山 行 記 録 No.120-1
宮之浦岳(1935m) |
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【日程】 2006年11月1日(水)〜4日(土) 山行日(2日目)11月2日(木) |
【メ ンバー】 お気楽 ・TAKEMARUさん(3日目・4日目) 2名 |
1日目 曇り 羽田→ (飛行機)鹿児島 →(飛行機)屋久島空港 → (車) 安房
14:30 16:25/16:55
17:25/17:50 18:10 |
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2日目 晴れ 安房 → (車) 淀川登山口 → 淀川小屋 → 小花之江河 → 花之江河 → 投石湿原 4:30 5:20/6:06 6:35 7:29 7:36/7:39 8:04 → 最後の水場 → 栗生岳 → 宮之浦岳 山頂 → 投石湿原 → 花之江河 → 淀川小屋 8:45 8:57 9:07/9:48 10:45 11:10/11:25 12:21/12:24 → 淀川登山口 →(車)島内観光 → 屋久島空港 →(飛行機)鹿児島空港 →(車)妙見温泉 12:57/13:07 16:50/17:55 18:25 19:20 |
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3日目 快晴 妙見温泉 →(車)えびの高原登山口 → 5合目 → 韓国岳 山頂 → えびの高原登山口→ 4:45 5:40/5:52 6:28 6:57/7:03 7:52/8:00 (車)鹿児島空港→(車)開聞岳登山口(ふれあい公園)→ 5合目 → 7合目 → 開聞岳山頂 8:45/9:00 10:30/10:52 11:35 12:03 12:52/13:23 → 5合目 → ふれあい公園 →(車) 西大山駅・指宿砂むし会館 → (車)内牧温泉 14:21 14:48 21:40 |
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4日目 快晴 内牧温泉 →(車) 祖母山 北谷登山口 → 千間平 → 国観峠 → 祖母山 山頂 4:55 6:25/6:43 7:39 8:09/8:13 8:44/9:07 → 風穴 → 北谷登山口 →(車)仙水峡ロープウェイ山麓 → ロープウェイ山頂 → 9:56 10:28/10:48 11:45/12:15 12:25/12:33 → 阿蘇中岳 → 阿蘇高岳 → ロープウェイ山頂 → ロープウェイ山麓 →(車)温泉 13:09 13:26/13:42 14:23/14:25 14:34 熊本空港 →(飛行機)羽田空港 →(バス)自宅 18:50 20:20 22:10 |
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自己評価 (宮之浦岳) 眺望★★★☆/達成感★★★☆/危険度★☆/疲労度★★★/総合評価★★★★ |
宮之浦岳 | 左が栗生岳・右が宮之浦岳 |
はじめに
仕事で出張が多い時に貯めたJALのマイルが今年一杯で2万マイル以上期限が来るため9月に北海道
(幌尻)、で、10月に再度北海道か11月に会社の創立記念日と3連休がくっついて4連休となる時
に九州でも行こうかと考えていた。
それで、前回の空木岳に登った時に同行したTAKEMARU君と一緒に九州でも行こうかと話をしていた
が、日程的に飛行機の席の関係で日程全てを一緒に行くのは無理だったが連休初日の3日と4日は合
流してどこか一緒に登ろうと計画。
九州の百名山をあれこれ検討しているうちに天気良ければの条件付で予備日無しで宮之浦岳に行こ
うと思い、とりあえず行きが鹿児島で帰りを熊本からを押さえておき、天気によって屋久島を入れ
るかどうかということにしたが、既に連休最終日は満席のため会社の創立記念日ので休みの11/2に
あと前日1日の午後を半休にして3.5日で計画。
屋久島というと、やはり「屋久杉」という名は良く知っていたが「宮之浦岳」という名前は山登り
を始めてから良く知る存在になったし、九州の最高峰ということもそれまではは知らなかったな〜
・・。宮之浦岳はアプローチに難があり、コースタイムも長いので日程的には簡単には行けない山
という印象を持っていた。しかも雨も多いので予備日も必要になるだろうと思いなかなか二の足を
踏んでいた。
5日前位の週間天気予報で好天の期待が持てたので、鹿児島から屋久島の飛行機の往復と屋久島の
