山 行 記 録 No.154-3  

羊蹄山(1898m) 日本百名山100座目!

【日程】 2008年 9月 26日(金)   【メ ンバー】  お気楽 単独
9/23  自宅(電車)→羽田空港(飛行機)→女満別空港(車)→ウトロ
    
9:40       11:15/12:45      14:30/14:45    16:40 
9/24       ウトロ(車) → 清岳荘 →  下二股 → 7合目(方丈の滝)→ 上二股 → 馬の背
曇り時々晴れ   
 5:10      6:20/6:46     7:23     7:58           8:26     8:47    
時々雪        → 斜里岳山頂  → 上二股 →  熊見峠  →  下二股 → 清岳荘(車) → ウトロ

              9:01/9:08     9:39    10:10/10:14    10:54      11:31
9/25       ウトロ(車) → 岩尾別温泉 →  オホーツク展望台→ 弥三吉水 → 羽衣峠
晴れ時々曇り   
 5:05      5:20/5:33         6:08        6:43/6:57    7:38 
           → 大沢入口 → 羅臼平 → 岩清水 → 羅臼岳山頂 → 羅臼平 → 大沢入口 

            7:45/7:48   8:09/8:11    8:29    9:02/9:10   9:52/9:57  10:16/10:28 
       
 →  極楽平 → オホーツク展望台 → 岩尾別温泉(車)→ ニセコひらふスキー場
             10:55       11:35            11:57           22:00 
    
9/26       ひらふスキー場(車)→比羅夫登山口(車)→ 京極登山口 → 1合目 →   2合目 
曇り時々晴れ   
 5:30              5:45         6:25/6:40     7:00       7:16  
時々雪         → 3合目 →  4合目 →  5合目 →  6合目 →  7合目  →  8合目 

              7:31/7:37    7:57   8:25/8:28   8:52/9:00    9:24     9:41/9:46
            9合目→ 羊蹄山山頂  → 8合目 → 3合目  → 登山口(車)→京極温泉→
                 10:05   10:23/10:28    11:03      12:34             13:07     13:20/14:10 
            千歳空港 →  羽田空港  → 自宅
   
             16:00/17:30                           21:10
        
自己評価  眺望★★/達成感★★★/危険度★★☆/疲労度★★★☆/総合評価★★★☆
麓の京極登山口付近からの羊蹄山 山頂最高点標識

はじめに

さて百名山歩きもいよいよ最後! 羊蹄山は過去に幌尻岳やトムラウシ山に登った後に行く計画し
たけどいずれも天候不良で断念

大昔2年程北海道に住んでいた時に最初に羊蹄山を見た時の印象は強烈で、「あ、富士山!」と、
見た瞬間思ったが、○○富士と名前の付く山の中ではこの山が一番富士山に似ているだろう。
蝦夷富士という名で親しまれているのも頷ける。
深田久弥氏はこの山の名前を後方羊蹄山「しりべしやま」と言うのに拘っているが、確かに歴史上
は大昔からそう言われていたのかも知れないが・・なんか違和感がある。というのも北海道の住民
で「しりべしやま」と言う人はほとんどいないからだ・・。地名は昔から訛りやらで呼び名が良く
変わることもあり、今では広く親しまれ普通に呼ばれてる名前が羊蹄山「ようていざん」。
やっぱり自分的にはこの方がしっくりきますが・・。。

ニセコスキー場から正面に見る羊蹄山は最高に美しいです。いつかは登ってみたいと思っていなが
ら、なかなか叶わず・・やっと念願かなって登る日がやってきた。

しかしながら、今回も天気予報がイマイチ良くないが・・・


山行記
2日目羅臼岳より続く・・

また前置き長いです・・
前日の羅臼岳は1400m以上の標高差でそこそこ距離もあったのと、その後500km以上の運転はさすが
に疲労残り・・。
天気予報もイマイチだったのでさすがにテンションが上がらない。雨でも降っていようものなら即
刻中止して家に帰ろうかとも思っていたが、明け方で雨は上がり曇りに。羊蹄山は山の上の方は雲
がかかっているが空気はそこそこ澄んでいる。ダルいが行ってみるかということでひらふスキー場
から比羅夫登山口まで車を走らせる。低気圧が抜けて冬型になるが寒気の流入がやや遅れそうなた
めなんとか天気は持つかも・・ただ、予想通りというか西風がかなり強い。

