山 行 記 録 No.182-2
焼山(2400m) (笹ヶ峰〜笹倉温泉) 山スキー |
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【日程】 2010年 4月 25日(日) | 【メ ンバー】 問サラ・お気楽 (だるふぉ・moto.p) |
日帰り 赤倉温泉 →(車)笹ヶ峰 → 杉野沢橋 → 滝沢出合 → 金山谷出合 快晴 4:00 4:40/5:15 裏金山谷 → 標高2000m → 焼山山頂 → 山頂下 滑走開始 → アマナ平 → → 笹倉温泉(バス・電車・電車・タクシー) → 笹ヶ峰(車) → 自宅 16:10/16:20 19:00 23:50 |
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自己評価 眺望★★★★☆/達成感★★★★☆/危険度★★★☆/疲労度★★★★☆/総合評価★★★★☆ |
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焼山南面全景 | 焼山 南面上部 |
はじめに
過去に2度行ってるが残念ながらまだ山頂を踏んでいない。
今シーズンは体力的にもスケジュール的にも行く機会が無いかと思っていたが、だる氏から「笹ヶ
峰から焼山に行きませんか!?」とのお誘い。
地図を見たりネットで情報を探ったが情報が極めて少ない。地形図では最初に林道が長く(歩く?
滑れる?その後は真川を高巻いたり尾根を数か所超えたりで、笹倉温泉より標高差は無いが累積標
高差以上にいろいろあるんじゃないかなという予想。
ま、メンバーに山のエキスパートのけも氏もいるのであまり彷徨うこともないだろと思いながら、
門サラさんの遠征2日目に行ってみることにした。
(写真は同行の皆さんよりお借りしました)
(参考:2007年3月のレポ 2008年3月のレポ)
山行記
前日の至仏山を終えて赤倉温泉に移動して温泉につかり、当日はだるけも氏と待ち合わせ場所の笹
ヶ峰に。
頚城地方は残雪が多く、杉の原スキー場はまだ大半が滑れる程の雪、笹ヶ峰の駐車場はは予想に反
して車が多くてビックリ。少しでも歩きたくない自分としては笹ヶ峰の先の除雪終了点まで車を走
らせ、そこに置く。(駐車は除雪車の邪魔にならないようにしましょう)
距離的には600m位しか稼げないが、先のこと考えるとね〜。。
早速準備して予定より若干遅れて出発!
最初はカリカリに凍った林道を滑る。気温が−6〜7℃だったので硬く締まっており、緩やかな下り
だが良く滑ったので助かった。
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カリカリデコボコの林道を滑る | 杉野沢橋 |
杉野沢橋手前でシールを貼り、いよいよ本格的な登りに・・。
杉野沢橋を渡って真川右岸沿いに歩いて行くとまず滝沢出合手前に川が狭くなっている箇所が有り
高巻きしなければならず、川の淵にはフィックスロープがあってへつっていくが、へつりの終わっ
たとこが凍った斜面で手がかりがとれず、けも氏のアックスで助けてもらってクリアー。
まずいきなりジャブを浴びた感じだ・・。
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へつり@ | へつりA |
予想外のイベントの次は最初の尾根の登り。シールで無理して行こうとするが無理ですぐにアイゼ
ン歩行に。少し藪になったり雪が切れたりしている箇所を根っこや藪を掴んで登る。僅かな標高差
でも汗が噴き出す。
慣れない雪稜登りに早くも苦戦。
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滝沢出合からの急登箇所 | 一旦降下して・・トラバース |
苦戦したあとは長い川沿いの高巻道。
その後はまた金山谷の沢沿いに降りる。
そして、また尾根に乗るという忙しいイベントをこなしてようやく大きな谷に出て焼山と向き合っ
てご対面。。
見事な焼山の姿!
だが、やっとこれから本格的な登りです・・・。ここまでに3時間半とえらい時間食っちゃったけ
ど、標高はいくらも稼いでいません。。(泣)
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金山谷出合で休憩 | やっと長いイベント終了で焼山とご対面 |
やっと本格的な登りというのに....あれ?なんか足が・・。既に乳酸貯まりまくりか?
足が前に出ない・・。
これはかなり厳しい登りになるな・・と覚悟。
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巨大ダケカンバ | 景色は最高だが・・暑い中ひたすら登る |
登るだして前方に大きな木が。
けも氏がしきりに感心している巨大なダケカンバ。
確かにここまで大きいのも珍しい・・。
が、既に体力一杯で感心している余裕無し・・。
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次第に遅れる |
焼山の姿も次第に大きく・・ |
ずんずん登って行く先行のけもだる氏にあっと言う間に置いてかれる。
谷筋なので風が通らず暑い暑い!
