道に出て更に少し登った所が山頂。
山頂からの景色は超一級品♪

眼前に美瑛岳、その奥に旭岳やトムラウシの少し雪を被った綺麗姿、その右には石狩岳やニペソ
ツ山、美瑛岳の反対側には富良野岳やすぐ横に三段山等々。

山頂から富良野岳方面の景色 山頂から美瑛岳方面

山頂へは一番乗りかと思ったら三段山方面から来た先客が2人、後から来た3人組もすべて
三段山経由で来た人達だった。

冬は三段山や十勝岳は山スキーに人気があるのが良く分る斜面だなとも思いながら、少し斜度
が緩いかもしれないとかも思いながら眺めた・・。

で、いつものことだが、ゆっくりしたいと思うがこの日も冷たい風が吹きつけ寒いので早々に
下山開始。。

上(右)と同じ場所で2回に分けて撮影・・・・正面に美瑛岳と後方左に旭岳、右にトムラウシ

この日の下山も前日に続いて凍った道を気にしながらゆっくり降りる。
昭和噴火口付近からすれ違う人も増えてきたが、意外に少ない。

石狩岳・ニペソツ方面 下山途中から三段山方面の紅葉

標高差の割には登りも下りも歩き易いせいかそれとも天気が良くてテンションが高かったせいか
思ったより時間がかからない。前方・左右に素晴らしい紅葉の景色を眺めながら下山。

十勝岳避難小屋を過ぎたあたりからは散策・ハイキングの人の姿もチラホラ。意外に早く登山口
の望岳台に無事到着♪。

三連休だし紅葉もピークだったので、またまた観光客でごったがえしている。
大きな三脚とカメラを持った人の姿も多い。

望岳台から旭岳方面の紅葉 同じく美瑛富士方面
同じくもう一度十勝岳を振り返る 今年は赤の発色具合がいいらしい・・

その後、白金温泉から歩いてきたエヌと合流。

その後はドライブしながら旭川の市内をフラフラして夕方の飛行機で家路についた。
天気に恵まれたいい3連休だった♪



おまけ 
やはり独立峰の火山は眺望が良くて最高だった。紅葉も見頃で本州の山とは雰囲気の違った感じ
で、笹や針葉樹の緑と紅葉の木々の赤や黄色が醸し出す色合いが良かった♪。

そうちょくちょく来れないのが残念だが、今度はやはり山スキーで来てみたい場所かな・・。