ふと頭をよぎったのは99年の同時期にツアー登山で羊蹄山に登った団体さんがガイドの不手際?で
2人疲労凍死という事故。裁判でガイドは有罪となったのだが、この時は台風通過直後の強風と悪
天。なんかこの時期の北海道の2000m近い山で強風に叩かれるのも危険だしイヤなもんだなと思い
、比羅夫側からは登山道が西向きでずっと背後から強風を受け、しかも8合目から上は吹きっさら
しで火口壁を約半周歩くことになるのでかなり苦戦が予想される。前述の事故が比羅夫コースだっ
たのがどうも引っ掛かる。

結局京極コースから登ることに
とりあえず日の出直後、曇り空の中車は比羅夫登山口に着いたが、中型バスが1台停まっていたが
乗客が山に向かったどうかは不明。他に車は1台も停まってなかった。
やはり風が強いので前述の理由から比羅夫コースはあっさりあきらめ(ホントはニセコの山々を眺
めながら登りたかった)、京極コースから登ることにした。京極コースなら東向きのため山の影で
西風は受けることはないだろうし、まともに風を受ける火口壁を歩く距離も短いことからこちらに
決定!

すぐに車を京極に向けて走らせ、羊蹄山を右手に見ながらドライブ。
京極のふきだし公園のすぐ横を通り登山口の看板に従うとすぐに到着。駐車場はあまり大きくなく
畑の横の僅かなスペース、他に車は無く登山者は誰もいないようだ。やはり9月下旬の平日で京極
コースとなると一人旅になるのか・・少し不安。
ちょうど役場の人らしき方が巡回?していて「登山届を出していってください」と、ファイルを渡
されたので記入してポストに入れて出発。

噴き出し公園からの羊蹄山 京極登山口からの羊蹄山

羊蹄山は山頂部は雲に隠れていたが大半は姿が見えて少し安心したが、すぐにポツポツ雨が降り出
したので慌ててザックカバーを付けたがすぐに止んだ。

まずは畑の中を歩きすぐに登山口の標識、ダラダラの登りを歩くと途中2度工事専用の林道を2度
突っ切る。2度目のすぐ手前が1合目の標識。

畑の道が終わるとこの看板 一合目看板

笹が多い道をトボトボゆっくり歩く。さすがに疲れがあってピッチが上がらないがゆっくり歩けば
そのうち着くでしょ・・とホントにゆっくりペース。3合目あたりからは少し高度感が出てきて下
界の景色が次第に小さくなる。

二合目看板 三合目看板

朝までの雨でヌカルミが多く非常に滑り易い。乾いていれば下りはかなり飛ばさせそうな道だが、
これだと滑って危なそうだ。

道はあまり人が入っていないようだが整備はキッチリされている。1合毎に標識があるが、等間隔
なのか等高度毎にあるのかどうかかなり怪しい。

四合目看板 展望も開ける

5合目まで登って時間を確認したがコースタイムよりオーバーしている・・。登りでコースタイム
を超えるというかなりのもたつき・・。
少し頑張ろうとするが、それでもピッチ上がらず6合目で更に少し休憩。

この辺からの下界の景色はパッチワークのような畑が結構綺麗だ♪

まずまずの紅葉 六合目看板

あまりモタモタしてると午後から予報も悪いので気合いを入れ直して出発。ペースを上げて登る。
6合目〜7・8合目あたりは紅葉がちょうど見頃を迎え美しい♪

七合目看板 紅葉は更に綺麗に・・

あまり紅葉は期待していなかったので嬉しいし、かなり癒されてピッチも上がって行く。8合目を
過ぎるとガレた岩や火山礫の滑り易い道が現れたりするが、危なそうなとこはロープや鎖があり安
心して登れる。