レンタカーを予約して、最終的には4日前に安房の民宿の素泊まりを予約して日程を決めた。
ホントは船でも乗ってゆっくり行きたいとこだが、それはまた今度の機会ということに・・・。
初日は午前中は出勤して会社から空港に向かうため3日前に宿泊先に宅配便で荷物を送っておく。
山行記
1日目 11/1(屋久島へ移動)
出発当日はなにやら仕事も落ち着いて出来ないが、トラブルに巻き込まれないようにだけ注意して
昼休みと同時に会社を出発。
まずは羽田から鹿児島、乗り継ぎ時間も30分しか取ってないので飛行機が遅れないことを祈りなが
ら乗る。
鹿児島から双発プロペラ機の通称「ダッシュエイト」に無事乗り継ぎ屋久島へ。景色を見ていると
右手に開聞岳が見えてくると機内アナウンスも「皆様の右手に開聞岳が御覧になれます」と言って
2分もしないうちに「当機は間もなく屋久島空港に着陸態勢に入ります」のアナウンス。飛行時間
が短いので忙しい。
鹿児島空港から屋久島行き飛行機への乗り継ぎ | 機内からは開聞岳がすぐ下に見える |
無事屋久島空港にはON-TIMEで到着。飛行機を降りた瞬間、緑と南国の匂いというか香りがして気分
は一気に南国モード♪。
出口でスズキレンタリースのスタッフが迎えに来てくれておりすぐに手続きをしてくれた。
一人なので安い軽自動車にした、NET割引で24時間で\4320は手頃。
安房の宿泊先の民宿までは7〜8kmの距離で1本道。素泊まりで\2500で個室はこれまた安い。チェッ
クイン前に食糧&ビールを買って一旦宿へ。その後近くで食事をしてからまた宿へ。結構田舎の町で
利尻島と比べてどうかなと思っていたが利尻より田舎という印象・・。
夜中には天気が崩れ、翌朝まで雨の予報。かなり心配になってきた。
2日目 11/2(宮之浦岳)
朝は雨が屋根を叩く音で目が覚める。これは回復が遅れるのかなと半分諦めモード。仕方なく準備し
ているうちに雨も止み雲りの中を出発。淀川登山口までのくねくね山道を走る。途中霧で視界が極端
に落ちたり、鹿が飛び出してきたりして眠気を覚ましてくれる。ヤクスギランドを過ぎると更に道は
細くなって、真っ暗な中、紀元杉や川上杉の看板だけ見ながら通り過ぎると淀川登山口に到着。
ワゴン車が2台だけ止まっている。ここまで安房から50分で来たので少し時間を調整してから出発し
ようとウトウトしてると後からタクシーやら車も数台上がって来て賑やかになってきた。なにげに空
を見ると星空になっている!。急にヤル気が出てきて準備し始める。
淀川登山口の看板 | 淀川小屋 |
何組かが出発した後ヘッドライトを点けて、自分もノソノソ出発。何か眠気が覚めない。長丁場だし
あと2日間も控えているので、なるべくゆっくり歩こうと思っていたが、前を行く人があまりにゆっ
くり歩くので追い抜きで少しスピードを上げたり、登山道のアップダウンでスピードの調整がうまく
いかないまま次第に早足になってくる。久々の歩きなので少しイレコミ気味。。淀川小屋まで40分か
けてゆっくり歩くつもりが30分で着いてしまった、先行者は全て追い抜いてしまったようだ。
ここからはダラダラとした登りになる。今度こそゆっくり歩くつもりが、やはりペースが上がってし
まったが、もうそのままずんずん歩いて行く。途中でまた鹿が前を横切って行く。
登山道を鹿が横切る | 紅葉も見られる |
明るくなると同時に次第に視界が広がっていき、天気もなんとか雲が取れて晴れてくる♪。
天気が回復傾向なのでまたテンションも上がり、歩くペースも速いままほとんど休憩らしい休憩を
取らず、小花之江河、花之江河と止まっても写真だけ撮ってまた歩き出す。
涼しいので山歩きにはちょうどいい気温。
小花之江河 | 花之江河 |
道は木の根の多かったがこの辺りからは岩の多い道になる。
投石湿原、そして投石岩屋の看板のある場所を通り過ぎ、快調に歩を進める。ここは登るというよ
りハイキングという感じで、あまり登りの連続するような場所が無い。代わりにアップダウンの連
続。500m毎に親切に看板が立っているので自分いる場所が分かり易い。
奇岩の多い景色を楽しみながら所々紅葉した木々も目に入るがやはり南の島だけに、常緑広葉樹が
多い。
岩の多い山が多い・・紅葉も少し・・(投石岩屋付近より) | 宮之浦岳の姿も見えるようになる |
登山道は岩が滑り易い場所があって、たまにロープのある場所や木道があったりする。一度木道の
下りで久しぶりにスッテンしてしまった・・。(滑り易いって分かってんのに・・ケツ打ってザッ
ク汚れた・・)
