山 行 記 録 No.137-2
薬師岳(2926m)
|
【日程】 2007年 9月 9日(日) |
【メ ンバー】 お気楽 単独 |
9/7 自宅(車) → 大山夏山登山道登山口下キャンプ場駐車場
15:50 25:40
|
9/8 大山夏山登山道登山口 → 3合目 → 5合目 → 6合目避難小屋→ 8合目 →
晴れ後 6:26 6:55 7:10
7:20/7:25 7:47
曇り 大山 山頂 → 6合目避難小屋 → 大山キャンプ場駐車場 →(車)折立
7:59/8:11 8:54 9:39/10:00 19:25 |
9/9 折立 → 三角点 → 太郎平小屋 → 薬師平 → 薬師岳山荘 → 薬師岳山頂→
晴れ後 4:00 5:20/5:24 7:00/7:10 7:55 8:23 8:54/9:09
曇り 薬師岳山荘 → 太郎平小屋 → 三角点 → 折立 → (車)自宅
9:35 10:49/11:17 12:37 13:16 21:40
|
自己評価(大山) 眺望★★★☆ /達成感★★ /危険度★★/疲労度★★/総合評価★★★☆
(薬師岳) 眺望★★★★☆/達成感★★★★/危険度★★/疲労度★★★★/総合評価★★★★ |
 |
 |
太郎平からの薬師岳 |
薬師岳山頂 |
はじめに
薬師はもう何年も前から自分の登りたい山の上位にランクされていて、去年笠ヶ岳から縦走して太
郎平小屋まで来て、さあ登ろうとしたら雷で断念した経緯もあった。
山スキーで来るチャンスはあるが、いずれにしても遠いのでなかなか先になりそうかなと思っては
いたが・・・
今回大山は往復約1600km・・・これに運転300kmを+して1日あれば行ける!?ということで・・・
日程は相当タイトで、しかも折立からの日帰りとなるが、今年の夏は北アルプスも行ってないので
雰囲気を味わいたいこともあって、天気予報は晴れのち曇りで午後は所によって雨と微妙だったが
この際なんとか行っちゃえということで無理は少し承知だがGOということにした。
(薬師行きは大山の帰り道の名神高速の米原JCT手前のSAでやっと決断した・・勿論一応の準備は
していた。。)

山行記
1日目(大山)より続く
前日朝、大山を登って車を延々と運転して夕方有峰林道下の亀谷温泉でゆったりしてから折立へ。
折立の駐車場は想像より車が多かったが半分は空いている。
なるべく遠い静かな場所に停めて一人宴会&弁当を食べて即、就寝。
何時か分からなかったが、夜中に叩きつける雨で一旦目が覚める。ここまで来て登れないっていう
のも残念だが、天気悪かったら潔く帰ろうかと思ってるうちにまた寝て、2時にアラームが鳴って
起きて空を見上げてら満天の星空☆☆!
新月だったので余計綺麗に見えた♪
これは絶対登らなきゃと思いながらも体がすぐに動かず、なんとなく頭痛もして体も重いので2度
寝してダラダラ準備していたら出発は4時になってしまった・・。
真っ暗な道を一人ヘッデンを灯して登るのはホントかったるいし、不気味で怖いが帰りのことを考
えると早出は致し方ない・・。。何が怖いかって、やはりクマが怖いので鈴を手に持って気持ち良
く?鳴らしながら歩く。
 |
 |
三角点 |
まだ薄暗いが有峰湖が見える |
太郎平までは去年下山に使ったことある道なので、なんとなくペース配分が分かる。
三角点まではとにかく体力を消耗しないようゆっくり歩いて行こうと思っていたが、体はダルイし
頭痛はするし、眠いし最悪の体調なので自然にゆっくりペース。真夏ほど暑くはないが体調のせい
かやたら喉が渇き、水分ばかり摂ってしまう。
あまりに調子悪いので三角点まで行って体力と相談してキツイようなら撤退も考えた位だが、予定
通りのペースで歩けており、ここら辺りの手前から風が強くなってかなり涼しくなって少しづつ力
も出て来た。
 |
 |
薬師から朝陽 |
チングルマの穂の群落 |
風の強い中ダラダラの登りをチンタラ歩きで相変わらずペースアップ出来ないが、時間もたっぷり
あるので焦らずノンビリ歩く。天気は快晴だが、風は次第に強くなって寒くなってきたのでカッパ
の上を着る。
太郎平小屋が見えてきた頃ちょうど陽も上がってきたが、さほど暑くはならない。
 |
 |
枯れたお花畑の中太郎平小屋が見えてくる |
太郎平小屋 |
重い足取りのまま予定通りのペースで太郎平小屋に着いて休憩して少し食べたら元気も出てきた。
天気はいいのだが黒部五郎方面は山頂に雲がかかっていて、雲の動きも速く、予報の通り天気は悪
くなるのか心配。。