体力はかなりヤバい状態になることがハッキリしてきた。山頂まで行く体力はなんとかありそうだ
が、帰りは日没に間に合うかどうか・・。
ルートは予想に反して先行2名は富士見峠に向かわず標高2000mのやや下で右手の急斜面に取りつ
いてアイゼンに切り替えてるようだ。
我々もアイゼン歩行に。そして急登を終わると少し斜度が緩むが、面倒なのでそのままアイゼンで
登る。(シールに変えた方が良かったかも・・)予想よりかなり登り易かった。
だるけも氏の姿がなかなか見えないと思ったら山頂をGETして降りてくる姿が遠くに見えてきた。
山頂下の岩場で待っててくれてご対面。
これだけ差をつけられたら我々2名はここで引き揚げるか別行動か・・・。
登りながら考えてたのは・・・笹ヶ峰に戻るには体力的にも厳しいし、山頂に向かうには時間的に
も厳しい。
そこで考えたのは2人別行動にして山頂に行った後、笹倉温泉に滑り下りること。。
山頂周囲と直下のアイスバーンさえ注意すれば帰りは楽。
勿論車回収がかなり手間だがなんとかなるでしょ・・
ってことで、別行動になっちゃって申し訳ないがけもだる氏に話してここで別れることに・・
(けも氏には「えらい時間かかりまっせー」と言われたが・・もうしゃーない・・)
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余裕のない笑顔 | ここでお別れ |
しかし、キツかった登りだったがもう少し。
暑かった登りも山頂に近付くにつれ次第に涼しくなり寒くなってくる。
アイゼン装着する門サラさんだったが、最後の登りはかなり苦戦気味だったので、岩場の影で寒さ
を凌ぎながら待ったりゆっくり登る。
最後の最後の登りは意外に斜度が無く山頂へ・・。(南面からなら山頂付近から滑れるかも)
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胴抜切戸方面に向かって滑っていくだる氏 | 山頂への最後の登り |
やっと山頂に到着。3度目でやっと山頂を踏むことが出来た♪
お釜を覗き込んだりして景色を楽しむ。なかなかの絶景です。
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やっと山頂! |
しばらくして門サラさんも到着
かなりキツかったと思うけどよく頑張りました・・。
疲れてたが景色も十分見ることが出来て満足。
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門サラさんも頑張りました | 火打&妙高 |
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後立山方面 | 日本海も良く見えました |
山頂からは火山礫だらけの登山道を少し下り外輪南側で板を履くことに。
お釜の淵を時計廻りに斜滑降で半回転近く滑って外輪北側へ・・ここはカリカリなので要注意。
外輪北側からも案の定カリカリ。普通なら板外してアイゼンで下った方が無難なのかもしれないが
我々は滑った方が無難?安全?かもしれないと思い、そのままカリカリバーンを慎重に滑る。
ターンのたびにかなり落され気味でちょっとビビったが、なんとかゆっくり滑って雪の緩む場所ま
で滑る。
北面台地上部はややモナカ気味だったが少し滑るとやっとザラメバーンに。外輪山頂からは2〜3人
しか足跡やシュプールが無かったが、北面台地上部からは10本近いシュプールとなった。
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北面台地は快適でした♪ |
ザラメバーンを快適にずんずん滑り北面台地下部でちょっと休憩、記念撮影。
焼山の姿は相変わらず素晴らしい♪
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焼山の素晴らしい姿 | 焼山&火打 |
北面台地からアマナ平に滑り降り、少しだけ緩い登りを歩いたらあとは林道を滑るだけ。
先行者の的確なルート取りのあとを追うように滑る。
心配していた林道の雪は全て繋がっており笹倉温泉上の橋までは全部滑れた♪
笹倉温泉に着くとちょうど糸魚川行きのバスがいて10分後には出発するらしい。
ここから北陸線の駅まではタクシーを覚悟してたのでラッキー♪
結局携帯で時刻表を調べたら糸魚川に行っても特急が無い時間帯だったので、梶屋敷駅前までバス
そこから北陸線普通電車で直江津、信越線で妙高高原、タクシーで笹ヶ峰に戻って無事車を回収。
各乗り継ぎであまり待たなかったので助かった・・。
スキーウェアー?冬山ウェアーで電車に乗ったのは谷川以来だが空いててよかった・・・(笑)
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帰りの電車の車窓より |
帰路は妙高高原インター近くで食事をした後、一直線で家に戻った。
おまけ
体力がかなり落ちてしまったので同行者にかなり迷惑かけてしまった。やはり山スキーは体力使い
ますな〜。滑りモンだけでは体力落ちちゃいます。持久力や登りの力とか全然使うとこが違う・・
ただ快晴の天気の中、焼山の山頂が踏めてロングコースを滑れたのは良かったし、笹ヶ峰からの登
りも勉強になりましたわ。もうちょっと山慣れしてれば再度ルート取りとか工夫してみてタイムを
縮めてみるとかやってみたいけど、今の自分の実力ではちょっと無理です。
再度行く場合は最初から車デポしときますね(苦笑)
※GPSデーターを実家のPCに忘れてきちゃったので山行タイムやデーターは後で追記します。
おまけのおまけ
※追記
アトミックのシュガーダディー評価について・・・
巷の評価では・・
良くいえばオールマイティー・万能、悪く言えばどっちつかず・中途半端という評価でしたが・・
あたくしの評価は・・
前回一ノ背髪のパウダー、今回のアイスバーン・ザラメと2回の山行のみの
評価ですが、アイスバーンでNGです。振動の吸収が全く出来ず硬い斜面に弱い・・・。
残念ながら次回以降でザラメや凍った斜面の場合は今までの板を、パウダーはシュガーダディとい
うことで使い分けて行くことになるでしょう。
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