周囲は奇岩の多い山ばかり | 翁岳 |
やっと前方に宮之浦岳らしき姿が見えてくるが相変わらずアップダウンが多い道。水場は不自由し
ないという話だったが、最後の水場という看板の所以外は明確な水場はあまりなかったような感じ
だ。
最後の水場の看板 | 誰かがのっけたような岩 |
やっと宮之浦岳の頂上か・・と思ったらそこはまだ栗生岳。
最後のひと頑張りでやっと山頂へ。ここまで4時間で登る予定が3時間で着いてしまった。
(ほとんど休憩無しだったが・・)やはり天気がいいと足も速くなる?。
宮之浦岳山頂標識と三角点 | 山頂から永田岳 |
山頂には北海道は弟子屈から来たという16人の団体さんで賑わっていた。憧れの宮之浦岳とか言っ
ていたが・・う〜ん、弟子屈も摩周や屈斜路湖があったり観光名所も多く、かなりいいとこだけど
・・それでもここまで来るのか〜と妙な感心をしてしまった。。集合写真を撮ってもらったお礼に
と根室の昆布やら地元の黒糖やらいっぱいもらってしまった。
団体さんが去ってしまうとひとりだけの山頂で景色を味わった。晴れてはいたが、残念ながら鹿児
島や種子島までは見えないが、すぐ近くの永田岳は緑色に白い岩のコントラストでいい姿を見せて
いた♪。
杉の原生林とか本州では味わえない雰囲気だ。。
山頂にて記念撮影 | 山頂より来た道を振り返る |
山頂には結構長居をしたが、そろそろ帰りのことが気になりだしたので下山にかかる。ピストンな
ので帰りも同じ道を行く。行きの追い抜いた人達に「早かったねー」とか言われながら歩く。。
所々紅葉した木も・・ | 花之江河に戻ってくる |
予想通りアップダウンのある道なので帰りも行きと同じような時間がかかる。
ほぼ中間点の花之江河で小休止。枯れた草と周辺の紅葉を見ながらパンを食べる。
杉の巨木と木の根の多い道 | 淀川小屋内部 |
ここからはまた木の根の多い道をスリップに注意しながら下る。淀川小屋で中を覗いて様子を確認
してまた下り。いい加減うんざりしだした頃やっと淀川登山口に到着。予定より2時間近く早く下
山したので、この後ゆっくり観光をすることに。。
淀川登山口に戻る (白い軽が借りた車) | 川上杉 |
まずは道沿いにある川上杉と紀元杉。推定樹齢が2000年と3000年とか。。他に観光客とか誰もいな
いのでゆっくり写真を撮って次はヤクスギランドへ。ここは有料で時間もかかりそうなのでパス。
山を降りて海沿いの温泉に行く事にする。
紀元杉 | 紀元杉の幹 |
最初に平内海中温泉。文字通り海の中が温泉。干潮の前後1時間の2時間程度が快適に入れるらし
いが、事前に干潮時間を調べたら時間が合わないのは分かっていたが一応見学。やはり波が洗って
いたがお湯はあまり冷たくなっていなかったので無理すれば入れないこともないがパス・・。
満潮で波が洗う平内海中温泉 | 海がすぐ横の湯泊温泉 |
次に湯泊温泉へ。ここは海を眺められる砂浜にある露天風呂。とりあえずさっと入る。一応男・女
と分かれているが外からは勿論丸見え。どちらも地元のオジちゃん・オバちゃん達が入っていたの
で遠慮しながら入ってすぐに上がる。
尾之間温泉 | 登行意欲をそそられるモッチョム岳 |
3つ目は尾之間温泉。ここはきちんとした建物の中で\200払って入る。透明な硫黄の温泉でお湯は
熱いが気持ちいい。
かなり渋い造りで湯船の中は丸い石が敷き詰めてあって面白い。やはり地元の人ばかりで観光客ら
しい姿は無い。外には足湯がありこちらは無料だった。
温泉をハシゴしても少し時間が余ったのでドライブしながら形のいいモッチョム岳そ眺めたり、ハ
イビスカスやブーゲンビリアの花を見ながら南国の雰囲気を充分味わって、少し空港を通り越して
愛子岳を眺めたりしてその後早めに空港へ到着。
空港ビル?と背後は屋久島の山々 | 鹿児島に戻る飛行機 |
売店でみやげを眺めてから飛行機に乗り込む。
無事鹿児島空港に着いたが、屋久島から乗った人は乗り継ぎの人が多い。羽田行きの最終便にも乗
り継ぎが可能なようだ。
空港からはレンタカーを借りて、途中夕食をしてその日の宿泊先の妙見温泉に・・。
ここは素泊まりの温泉宿。源泉掛け流しの温泉にまたまた入って翌日に備える。
おまけ
とにかく雨の多い屋久島で天気が晴れてくたのが一番嬉しい♪。奇岩や本土とは違った植生やら杉
の巨木とか、物珍しいことが多く、色々な面で新鮮だった。南の島らしく温暖でノンビリしてるの
もすごくいい。
短時間の滞在なので屋久島の良さはまだまだ理解してないと思うけどまた是非来てみたい。。
3日目・霧島(韓国岳)&開聞岳へ