 |
 |
太郎平からの薬師岳 |
太郎兵衛平のテン場 |
ここから一旦下って太郎兵衛平のテン場を過ぎ、沢状の岩ゴロの道を汗かきながら登るとケルンが
あって薬師平。
ここからやっと薬師らしい山の姿が広がる♪
 |
 |
太郎平からの展望 |
薬師平 |
薬師のカールは黄色になって綺麗だが、花ではなく高山植物が黄葉して黄色になっている。
風の強い中、少しペースも落ち着いて登って行く。早朝に小屋を出発して山頂を踏んで来た人達が
続々と降りてくる。
 |
 |
薬師のカール |
薬師岳山荘 |
このあたりから次第に雲が多くなり山頂付近はガスがかかる。強風で寒くなる中、黙々と登ると
薬師岳山荘に到着。
 |
 |
東南稜への分岐@ |
東南稜への分岐A |
山頂まではあと一息なので一気に登る。
結構歩き易い道だと思っていたが、最後の最後はやはりザレて歩き難い。
2750m付近より上は残念ながらガスガスになってしまう。
ガスの中、やっと山頂かと思った場所はまだ東南稜ピーク。ここから西側を巻くように更に北に進
むと小さなピークがあるが山頂は意外に遠い。
ガスの中まだかまだかと思っていたらやっと山頂に。
 |
 |
薬師岳山頂 |
着いたときの山頂はガスガス・・・ |
長距離ドライブの後で前半は体調が悪い中、無事念願の山頂に立てたので久々に達成感も大きく、
嬉しさがこみ上げてきた・・♪♪
山頂では地元の登山者のグループの人達と一緒になり、その人達は山頂の祠にお神酒を上げて、
早速一杯やり始めた。
「おにーちゃんも飲むか?」と言われて喜んで地酒の「立山」を一口だけいただいたが、すっご
い旨かった!
「もっと飲めば〜!?」と言われたが下りに差し障りがあるとまずいのでぐっとこらえる。
 |
 |
ガスの晴れた山頂 |
下山途中から再び晴れてきた |
ガスが晴れるのを少し待ってみたが一瞬晴れることはあっても周囲の山が見えるまでにはならない
し、寒いので残念ながら下山開始。
ガスのかかっていない薬師岳山荘まで降りて少し休憩してたら、なんと山頂のガスが取れてきてい
る!
もう少し居ればよかったかと思ったが、まぁこの辺りからの景色もかなり満足なのでしゃーないで
す。ただ立山・剱の方はどうなっていたか見てみたかったが・・。
 |
 |
雄大な山容がスッキリ見えてくる♪ |
薬師平下の沢状の下り |
下山中に更に天気は良くなって、雲がかかっていた黒部五郎も見えるようになり、鷲羽や水晶も
綺麗に見えるようになってきた。やはり天気がいいと最高に気持ちがいい♪
気分いい中、足取りも軽くなり太郎平に到着。
 |
 |
太郎平付近から黒部五郎方面 |
太郎平付近の池塘 |
ここまで来ると安心して普段は下山するまで飲まない主義だが、ちょっと缶ビールを一杯♪
晴天の中眺望も良く最高の気分♪♪
思わずノンビリ昼寝でもしたくなるところだが・・・、
これから下山して家まで一人で運転して翌日会社・・ってことが頭をよぎると、そうゆっくりも
してられない・・・(残念)
 |
 |
太郎平から水晶・鷲羽方面 |
登ったばかりの薬師を見ながら乾杯!! |
後髪を引かれる思いで下山開始。ここからは少し眠くなってダルイ中、惰性でダラダラの下り道
を降りていく。
かなりゆっくりペースだったがそれでも途中で眠くなったので少し休憩しながら歩いて行く。
三角点手前あたりから眠気も酔いも覚めて元気が出てきたので、最後は少し余った体力を振り絞
ってペースを上げる。
結構下り易い道なので飛ばせる。最後は三角点から一気に折立まで下って無事下山。
 |
 |
太郎平下のお花畑 |
無事折立に到着 |
日帰りだと下山もかなり遅くなるかと思っていたが、まずまずのいいペースで歩けた。地元の人は
同じパターンで日帰りする人もそこそこいるらしい。
(コースタイムの13時間40分はかなり甘い気がしたが・・)
下山後はまた亀谷温泉に寄って汗を流して、高速はゆっくり休憩しながら運転して帰る。
高速のETC割引も新しく社会実験とか言って、時間帯によって関越も割引になる区間が出来たため、
旨く組み合わせて時間を考えて帰る。上信越道も台風被害の復旧工事もちょうど終えて開通したが
かなり渋滞・・・。それでも22時前には家に着けた。

あとがき
薬師岳は予想通りの素晴らしい山だった。
山頂でガスがかかっちゃたのは残念だったが、ほぼ晴れてくれたので大満足♪。
次回は山スキーで来るか、立山から縦走してくるか・・いずれにしてもまた必ず来ることになるの
は間違いない山です。。