9合目あたりからは残念ながら完全にガスの中・・。所々に2日前の降雪が残っている。
予定通りちうか予想通り風は山の反対側から吹いていたようだが、少しづつ風が強くなってくる。

八合目看板 九合目看板

ザレた道を更に登ると標識が現れ京極コースの頂上、つまり火口壁に出た。かなりガスが濃くお釜
の中も良く見えないが左手には山頂三角点が見える。

やはりかなり風が強く真っ直ぐ歩き難い・・。

山頂直下のクサリ場 京極コース山頂

三角点から少し歩き出すと一瞬ガスが消え最高点の山頂が見え、お釜の中もハッキリ見えだす。
喜んで写真を撮ってるうちにまたすぐガスがかかったが一瞬の晴れ間は嬉しかった。

山頂三角点 一瞬視界が開けたお釜

三角点の標識で写真を撮り、いよいよ最高点の山頂。
やっと百名山最後の山頂だったが強風とガス・・・。お鉢廻りをしてみたかったが全く無理。。

写真を何枚か撮っただけで寒くてとてもゆっくりしてられないのでそそくさと退散。とその時上空
から白い物が舞ってきた。雪だ!・・
まるで百名山登頂をお祝いしてくれてるようなタイミング??
嬉しいのやらなんやら・・・。

三角点付近より最高点方面 最高点 山頂標識

残念ながら寒いのでそのままとっとと下山に取り掛かる。下りは飛ばすと危ないし足も疲労で踏ん
張りが効かないのでまたゆったりと下る。

この日の京極コースは完全一人独占かと思ったら9合目の下で3人?4人組のグループ一組だけ
すれ違った。。

紅葉の道を下る 下りで右手に見えたのは尻別岳?

8合目からはまた紅葉を楽しみながら・・5合目あたりから3合目にかけては道が泥んこで滑る
滑る・・。2度ほど危うく尻もちというところで手をついて難を逃れた。

2合目あたりからは傾斜も緩やかで踏ん張らずに下れる。
やっと登山口の標識まで戻り、最後は畑の中を歩いてゴール。振り返ると羊蹄山は出発時と似た
ような姿だったが紅葉が中腹から上で横に帯状に広がって見える。

最後はやっと速く歩けて畑の道を歩きながら振り向いて羊蹄山を眺めながらゴール!

山頂ではろくに写真も撮れなかったので車まで戻ってゆっくり記念撮影。しかし三脚忘れてしま
っていた・・。
車の屋根にカメラを乗せて記念撮影

月並みなVサイン・・ 両手を広げて100を意味・・!?
京極登山口駐車場 京極登山口の標識

無事下山した後は京極温泉にゆったり浸かる。
露天風呂からは羊蹄山を眺められいい気分♪

そのまま温泉巡りでもしてゆっくりしたい気もしたが、千歳空港に車を走らせ家路に・・・




あとがき

羊蹄山は9合目から上は残念な天気だったがさすがに素晴らしい山、お釜の中も覗けたし、満足
だった♪ 天気は予想通りで京極コースから登って正解だったと思う。。

欲を言えば快晴の中景色を眺めながらお鉢巡りもしてみたかったが、また次回に期待・・
次回と言えば山スキーでも来てみたいし、お釜にも滑り込んでみたい♪、他のコースからも登っ
てみたい・・。
また登ってみたいリスト上位にランクです。。




これで日本百名山完登となりました♪ ヤッタ〜!嬉し〜い!という気分よりも・・正直百名山
の呪縛から解放されてホッとしました。。

また感想はBLOGにでもゆっくり書いていきます

ま、これで山登りを止めるわけじゃないので・・まだまだ続いていきます♪